2012年4月のエントリー 一覧

2012年4月29日(祝・日) / 京都 3200m 芝・右 外 / 晴・良
サラ系4歳以上 / (国際)(指定) / オープン / 定量
レース結果
着 枠 馬番 印  馬名               性齢 斤 騎手    着差   人気
1[1] 1      ビートブラック   牡5 58 石橋脩  3.13.8  14
2[8] 16  ×  トーセンジョーダン 牡6 58 岩 田  4      3
3[6] 11  ▲  ウインバリアシオン 牡4 58 武 豊  2      2
4[3] 5     Bジャガーメイル   牡8 58 四 位  クビ    9
5[4] 8  △  ギュスターヴクライ 牡4 58 蛯 名  1.1/2   4
6[4] 7      ユニバーサルバンク 牡4 58 田 辺  1.1/4   13
7[3] 6      ゴールデンハインド 牡6 58 荻野琢  ハナ    10
8[1] 2      トウカイトリック  牡10 58  幸   1/2     17
9[2] 3      ナムラクレセント  牡7 58 和 田  1.1/2   8
10[8] 17      トウカイパラダイス 牡5 58 柴 山  クビ    16
11[7] 15  ○  ヒルノダムール   牡5 58 藤 田  ハナ    5
11[8] 18  ◎  オルフェーヴル   牡4 58 池 添  同着    1
13[7] 13      フェイトフルウォー 牡4 58 柴田善  クビ    11
14[5] 9      コスモロビン    牡4 58 柴田大  クビ    15
15[7] 14      ローズキングダム  牡5 58 後 藤  1      6
16[5] 10  ×  ケイアイドウソジン 牡6 58 川 田  3      12
17[2] 4      モンテクリスエス  牡7 58 松 岡  1/2     18
18[6] 12  ×  クレスコグランド  牡4 58 浜 中  大差    7
  
払戻金 単勝 1 15960円
    複勝 1 3720円 / 16 400円 / 11 350円
    枠連 1-8 3580円
    馬連 1-16 61570円 / 馬単 1-16 208630円
    3連複 1-11-16 97140円 / 3連単 1-16-11 1452520円
    ワイド 1-16 8400円 / 1-11 8870円 / 11-16 760円
  

感想と言い訳?!

 本来、一度連勝の止まった馬は買ってはいけないのが鉄則だし、オルフェーブルが飛ぶ可能性もありえるとは思ってましたが、まさかこんな負け方をするとは驚きでした。芝の影響など言われたりしていましたが、そんな次元ではなくまるで別の馬のようでした。ただただ後方でそのまま何もないまま終わってしまった。前走の逸走の影響はもしかすると、馬よりも人間の方に影響を及ぼしたのかも知れませんね。それしても、この馬には振り回されっぱなしです。軽視した有馬記念であんな圧勝しておいてこの結果ですからね。競馬はほんと難しいです。

 大本命は飛んだものの、2、3着にはトーセンジョーダンとウインバリアシオンが順当に入りました。しかし勝ったのはビートブラック。仮にオルフェーブルトを蹴っ飛ばして、トーセンジョーダンとウインバリアシオンで流しても、ビートブラックは買えなかったと思います。内枠を利してうまく先行しましたね。前走の大敗からここまで巻き返すとは思いませんでした。

 あと、関係ないですが、日経賞でウインバリアシオンらに敗れたルーラーシップが香港のクイーンエリザベス2世Cを勝ちました。おめでとうございます。やっとG1を勝てましたね。そして天皇賞は回避して正解だった・・・かな?(笑)

2012/4/29 4歳以上オープン 定量 指定 国際
施行コース
  • 11R
    京都 C
  • 芝3200m
    外・右回り

  • 見込み
コース図
今年はCコース利用。
もちろん芝の状態はとく、当日は晴れ模様で絶好馬場の見込み。
馬柱
馬名 性齢 斤量 騎手
1 01   ビートブラック 牡5 58.0 石橋 脩
1 02   トウカイトリック 牡10 58.0 幸 英明
2 03   ナムラクレセント 牡7 58.0 和田 竜二
2 04   モンテクリスエス 牡7 58.0 松岡 正海
3 05   ジャガーメイル 牡8 58.0 四位 洋文
3 06   ゴールデンハインド 牡6 58.0 荻野 琢真
4 07   ユニバーサルバンク 牡4 58.0 田辺 裕信
4 08 ギュスターヴクライ 牡4 58.0 蛯名 正義
5 09   コスモロビン 牡4 58.0 柴田 大知
5 10 × ケイアイドウソジン 牡6 58.0 川田 将雅
6 11 ウインバリアシオン 牡4 58.0 武 豊
6 12 × クレスコグランド 牡4 58.0 浜中 俊
7 13   フェイトフルウォー 牡4 58.0 柴田 善臣
7 14   ローズキングダム 牡5 58.0 後藤 浩輝
7 15 ヒルノダムール 牡5 58.0 藤田 伸二
8 16 × トーセンジョーダン 牡6 58.0 岩田 康誠
8 17   トウカイパラダイス 牡5 58.0 柴山 雄一
8 18 オルフェーヴル 牡4 58.0 池添 謙一
*騎手の赤字は乗り替わり
予想ペース
Ss
超スロー
超スローももちろん掛かる馬がいればあっという間に乱ペースに。
ロングスパートができる馬に強み。
信頼度
C
軸不動
大本命馬がいるものの、相手が難しい。
波乱も多いレースだけにヒモ穴の警戒は必要。
予想本文 

 先週の皐月賞はどの馬も勝ちそうな迷いが生じたが、一転、今回の古馬長距離レースはどの馬にも不安が残るというやや寂しいメンバー構成。また、旧来は堅いレースだった天皇賞今やすっかり荒れるレースの代名詞。1番人気の勝率が極端に低いが、今年はなんといっても3冠馬が登場する。
しかし・・・ここ10年勝利がないという大外枠に入ってしまった。単勝1倍台の大本命を信じられるか否かの選択が迫られる。

 歴史的な大逸走で、まさかの連勝ストップのオルフェーブル。故障発生か?とも心配した刹那、そこからレースを再開し、最後方から猛然と追い上げた。これは前代未聞の出来事で、加えてこの馬は3冠馬だ。無事で良かったとはいえ、良くも悪くも強烈なインパクトを残した。
さて、その結果を受けて今回の本番を迎えるが、なんとまたも本命馬が大外枠をひいてしまった。
実は今年に入って、トランセンド、ジョワドヴィーヴル、グランデッツァと外枠にはいった私の本命馬はことごとく敗れている。さらに、このレースは随分長く大外枠の勝利例もない。さすがに躊躇したが、ここで引くわけにもいかない。
逸走癖に限らず、騎手の振り落としなど、以前からもあった「素行」の悪さ、1番人気の勝率が芳しくないレース、そして大外枠というかなりの不利な材料が揃っている。単勝1倍台はこのリスクを踏まえるとかなり分が悪い賭けとなるが、それでもそれを覆しての勝利を期待したい。
正直なところ、この相手ならそれくらいはやってもらわないと凱旋門賞など語れないし、何より、メジロマックイーンの血族がこの舞台で負けるわけにはいかないだろう。

 ヒルノダムールは大阪杯で4着と敗れはしたが、直線ではオルフェーブルに前をカットされる不利があったことを踏まえると上々の結果。昨年の覇者としてはやや物足りない近況だが、このメンバーならオルフェーブル以外には何ら気後れすることはない。
人気的には後述のウインバリアシオンや、トーセンジョーダンだが、これだけ荒れているこのレースですんなり上位人気で決着するだろうか。そういうひねくれ解釈だけが理由でもないのだが、圧倒的1番人気で勝負する以上、少し視点はずらしたい。
となると、昨年とはメンバーが異なるとはいえ、昨年の覇者であるこの馬を人気的には手頃な存在でもあるし相手筆頭として据えたい。
京都記念の3着は気になるが、それなりに手堅いレースは続けてもいる。
また、血統的には長距離向きの素地も備えており、折り合い不安もなく、地味ながら意外とマイナス要素は少ない。4、5着に敗れる不安はあるものの、まず手堅いレースをするはずで、どちらかというと3着狙いの対抗扱い。

 不毛な表現とは言え、オルフェーブルがいなければ2冠の実力馬、ウインバリアシオン
こと3200mならば、やはりこの馬は高く評価しておきたい。その根拠はやはり折り合いに不安がないことにつきる。長距離レースという舞台ではそれが何よりの安心感となる。難点をいえば、比較的本命馬オルフェーブルと脚質がかぶる点にある。それが過去何度も煮え湯を飲まされた一因ともいえ、その点で長距離レースといえばこの人とも言える武豊騎手ががどう乗ってくるか興もそそる。

 オルフェーブルの逸走ばかりに目が行くが、ギュスターヴクライはオルフェーブルを前走退けているわけで、その点は評価しなければならない。特に長距離レースでの安定感は素晴らしい。条件戦から、あっという間に駆け上った初のG1の舞台でどこまでやれるかの期待感がある。また、比較的中団前目から、レースを進められるのも強みといえよう。

 本来地力ならトーセンジョーダンはトップクラス。ただ、この馬は実績的にも東京コースの中距離馬のイメージが強すぎる。父ジャングルポケットの印象も引きずってる事もあるが、それほど剥離した印象ではいないだろう。もっとも父もこのレースは2着しているわけだし、適性がないわけではないのだが、このレースが荒れている原因に人気の中距離馬が大敗してしまうケースが目立っており、この馬はこのケースに該当する典型的なタイプ。相当の人気も背負うのでここは敢えて敬遠してみた。だが、岩田騎手ならそういうところも含めクリアしてきそうな怖さもあるのだが。

 3歳時、京都新聞杯を制し、将来を渇望されたクレスコランドは一頓挫あり、秋を棒にふった。年が明けた復帰初戦を3着とそれなりにまとめ、今回いよいよその地力が問われる一戦となる。OPとはいえ、大阪-ハンブルクC組のこのレースの相性はよく、まだ未知の魅力に溢れる。ただ、あまり人気するようだと強気にもなれない。

 大穴っぽいところではケイアイドウソジン。前走日経賞ではまるで歯が立たなかったとはいえ、重馬場の特殊なケースであった。もちろん度外視できるとまではいわないが、それを除けばやはり前々走のダイヤモンドSの逃げ切り勝ちが気になるところ。今回波乱があれば前残りであるだろうし、鞍上変わってすんなりいければ、ちょっと怖い存在。

馬券と総評
推奨馬券 総評

3連単

1着2着ながし:

1着:18
2着:15
→11,08,16,12,10
(5点)

1着3着ながし:
1着:18
3着:15
→11,08,16,12,10
(5点)

やや迷いがあったが、大外枠だろうとここは絶対勝たねばならぬオルフェーブル。不安要素も多いが、高配期待で切るよりもむしろ逆に1着固定での勝負を挑みたい。ただ、問題は相手。特に2番軸は、人気通り、ウインバリアシオンやトーセンジョーダンが妥当とも思えるのだが、さすがにオッズ的に苦しいし、面白みに欠ける。ならばここは、昨年の覇者でありながら、現時点で単勝5番人気のヒルノダムールに白羽の矢を立ててみる。
馬券は3連単、オルフェーブルの1着固定で、2着、3着ながしの相手でヒルノダムール。点数を絞れる分、相手は手広く行きたい。100円全通りも悪くはない。
2012年4月15日(日) / 中山 2000m 芝・右 内 / 晴・稍重
サラ系3歳 / 牡・牝(国際)(指定) / オープン / 定量
レース結果
着 枠 馬番 印 馬名               性齢 斤 騎手    着差   人気
1[7] 14  ○ ゴールドシップ   牡3 57 内 田  2:01.3  4
2[5] 9  ▲ ワールドエース   牡3 57 福 永  2.1/2   2
3[3] 6  △ ディープブリランテ 牡3 57 岩 田  3/4     3
4[7] 15     コスモオオゾラ   牡3 57 柴田大  ハナ    6
5[8] 18  ◎ グランデッツァ   牡3 57 Mデム  1.1/4   1
6[4] 8     サトノギャラント  牡3 57 横山典  ハナ    9
7[4] 7     ベールドインパクト 牡3 57 藤岡佑  クビ    13
8[2] 4     メイショウカドマツ 牡3 57 藤岡康  ハナ    11
9[1] 1     モンストール    牡3 57 柴田善  1/2     16
10[5] 10     スノードン     牡3 57 北村友  3/4     18
11[3] 5     アーデント     牡3 57 藤 田  ハナ    8
12[2] 3     トリップ      牡3 57 田 辺  クビ    7
13[6] 12     フジマサエンペラー 牡3 57 田中勝  1/2     17
14[8] 17     ロジメジャー    牡3 57 安 藤  3/4     15
15[7] 13     シルバーウエイブ  牡3 57 北村宏  アタマ  14
16[6] 11     マイネルロブスト  牡3 57 武 豊  3/4     10
17[8] 16  × ゼロス       牡3 57 川 田  5      12
18[1] 2  × アダムスピーク   牡3 57 ピンナ  8      5
  
払戻金 単勝 14 710円
    複勝 14 210円 / 9 160円 / 6 200円
    枠連 5-7 890円
    馬連 9-14 1220円 / 馬単 14-9 3190円
    3連複 6-9-14 2050円 / 3連単 14-9-6 12620円
    ワイド 9-14 500円 / 6-14 700円 / 6-9 460円
  

感想と言い訳?!

 なんとゴールドシップが圧勝してしまいました。いやもちろん期待はしてはいましたが、2馬身もあけるような実力差はなかったはずです。荒れた内を嫌って他馬が外に振る中、ただ一頭、内をすくったことが要因であることは誰の目にもあきらかでした。
前日の雨の影響も多分に残り、内は相当馬場が悪く、他馬が外を選んだのももっともで、いくらコースロスがなくとも内を攻めるのは人馬ともリスクは高かった。
そんな中での見事な好騎乗と、それにしっかり応えた馬に感動しました。

 そして他馬が大きく外にふくらんだ煽りをくったのが、ワールドエースとグランデッツァ。しかし超大外からワールドエースは猛追してみせた。 この末脚は凄まじく、ある意味一番強い競馬をしてみせました。皐月賞では直前で2番人気に落ちたが、これでダービーでは1番人気の座を不動なものにしたといっていいでしょう。私も逆らう気はおきません。(笑)

 軸に据えたグランデッツァの5着大敗は堪えました。複勝圏内はかなり自信あったんですが、まさかあんな後方から進めるとは思いませんでした。 もともと一瞬の切れる脚を持ってないので、直線ではワールドエースに並ぶ間もなく交わされてしまってました。
ただ、この馬の持ち味が活きたわけではないので、次回の巻き返しはまだ期待できそうです。

2012/4/15 3歳オープン 定量 指定 国際
施行コース
  • 11R
    中山 B
  • 芝2000m
    内・右回り

  • 見込み
コース図
パンパンの良馬場とはいわないまでも前日までの雨模様もひとまず回復。
内回りで直線短く直線の坂。展開一つでしばし大きな波乱も誘発するコース設定。
馬柱
馬名 性齢 斤量 騎手
1 01   モンストール 牡3 57.0 柴田 善臣
1 02 × アダムスピーク 牡3 57.0 ピンナ
2 03   トリップ 牡3 57.0 田辺 裕信
2 04   メイショウカドマツ 牡3 57.0 藤岡 康太
3 05   アーデント 牡3 57.0 藤田 伸二
3 06 ディープブリランテ 牡3 57.0 岩田 康誠
4 07   ベールドインパクト 牡3 57.0 藤岡 佑介
4 08   サトノギャラント 牡3 57.0 横山 典弘
5 09 ワールドエース 牡3 57.0 福永 祐一
5 10   スノードン 牡3 57.0 北村 友一
6 11   マイネルロブスト 牡3 57.0 武 豊
6 12   フジマサエンペラー 牡3 57.0 田中 勝春
7 13   シルバーウエイブ 牡3 57.0 北村 宏司
7 14 ゴールドシップ 牡3 57.0 内田 博幸
7 15   コスモオオゾラ 牡3 57.0 柴田 大知
8 16 × ゼロス 牡3 57.0 川田 将雅
8 17   ロジメジャー 牡3 57.0 安藤 勝己
8 18 グランデッツァ 牡3 57.0 デムーロ
*騎手の赤字は乗り替わり
予想ペース
Hs
ハイスロー
ともに前走でスタートに失敗した逃げ馬2頭。 有力馬に先行タイプが揃い、やや早めのペース予想。
信頼度
B
上位拮抗
実力馬揃いの好メンバー。
裏付け要素高く、堅めに収まるムード。それゆえ、波乱があれば大きく高配も。
予想本文 

 トライアルの結果から主軸候補となれるが5頭以上も揃うという好メンバーが揃った。
果たして世代最強への第一関門を制するのはどの馬か。競馬ファンにとっては心躍る垂涎の一戦となりそう。
それにしてもディープインパクト産駒が目立つ。SS後継種牡馬の座を確固たるものにしつつあるかもしれない。

 大外枠が気にならないわけではないが、グランデッツァを中心に据える。
ラジオNIKKEI賞2歳Sではアダムスピーク、ゴールドシップに遅れをとったが、鞍上変わって臨んだスプリングSをディープブリランテに快勝して復権。高いレベルのレースを常に勝ち負けしてきた内容に加え、ベースが中山向きの先行脚質で、さらにどんなレースでもできる自在性がある。
鞍上にデムーロを配し、調教内容も貫禄をみせつけるとあって、最も死角が少ないと言わざるを得ない。ただ、惜しむらくは大外枠だが、この馬はずっと外枠のレースを続けており、かえってその方が良いとも言えそう。スタート後、コーナーまで余裕ある今回のコースなら、すんなり先行できるのではないだろうか。実力馬互角の中、1番人気を本命に据えるのにはやや抵抗があるが、それだけの説得力は持っている。不動の本命とは言いがたい側面もあるが、まず大崩れはないだろう。

 メジロマックイーンの母系にステイゴールドというトレンド血統のゴールドシップ。血統はトレンドながら有力馬の中では実績の割には比較的地味な存在で馬券的には狙いやすい。この馬は基本は先行型だが、出負け癖がある。だが、その場合も後方からレースを進めることができ、しっかしと差せる自在性が頼もしい。特にずっとスタートで失敗していながら、前走、共同通信杯ではうまく出たのは成長の証と捉えても良さそう。ただ、その共同通信杯から間が空いて、ぶっつけというのは、やはり気に掛かる。また、その割に調教過程も積極的なものでもなかった。一応は予定通りもあるので、大きなマイナスとは思えないが、当日の気配は確認必須。距離が伸びても良いタイプでダービー向きとは思えるが、ここで大敗するようならもちろん話にならない。

 他の有力馬と直接対決のない別路線組となるワールドエース。その力関係が不明な以上、過信は禁物だが、軒並み先行馬が中心だけに末脚自慢のこの馬はやはり魅力的。特に2走前のきさらぎ賞は凄まじい。完全なスローペースの前残りの展開を33秒フラットという恐ろしい上がりで差しきった。長く持続力のある末脚は父親を彷彿させる。中山内回りは先行有利ではあるが、今回は逃げ馬も揃ってある程度ペースは速いはず。ならば未対戦の有力馬をまとめて差しきることも期待できそう。ただ一方、後半必ず伸びる脚があるが先行勢も強力な上、直線が短い。それゆえ追いつく頃にはすでにゴールという展開も逆にありえる。さらに未確定要素も比較的多く、初の輸送がどうかで当日の馬体重には注意が必要。やはり他有力馬との力関係が未知という点も気に掛かる。
その点で少し割り引いたが、破壊力は抜群。まさに▲の印がふさわしい馬だといえよう。

 ディープブリランテはここ2戦、1馬身以上離されての2着の続いてしまった。やはり気になるのは折り合いで、頭を上げながら前に出て行く姿が目に付き、案の定、直線で踏ん張れないことが続いた。しかし、前走に限ってはグランデッツァに離されたものの、意図的に馬を下げ、好位からレースを進めるという成長ぶりをみせた。もちろん、あれだけではまだこの相手には通用しないが、さらなる気性的な成長が見込めれば、もともと持っているポテンシャルは随一だけに面白い。あっという間に先行抜け出しを計る脚はあるだけに、とにかく最後の踏ん張りが利けば後続を完封することも可能。幸いペースがあがってレースはしやすくなる上、好枠を引いた。このままこの鞍上が黙ってやられるとも思えない。

 弥生賞の大敗で人気を落とすようなら、アダムスピークも狙い目となる。弥生賞は超スローペースで言い訳の効く内容だった。巻き返してくる要素は十分あり、内枠を引いて、ヤネには外人ジョッキー。今回の本命、対抗馬に先着した実績は評価せねばなるまい。馬場は良いに越したことはなく、当日の回復に期待したいところ。

 上記5頭がやはり中心となるだろう。しかし、他馬にも力のある馬が揃っており、食指は動く。とはいえ、概ね上位決着で、かつ実力伯仲となると、なかなか手も広げづらい。その中で1頭挙げるなら、前走スタートに失敗して逃げ切れず大敗したゼロス。5頭立てのレースでワールドエースを完封した実力は一介の逃げ馬ではできない芸当。

馬券と総評
推奨馬券 総評
3連単

軸1頭マルチ:

18
→14,09,06,02,16
(60点)

軸2頭マルチ:
18=14
→09,06,02,16
(24点)

主力馬はすでにトライアルで実績積み、一定の信頼を得ている。その中でもわずかに地力の優劣は測ることが出来たが、皮肉にも実績の高いものが外枠に割り振られた。どんなハンデキャッパーも舌を巻く見事なバランスの枠の振り分り。これで有力馬は完全に互角の様相を呈した。そしてそのレベルも高く、上位争いはこれらの上位人気馬で決まる公算が強い。ただ、3着圏内なら他馬にもつけいる隙はあり、楽しみが多い反面、馬券としては難しい。オッズの兼ね合いがあるため、ここは軸馬しっかりと定めて少数頭での勝負となる。

人気でもグランデッツァを中心視。馬券はここから3連単1頭軸マルチながし。ただ、100倍越えるのも難しくなるため、金額には差をつけたい。その意味で、グランデッツァ、ゴールドシップの2頭軸マルチながしを重ねておく。

2012年4月8日(日) / 阪神 1600m 芝・右 外 / 晴・良
サラ系3歳 / 牝(国際)(指定) / オープン / 定量
レース結果
着 枠 馬番 印 馬名               性齢 斤 騎手    着差   人気
1[5] 10  ▲ ジェンティルドンナ 牝3 55 岩 田  1:34.6  2
2[7] 15  △ ヴィルシーナ    牝3 55 内 田  1/2     4
3[6] 11  × アイムユアーズ   牝3 55 ピンナ  1/2     3
4[7] 13  ○ サウンドオブハート 牝3 55 松 岡  1.3/4   5
5[4] 7     メイショウスザンナ 牝3 55 武 豊  クビ    11
6[8] 17  ◎ ジョワドヴィーヴル 牝3 55 福 永  クビ    1
7[8] 16     ファインチョイス  牝3 55 池 添  アタマ  15
8[7] 14     トーセンベニザクラ 牝3 55 津 村  ハナ    12
9[3] 5     パララサルー    牝3 55 北村宏  クビ    7
10[2] 4  × サンシャイン    牝3 55 Mデム  1/2     8
11[5] 9     イチオクノホシ   牝3 55 田 辺  ハナ    9
12[2] 3     オメガハートランド 牝3 55 石橋脩  ハナ    13
13[4] 8     マイネエポナ    牝3 55 吉田隼  1/2     14
14[6] 12  △ プレノタート    牝3 55 安 藤  クビ    10
15[1] 2  × エピセアローム   牝3 55 浜 中  1.1/2   6
16[8] 18     アラフネ      牝3 55 丸 山  5      17
17[3] 6     エイシンキンチェム 牝3 55 川 田  3/4     16
18[1] 1     ダームドゥラック  牝3 55 小 牧  3/4     18
  
払戻金 単勝 10 490円
    複勝 10 180円 / 15 300円 / 11 270円
    枠連 5-7 970円
    馬連 10-15 1850円 / 馬単 10-15 3150円
    3連複 10-11-15 5110円 / 3連単 10-15-11 24020円
    ワイド 10-15 720円 / 10-11 740円 / 11-15 1180円
  

感想と言い訳?!

 前評判がよかったのが逆に気になって少し評価を下げたジェンティルドンナがあざ笑うかのような快勝劇でした。
予想された前残りの展開で、比較的前に進めたとはいえ、直線で抜け出すのは力の証明です。

 一時は大魔神 佐々木氏の戴冠か?と一瞬思わせたヴィルシーナ。内容的にはほぼ完璧な2着。オークスでは人気になりそうです。3着にはアイムユアーズで、やはり先行するとしぶとい。

 巻き返しを期待したジョワドヴィーヴルは大敗といっていい内容です。最後方に近いあの位置ではとても届きません。最後よく追い上げてはいましたが展開が向きませんでしたね。

2012/4/8 3歳牝馬オープン 定量 指定 国際
施行コース
  • 11R
    阪神 B
  • 芝1600m
    外・右回り

  • 見込み
コース図
スタート直後と、ゴール前の十分な直線と、広いコースでマギレのない実力どおりに決まる公算の高いコース。差し有利ではあるが、Bコース利用でもあり、ペース緩めば前残りも十分可能。
馬柱
馬名 性齢 斤量 騎手
1 01   ダームドゥラック 牝3 55.0 小牧 太
1 02 × エピセアローム 牝3 55.0 浜中 俊
2 03   オメガハートランド 牝3 55.0 石橋 脩
2 04 × サンシャイン 牝3 55.0 デムーロ
3 05   パララサルー 牝3 55.0 北村 宏司
3 06   エイシンキンチェム 牝3 55.0 川田 将雅
4 07   メイショウスザンナ 牝3 55.0 武 豊
4 08   マイネエポナ 牝3 55.0 吉田 隼人
5 09   イチオクノホシ 牝3 55.0 田辺 裕信
5 10 ジェンティルドンナ 牝3 55.0 岩田 康誠
6 11 × アイムユアーズ 牝3 55.0 ピンナ
6 12 プレノタート 牝3 55.0 安藤 勝己
7 13 サウンドオブハート 牝3 55.0 松岡 正海
7 14   トーセンベニザクラ 牝3 55.0 津村 明秀
7 15 ヴィルシーナ 牝3 55.0 内田 博幸
8 16   ファインチョイス 牝3 55.0 池添 謙一
8 17 ジョワドヴィーヴル 牝3 55.0 福永 祐一
8 18   アラフネ 牝3 55.0 丸山 元気
*騎手の赤字は乗り替わり
予想ペース
SM
スローミドル
逃げ馬不在。強いて言えば6の押し出され気味のハナ。レースはスローが予測され、追い込み一辺倒では苦しい。
信頼度
D
混戦
本命馬に不安要素あり。近年堅めの傾向も、各馬実力差少なく。中荒れ程度の混戦模様。
予想本文 

 ここ数年の傾向と異なり、抜けた馬のいない横一線の印象の強い今年の牝馬クラシック戦線。
名牝の異父妹で1勝馬の身でG1ホースとなったジョワドヴィーヴルがその地盤を固めるか、あるいは、そうはさせじと他馬がつけいるか。その結果次第で今年の流れも大きく左右されそうだ。

 やや迷いが生じたのは否めないが、G1の舞台での勝ちっぷり、チューリップ賞からという王道ローテ、この安定感と格を考慮してジョワドヴィーヴルを本命とする。
チューリップ賞では断然の1番人気も3着に敗れた。鉄砲は効かないタイプかもしれないのだが、絶好位から伸びを欠いた直線の姿はあまりよい印象ではなかった。加えて、不安を倍加させたのが現時点で発表されている馬体重がマイナスであること。ただでさえ小柄な牝馬だけにこれ以上のマイナスはあまり歓迎材料ではない。不安材料が多いといえば多いのだが、調教過程を見る限り上積みはありそうだし、やはりこれまでの実績から窺える地力は、軸筆頭ではあろう。好位差しという脚質を考えても大敗はなさそうで、少々の調子落ちでも阪神JFでの2馬身差はやはりそれなりの差を感じる。

 相手格もかなり迷ったが、サウンドオブハートを据えてみる。思い返せば阪神JFでは1番人気。当時、私はこの馬もジョワドヴィーヴルも無印にしていたが、両馬とも複勝圏内にしっかり絡んできた。今回のメンバーから予想される展開はおそらく先行有利。それゆえ、この馬がどの位置でレースを進めるかがポイントにはなるが、4角あたりでは先団にいる展開を予想する。何より評価したいのは、前走の紅梅Sで、直線届かないかと思われたところからぐんぐんと差しきった様は見事だった。またその後の調教過程がよく、ここはかなりいい状態で臨めそうだ。

 牡馬混合のシンザン記念を勝って一躍主役候補に躍り出たジェンティルドンナ。ジョワドヴィーヴルとの初対戦となった前走では4着と敗れた。熱発の影響があったといわれるが、今回どこまで巻き返してくるか。すべてをマイル戦でレースを続けており、高いレベルでまとまった完成度の高いタイプ。引き続き安定してレースができそうで、上位に顔を出す可能性はかなり高そう。

 展開向きそうなのがヴィルシーナ。黄菊賞、エリカ賞と牡馬混合の王道ローテをでの勝ち負けはここでは重みがある。距離的に短いかと思われた前走クイーンCも完勝してみせた。もちろん、距離は長いにこしたことはないのだろうが、ここはオークスにつながる走りが期待できそう。また、何より今回は緩い流れになりそうなのが、この馬には大きなアドバンテージ。テン乗りとなる鞍上がやや心配なところではあるが、高い能力と展開利で大きく浮上する。先行馬ながら速い上がりを持つことも強み。

 プレノタートは展開次第では本命まで考えたほど。それだけ魅力的な末脚を持っている。7着と大敗した阪神JFでも大外急襲しており、ジョワドヴィーヴルとは離れたものの、2着馬にはコンマ2秒差。その後も重賞で4着、3着と不利な展開であっても確実に差し込んで来ている。阪神外回りで絶好の舞台ではあるのだが、いかんせん今回のメンバーで早い流れは望めそうにない。いかな阪神外回りでもペースが下がれば先行が有利。だが、かといいって捨てきれる存在ではなく、どのような展開でも複勝圏内には十分考慮しなければならない。

 先行しての粘り込みは特筆モノで、ここは展開も向くアイムユアーズ。阪神JFでは2着とはいえ、本命馬に大きく離されてしまったが、復帰初戦をしっかりと勝利したことは評価に価する。これまで関西馬独占だった桜花賞も、前乗り作戦で近年は関東馬が好走。勝機は十分。

 不気味なのはサンシャイン。先行タイプの上、新馬戦を完勝した鞍上とのコンビが魅力。実績以上に人気も背負うが、それでも押さえておきたい一頭。

 折り合いに懸念の残るエピセアローム。今回は待望の内枠引いて馬群に潜り込むことで巻き返しを図る。前走ジョワドヴィーヴルに先着したように、スムーズに行けば、地力は上位陣とは互角。

馬券と総評
推奨馬券 総評

3連単
軸2頭マルチ:

17=13
→10,15,12,11,04,02
(36点)

BOX:
17,13,10,15,12
(60点)

正直、今回幾分自信が持てない。基本差し馬が好きなので、先行有利で印を差し替えたせいもあるかもしれないが、◎と○は随分迷ってのものだし、▲~△もほとんど同評価。本来なら、◎から○~△を格対抗格を変えての3連単2頭軸マルチ・・・といきたいところだがさすがに点数が多すぎる。
無難にジョワドヴィーヴルとサウンドオブハートの2頭軸マルチながしを本線に◎~△までの3連単ボックス馬券を押さえにしたい。

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bakusuinobitaです。
一応、「小心無用」がポータルページになっております。

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中央競馬のG1レースのみを限定して適当な予想を書いております。

2010年より、本ブログスタイルに移行しましたが、それ以前のものは「PakaPakaParadise」においてあります。
もっと前のは公開してません。もう色々めんどくさくてあきらめました。

後、定番のご注意ですが、適当にやってる以上、色々間違いはきっとあるので、馬券購入の際などは主催者側の発表にてご確認下さい。

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