2022年12月のエントリー 一覧

2022年12月28日(水) / 中山 2000m 芝・右 内 / 晴・良
2歳オープン / 牡牝(国際)(指定) / 2歳オープン / 馬齢
レース結果
着 枠 馬番 印 馬名               性齢 斤 騎手    着差   人気
1[6] 11     ドゥラエレーデ   牡2 55 ムルザ  2:01.5  14
2[4] 8     トップナイフ    牡2 55 横山典  ハナ    7
3[7] 15  ○ キングズレイン   牡2 55 ルメー  1.1/4   6
4[1] 1  △ ファントムシーフ  牡2 55 福 永  クビ    2
5[8] 18  ◎ ミッキーカプチーノ 牡2 55 戸 崎  1/2     1
6[5] 9  ☆ セブンマジシャン  牡2 55 Cデム  クビ    3
7[1] 2     ハーツコンチェルト 牡2 55 松 山  1      5
8[2] 4     セレンディピティ  牡2 55  武   クビ    8
9[2] 3  △ シーウィザード   牡2 55 浜 中  アタマ  13
10[7] 14  ☆ ジェイパームス   牡2 55 イーガ  1.1/4   10
11[3] 6     グリューネグリーン 牡2 55 デムー  クビ    9
12[7] 13     ヴェルテンベルク  牡2 55 横山武  1.1/4   11
13[4] 7     ボーンイングランデ 牡2 55 斎 藤  クビ    17
14[8] 17     ジュンツバメガエシ 牡2 55 石 川  アタマ  16
15[3] 5     フェイト      牡2 55 坂 井  アタマ  12
16[5] 10  ☆ ガストリック    牡2 55 三 浦  1      4
17[6] 12     モンドプリューム  牡2 55 横山和  1.1/4   18
18[8] 16     スカパラダイス   牡2 55 今 村  アタマ  15
  
払戻金  [単 勝]  11 9060円
        [複 勝]  11 1410円/ 8 390円/ 15 480円
        [枠 連]  4-6 29300円
        [馬 連]  8-11 64580円
        [ワイド]  8-11 13070円 / 11-15 10940円 / 8-15 3350円
        [馬 単]  11-8 175230円
        [3連複]  8-11-15 232970円
        [3連単]  11-8-15 2466010円
  

感想と言い訳?!

 いやぁ、最後の最後で荒れましたね。ドゥラエレーデとトップナイフで行った行ったの前残り。横山典ジョッキーの久々の勝利かと思われたのですが、ムルザバエフ騎手が叩き合いを制し、初重賞がいきなりG1という快挙です。

 逃げる2頭を誰も追いかけず、本命ミッキーカプチーノに至ってはしっかり3番手にいながら、3コーナーで手応えが怪しくなりました。外枠うんぬんより、ローテが詰まったのが影響したのでしょうか。ちょっとよくわからない敗戦でしたね。これが2歳戦の怖さとも言えます。

 一番強い競馬をしたのはあの流れで後方から3着に突っ込んだキングズレインでしょうか?上がり3Fはメンバー最速。今回は展開にやられましたね。

 最後に欲張るもんではないですねー。完膚なきまでにやられました。ハッ!まだ明日の東京大賞典が残ってるじゃないか!!笑

2022/12/28 2歳オープン 馬齢 指定 国際
施行コース
  • 11R
    中山 A
  • 芝2000m
    内・右回り

  • 見込み
スタートとゴール前の2度の坂越えがあるタフなコース。スローペースになりやすく、内回りゆえ多数頭なら差し馬は捌くのに苦労することもあり、器用さと力のある先行馬が圧倒的に有利。
馬柱
馬名 性齢 斤量 騎手
1 01 ファントムシーフ 牡2 55.0 福永
1 02 ハーツコンチェルト 牡2 55.0 松山
2 03 シーウィザード 牡2 55.0 浜中
2 04   セレンディピティ 牡2 55.0 武豊
3 05   フェイト 牡2 55.0 坂井
3 06   グリューネグリーン 牡2 55.0 Mデムーロ
4 07   ボーンイングランデ 牡2 55.0 斎藤
4 08   トップナイフ 牡2 55.0 横山典
5 09 セブンマジシャン 牡2 55.0 Cデムーロ
5 10 ガストリック 牡2 55.0 三浦
6 11   ドゥラエレーデ 牡2 55.0 ムルザバエ
6 12   モンドプリューム 牡2 55.0 横山和
7 13   ヴェルテンベルク 牡2 55.0 横山武
7 14 ジェイパームス 牡2 55.0 イーガン
7 15 キングズレイン 牡2 55.0 ルメール
8 16   スカパラダイス 牡2 55.0 今村
8 17   ジュンツバメガエシ 牡2 55.0 石川
8 18 ミッキーカプチーノ 牡2 55.0 戸崎圭
*◎:本命 ○:対抗 ▲:単穴 △:穴 ☆:注意
は騎手乗り替わり
予想ペース
MS
ミドルスロー
若駒の暴走がなければ、緩めのミドルペース。内の先行馬に利がありそう。
信頼度
D
混戦
実績少ない2歳戦の上、今年はさらに輪をかけて横一線状態。ここで一気に飛躍する馬の台頭もありえる。
予想本文 

~ 有馬の余韻の中で ~
 まだ有馬記念が終わったばかりで間髪置かずに次のG1。そして中央では今年締めくくりの最後のG1となる。予想をたてづらく、なかなか今年の負けを一気に取り返すような大勝負を打ちづらい2歳戦。だが、これは先の朝日杯FSと並び、来年のクラシックへとつながる大事なレース。無茶はしない程度に、かつ見落としのないように、注力したい。

 まだこの時期の走破タイムにあまり意味がないとは言え、前走でミッキーカプチーノが残したタイムはここでも勝利できるレベルのもの。2戦2勝はいずれも2000mで、中山も経験済み。新馬戦で負かしたグリューネグリーンはその後2連勝と出世。今回はローテが詰まるが、現状の追い切りはどう見ても調子が良さそう。問題は大外枠だが、逆にその分人気が落ちるのであれば、ここは軸に据えて、紐穴狙いに徹した方がよさそうだ。

 キングズレインはまだ馬体も緩く、これからの馬という印象の方が強いが、その将来性に期待したい。今の時点で好走できるなら先は相当明るい。追い切りでは豪快な姿を披露しており、比較的前目で競馬できるのも好感。中山への舞台変わりが多少気になるが、おそらく影響はそれほどないと見る。中6週のローテも余裕がある。

 出遅れがあったことを踏まえれば、ハーツコンチェルトの前走は十分その地力の高さを見せたと言っていい内容。もっとも東京コースだっただけに、何とかしてほしいところもあったが、小差の敗戦なら許容範囲。このレースは無敗馬に人気が集まりがちなだけに、この敗戦は馬券的には旨味も増したとも言える。今回は前走以上の状態で臨め、発馬五分なら勝ち負けを意識。

 ファントムシーフは無敗馬であることと、鞍上人気もあって、やや人気先行の感がある。ただ、それでもそれだけの根拠には満ちており、前走、野路菊Sの快勝っぷりは見事。先行しながら上がり最速で2馬身差の楽勝。相手にトップナイフやスカパラダイスが含まれており、その素質の高さは十分伺える。人気でも無視できぬ有力馬の一角。

 前走の今回と同条件にて勝利したシーウィザード。2.04.4のタイムはかなり遅いタイムではあるが、これまでと違って、道中しっかり折り合いがつき、最後に早い脚を繰り出しての勝利。クビ差の着差以上に内容があるもの。多数頭で馬群に揉まれた場合の懸念は残るが、配当的にも旨味が高く、ここは狙い目。

 ジェイパームスは、昨年のこのレースの勝ち馬キラーアビリティの半弟。父がディープインパクトから、ハーツクライ系のジャスタウェイに代わり、血統的にはより中山向きの印象も。1勝馬でタイムも平凡ながら、その勝ちっぷりがよく、ここで化けそうな雰囲気がある。

 黄菊賞からという別路線組の無敗馬、セブンマジシャンも底が知れない。中山、阪神の中間距離で余裕のある勝ち方で、重馬場もこなるパワー型。近親にクロノジェネシスがおり、強いて言えば追い切りが地味に映ったが、特にこれといった死角が見つからない。

 東京スポーツ杯2歳Sはの覇者、ガストリックは東京向きな脚質だけに、中山への対応力次第。ただ、接戦を制した前走内容は評価すべきで、新馬戦から大きな成長を見せた。ここでさらに上積みがあるようなら、期待感も増す。1ハロン伸びる距離も血統的には歓迎。

馬券と総評
推奨馬券 総評
3連単
軸2頭マルチ:

18=15
→02,01,03,14,09,10
(36点)

18=02
→15,01,03,14,09,10
(36点)
中距離に自信のありそうな、なかなか粒ぞろいのメンバー構成。その実力差も測りにくく、かなりの混戦模様。どの馬が来ても不思議はないが、しっかりと実績を出したミッキーカプチーノは信頼したい。大外枠だけに怖さがあるが、これまで通りに走ってくれれば、上位入選は濃厚だろう。この馬の頭軸の3連複マルチが妥当なところだが、ここはオーラス、中距離で安定した力を発揮できそうなキングズレインとハーツコンチェルトを相手の3連単マルチながしの馬券で勝負。ヒモもできるだけ手広く。
2022年12月25日(日) / 中山 2500m 芝・右 内 / 晴・良
3歳以上オープン / (国際)(指定) / 3歳以上オープン / 定量
レース結果
着 枠 馬番 印  馬名               性齢 斤 騎手    着差   人気
1[5] 9  ◎  イクイノックス   牡3 55 ルメー  2:32.4  1
2[2] 3  ○  ボルドグフーシュ  牡3 55 福 永  2.1/2   6
3[3] 5  ☆  ジェラルディーナ  牝4 55 Cデム  1.1/2   3
4[1] 2      イズジョーノキセキ 牝5 55 岩田康  3/4     13
5[4] 7     Bエフフォーリア   牡4 57 横山武  クビ    5
6[4] 8     Bウインマイティー  牝5 55 和田竜  1.1/2   15
7[5] 10  △  ジャスティンパレス 牡3 55 マーカ  クビ    7
8[8] 16  ☆  ディープボンド   牡5 57 川 田  1/2     8
9[7] 13  ▲  タイトルホルダー  牡4 57 横山和  3      2
10[3] 6  △  ヴェラアズール   牡5 57 松 山  クビ    4
11[7] 14      ボッケリーニ    牡6 57 浜 中  2.1/2   14
12[6] 12      ポタジェ      牡5 57 吉田隼  アタマ  12
13[6] 11      ラストドラフト   牡6 57 三 浦  1/2     16
14[2] 4     Bアリストテレス   牡5 57  武   1.3/4   10
15[1] 1      アカイイト     牝5 55  幸   1/2     9
16[8] 15      ブレークアップ   牡4 57 戸 崎  7      11
  
払戻金  [単 勝]  9 230円
        [複 勝]  9 120円/ 3 270円/ 5 200円
        [枠 連]  2-5 1150円
        [馬 連]  3-9 1320円
        [ワイド]  3-9 500円 / 5-9 340円 / 3-5 1030円
        [馬 単]  9-3 1770円
        [3連複]  3-5-9 2520円
        [3連単]  9-3-5 9740円
  

感想と言い訳?!


 正直、あそこまで楽勝するとは驚いたイクイノックスの完勝劇。前の動向を伺いならが徐々に進出し、3、4コーナーでは楽にタイトルホルダーに並びかけ、この時点で勝利を確信できるほどの手応えでした。キタサンブラック産駒は初年度にいきなり後継種牡馬を出したことになり、今後の人気も跳ね上がりそうですね。

 2着には期待していたボルドグフーシュ。この馬の「ワープ」っぷりには皆が驚いたのではないでしょうか。3コーナーあたりまで最後方近くで、もうダメだと思われる位置取り。すでにイクイノックスに注目が集まる中、直線でカメラが切り替わったら、何故か外目の先団。「何故そこにいるーー?!」状態でした。後で見直すと最終コーナーで大まくりを決めていて、この位置にこれるならこの結果を出せる力はある馬。ファイナル騎乗となった福永騎手は8大競争制覇こそ叶いませんでしたが、まだまだ現役でいてほしいと思えるほどの素晴らしい騎乗ぶりでした。

 3着もスタートで大きく出遅れ、圏外と思われたジェラルディーナが予想に反して猛追してきました。これもすごく驚きました。人気先行気味で、実は少し敬遠してたんですが、さすがジェンティルドンナの娘ですね。あの内容には相当の強さを感じました。

 注目馬ではタイトルホルダーが惨敗。凱旋門賞の疲れもあったのでしょうが、スタート後、追っ付けでハナを取りに行った事がラストに響いたよう。だが、外枠である以上、あの戦法しかないでしょうし、仕方ないかと思います。やはり、総じて外枠は全滅模様でした。中山2500mの外枠は絶望的だと改めて思い知らされる結果です。しかし、そう思うと、8枠から勝ったダイワスカーレットってとてつもない馬だったんですね。

 他ではエフフォーリアに復調の兆しがみられました。今回、1、2着ばっちりだったので、「何来てもオッケー!!」と油断してたところだったので、ヒヤッとしました。それなら、イズジョーノキセキなんですが、こちらは一応押さえてたんです。ただ、よく考えれば、こちらが絡んだくれた方が馬券にはなったんですよね。個人的にはもっと配当つきそうな組み合わせなのに、1-3着それぞれ人気してました。あ、そういやここに来て、1番人気がG1レース 3連勝ですね。揺り戻し、極端すぎ。笑

2022/12/25 3歳以上オープン 定量 指定 国際
施行コース
  • 11R
    中山 A
  • 芝2500m
    内・右回り

  • 見込み
スタートはいきなりコーナーからで、内回りのコーナー6回、直線短く、急坂があるという、G1レースの中ではもっともトリッキーなコース設定。外枠不利は言うまでもなく、内枠の先行馬が有利。ただ、1番人気の信頼感は意外に高い傾向がある。
馬柱
馬名 性齢 斤量 騎手
1 01   アカイイト 牝5 55.0 幸英明
1 02   イズジョーノキセキ 牝5 55.0 岩田康誠
2 03 ボルドグフーシュ 牡3 55.0 福永祐一
2 04   アリストテレス 牡5 57.0 武豊
3 05 ジェラルディーナ 牝4 55.0 C.デムーロ
3 06 ヴェラアズール 牡5 57.0 松山弘平
4 07   エフフォーリア 牡4 57.0 横山武史
4 08   ウインマイティー 牝5 55.0 和田竜二
5 09 イクイノックス 牡3 55.0 C.ルメール
5 10 ジャスティンパレス 牡3 55.0 T.マーカンド
6 11   ラストドラフト 牡6 57.0 三浦皇成
6 12   ポタジェ 牡5 57.0 吉田隼人
7 13 タイトルホルダー 牡4 57.0 横山和生
7 14   ボッケリーニ 牡6 57.0 浜中俊
8 15   ブレークアップ 牡4 57.0 戸崎圭太
8 16 ディープボンド 牡5 57.0 川田将雅
*◎:本命 ○:対抗 ▲:単穴 △:穴 ☆:注意
は騎手乗り替わり
予想ペース
S
スロー

13のハナは明白で、この馬がペースをコントロールする。力のある馬だけに、他馬が楽逃げさせるとも思えず、ある程度ペースは早くなる可能性も秘める。

信頼度
B
上位拮抗
好メンバーが揃い、上位陣の地力強力。多少の穴馬余地はあるものの、概ね上位決着が濃厚。
予想本文 

~ 失われた幸福感 ~
 昨年のこのレースの覇者はエフフォーリア。このレースを制した時には、まさかこれほどの失速があろうとは思いもしなかった。まだデアリングタクトは踏ん張っているが、エピファネイア産駒の早熟説を囁かれる一翼を担ってしまった。とはいえ、敗れたのはたかが春の2戦。舞台は「復活の有馬記念」。時間をかけてじっくりと立て直しを図った。まだ負けていない中山で望みをかけるが、さて、今年は誰が制するか…。

 東京コースでこその馬たが、絶好枠を引いたイクイノックスが中山でも差し切れると見る。天皇賞・秋から有馬記念を制した馬は非常に少なく、それは両レースの性質の違いを如実に物語っている。しかし、3歳馬がこのローテをとることは極めて稀なケースにも関わらず、昨年エフフォーリアが成し遂げたというデータは心強い。切れ味には自身があるので、逃げる古馬の総大将、タイトルホルダーを捉えるのみ。とにかく注意すべきは4コーナーの回り方。大外回しではおそらく届かない。他馬の間隙を縫って真ん中あたりを割ってくる必要があるが、そこは鞍上に託すとしよう。

 ボルドグフーシュの菊花賞での頑張りはお見事だった。改めてその残した足跡は堅実そのもの。ほとんどのレースで上がりタイムはメンバー最速を記録している。ただ、ここはなんといっても有馬記念。中山内回りを追い込み一手では届きづらく、相手にもG1馬がズラリ。逃げるタイトルホルダーを、各馬が一斉に追いかけて仕掛けを早めれば、あるいは漁夫の利も…というところ。しかし、ここで最後の有馬記念となる福永騎手を配してきた。その分の人気が余計ではあるのだが、陣営の意気込みに応え、大記録に賭ける名手がうまくレースをコントロールすることに期待したい。

 失意の凱旋門賞からの復帰戦となるタイトルホルダー。それでもこのメンバーでは大将格といえよう。が、生憎、この舞台でかなりの不利とされる外枠を引いてしまった。幸いなことに他に逃げ馬がおらず、この馬はスタートダッシュも効くので、スタート後、ハナを叩いて内は楽にとれそうだ。昨年も同じような展開で5着には敗れているが、今回以上の大外枠で、パンサラッサもいたので、昨年よりは条件はいい。ただ、ミエミエの単騎逃げだけに目標にされることは間違いなく、スローに落として脚を貯めるタイプでもないので、差し馬台頭を自ら促す展開を作ることになる。それでも粘れる事がこの馬の素晴らしさでもあるので、やはり主力級であるには違いない。

 エイシンフラッシュ産駒ということもあり、本命馬と同じく、東京向きと思わえるヴェラアズール。鞍上の手替わりが多少気になるが、人気的には旨味が増すかもしれない。その切れる脚が、ごちゃつく中山で発揮できるかという点がポイントになるが、理想的な枠順を引くことができた。馬群を割る器用さとなると、やや不安もあるが、本格化を迎える今の勢いは決して無視できない。

 菊花賞の好走で、珍しいパターンで再び世代の有力ホースに返り咲いたジャスティンパレス。まだまだここから成長の余地を十分残し、マーカンド騎手の手替わりで新味も期待できる。ボルドグフーシュを上位評価したように、今回、3歳、菊花賞組は旨味がある。年長馬が相手でも、引け目を感じるほどの差はない。

 勢いならばジェラルディーナが怖い。とにかく今の状態が絶好調。母もこのレースを制した超良血馬がいよいよ本格化となれば、そのまま3連勝も十分にありえる。父モーリスはマイラー色が濃い戦績だが、スクリーンヒーロー、グラスワンダーの系統だけにこのくらいの距離はこなせる背景にはあり、折り合いもつくので、自身最長距離も問題はなさそう。

 ディープボンドは当初は強めに狙いたかった馬だったのだが、悪夢の大外枠。行き足のないこの馬にとってはたいへん厳しい戦いとなる。切れる脚がない分、しぶとさはある。その点を活かし、3コーナーから外に振られず、まくり上げることができれば、あるいは…といったところか。少なくともタイトルホルダーには海外も含め、完敗続きなだけに、相手よりも悪条件となれば、思い切った戦法も必要になってくるだろう。

馬券と総評
推奨馬券 総評
3連単
軸2頭マルチ:

09=03
→13,06,10,05,16
(30点)

09=13
→03,06,10,05,16
(30点)
狙ってみたい穴馬が軒並み外枠になり、内目の上位人気馬で決着しそうなムード。とはいえ、中山2500mは展開の影響が大きく、波乱要素は内在。鍵はやはりタイトルホルダーが握る。この馬の持ち味はスタミナ勝負に持ち込んで、なし崩し的に後続馬の脚を貯めさせない逃げを打ってくる。それを各馬がどう攻めるか。できれば他馬に突かせて、自身は脚を貯める戦法が理想だが、それができそうとなると、鞍上含め、イクイノックスに分があると見る。そして、力量的には一歩譲るが、人気的、脚質的に盲点となるボルドグフーシュの追い込み。ここに賭けてみたい。馬券はイクイノックスを軸に、相手をボルドグフーシュ、そして、すんなりタイトルホルダーのケースの3連単2頭軸マルチながし。
2022年12月18日(日) / 阪神 1600m 芝・右 外 / 晴・良
2歳 / 牡牝(国際)(指定) / オープン / 馬齢
レース結果
着 枠 馬番 印 馬名               性齢 斤 騎手   着差   人気
1[1] 2  ○ ドルチェモア    牡2 55 坂 井 1:33.9  1
2[6] 12  ◎ ダノンタッチダウン 牡2 55 川 田 クビ    2
3[7] 14  △ レイベリング    牡2 55 横山武 クビ    3
4[1] 1     キョウエイブリッサ 牡2 55 川 須 1.1/4   16
5[3] 5     バグラダス     牡2 55 吉田隼 3/4     8
6[2] 3  ☆ オールパルフェ   牡2 55 大 野 3/4     4
7[4] 7  ☆ オオバンブルマイ  牡2 55 ルメー 1/2     5
8[6] 11  △ ティニア      牡2 55 福 永 1      7
9[8] 16  ☆ コーパスクリスティ 牡2 55 イーガ 1/2     6
10[4] 8     グラニット     牡2 55 松 山 1/2     9
11[5] 9     ニシノベストワン  牡2 55 藤岡佑 クビ    15
12[2] 4     ドンデンガエシ   牡2 55 横山典 1/2     11
13[7] 13  ▲ スズカダブル    牡2 55 鮫島克 1/2     12
14[3] 6     ミシェラドラータ  牡2 55 酒 井 クビ    17
15[5] 10     ウメムスビ     牡2 55 角田河 2      14
16[8] 15     フロムダスク    牡2 55  武  1/2     13
17[8] 17     エンファサイズ   牡2 55 藤岡康 クビ    10
  
払戻金  [単 勝]  2 310円
        [複 勝]  2 130円/ 12 140円/ 14 210円
        [枠 連]  1-6 560円
        [馬 連]  2-12 550円
        [ワイド]  2-12 260円 / 2-14 520円 / 12-14 490円
        [馬 単]  2-12 1070円
        [3連複]  2-12-14 1280円
        [3連単]  2-12-14 4570円
  

感想と言い訳?!

 予想された通りハイペースとなり、差し馬台頭を促す展開も、好スタートを切ったドルチェモアがそのまま押し切り勝ち。迫る後続馬に着差以上に危なげない勝ちっぷりを見せつけました。そして2着に本命、ダノンタッチダウン。一旦内に切れ込み、そこから外に出してからの猛追。多少の距離ロスがあったが、こちらが正解だったと思われる内容でした。最後よく追い上げましたが、相手が強かったですね。

 できればダノンに勝ってほしかったが、なんとか予想どおりにこの2頭が絡んでくれて、後はヒモ穴を願いましたが、3着にも人気馬のレイベリング。こちらも内容は素晴らしく、先着した2頭にはキャリアの差で譲ったものの、噂に違わぬ高い素質を見せつけました。ダノンタッチダウンもそうですが、まだまだ伸びしろを感じます。今回はドルチェモアに軍配が上がりましたが、まだ勝負付けは済んでおらず、来年の争いが楽しみになってきました。

 結局、1~3番人気で決まり、3連単でも45倍ほどという恐ろしくガチガチの結果。何もここまで堅く決まることないのに…。かといって、4着はキョウエイブリッサでしたので、これはこれでゾッとしました。笑

2022/12/18 2歳オープン 馬齢 指定 国際
施行コース
  • 11R
    阪神 B
  • 芝1600m
    外・右回り
  • 稍重
    見込み
スタートもゴール前も十分な長さの直線で、外枠からの差しがセオリー。ただ、ゆったりと仕掛けられるが故に短距離戦ながらスローになりやすく、一概に先行馬が不利とも言えない。基本的は有利不利が少ない地力勝負。
馬柱
馬名 性齢 斤量 騎手
1 01   キョウエイブリッサ 牡2 55.0 川須
1 02 ドルチェモア 牡2 55.0 坂井
2 03 オールパルフェ 牡2 55.0 大野
2 04   ドンデンガエシ 牡2 55.0 横山典
3 05   バグラダス 牡2 55.0 吉田隼
3 06   ミシェラドラータ 牡2 55.0 酒井
4 07 オオバンブルマイ 牡2 55.0 ルメール
4 08   グラニット 牡2 55.0 松山
5 09   ニシノベストワン 牡2 55.0 藤岡佑
5 10   ウメムスビ 牡2 55.0 角田河
6 11 ティニア 牡2 55.0 福永
6 12 ダノンタッチダウン 牡2 55.0 川田
7 13 スズカダブル 牡2 55.0 鮫島駿
7 14 レイベリング 牡2 55.0 横山武
8 15   フロムダスク 牡2 55.0 武豊
8 16 コーパスクリスティ 牡2 55.0 イーガン
8 17   エンファサイズ 牡2 55.0 藤岡康
*◎:本命 ○:対抗 ▲:単穴 △:穴 ☆:注意
は騎手乗り替わり
予想ペース
H
ハイ
大逃げの08に加え、つつく先行勢も揃った。位置取り争い激しく、相応の早い流れが濃厚。
信頼度
C
混戦
雨上がりでやや渋味の残る馬場。展開も読みにくく、波乱含み。
予想本文 

~ 復権する朝日杯FS ~
 別途、中距離のホープルフルSができたことで、レースとしての価値が薄まりつつあった当レースだが、ドウデュース、セリフォス、ダノンスコーピオン、ジオグリフと後のG1馬が4頭も揃っていた昨年で大きく見直された。昨年に比べるとやや小粒な印象を受けるメンバー構成だが、来年には評価は大きく変わっているかもしれない。

 ダノン、川田騎手、2歳G1とくれば、もうお決まりのパターンになってきた。ダノンザキッドの半弟、ダノンタッチダウンがいかにもな本命。ここ2戦でみせた上がりメンバー最速の末脚は、やはり阪神外回りコースだと頼もしい。ただ確実に差し込んでくる信頼度は高いが、外差し一辺倒でも前走のように、簡単には勝ちきれない。その意味では前走敗戦の糧は大きいはずで、今回は逃げ馬が揃い、ある程度のハイペースが予想される点も救い。大型馬でムラもあり、完成度という点で現時点ではまだまだ物足りないが、纏うスケール感はこのメンバーでは群を抜く。奇しくも当日は学生アメフトの甲子園ボウル。少しだけ験担ぎもしておこう。

 一方、ドルチェモアは本命馬に比べ、完成度高く、隙がない印象。母は桜花賞馬で、父からは持続力ある底力を受け継ぎ、大舞台にも臆しない。大逃げを打ったグラニッドを慌てることなく、捉えきった前走は高く評価したい。33.4の最速の上がりを繰り出し、走破タイムも優秀なもの。右回りや輸送も経験済み。迫力という点で本命馬に一歩譲ったものの、今回乗り替わりとなった鞍上が従来の持ち味をいかんなく発揮させれば、ここは好勝負必至の舞台だろう。

 今の荒れ果てた阪神の馬場を考えれば、やはりバゴ産駒のスズカダブルは気になる存在。ここ2戦、1800mで逃げ潰れているものの、大きくは負けておらず、それなりに粘りを見せている。そして、ここで1ハロン短縮の適距離に戻り、前に馬を置いて、早い流れで折り合いながら競馬ができるとなれば、穴っぽい匂いも漂ってくる。確かに一気の相手強化にはなるが、少しここは注目して見てみたい。

 引退控える福永ジョッキーを背に、堅実駆けをみせる素質馬ティニア。マイルは未経験も、早い仕上がりをみせるフランケル産駒で、走った2戦はいずれも3ハロンメンバー最速。本格化はまだ先のようだが、持てるセンスは良く、鞍上の意のままに動く操縦性もよさそう。多数頭と、1ハロン延長がどう出るかという懸念は残るものの、人気を踏まえれば旨味ある一頭。

 レイベリングは1勝馬ながら、東京マイルの新馬戦の勝ちっぷりが素晴らしい。上がり最速を記録し、3馬身以上の着差をつける快勝。人気が薄いようなら、是非狙いたい一頭だったのだが、そう甘くはなく、大物の噂はあっという間に広がり、かなりの人気になってしまった。そうなると、逆に手を出しづらく、1勝馬でまだ早い時計も記録していない以上、少し割り引かざるを得なかった。ただ、持てる素質はかなり高いのは間違いなく、あっさりがあっても驚けない。

 一発秘める2戦2勝馬コーパスクリスティ。エピファネイア産駒らしく乗り難しい面を抱えるが、そこを新コンビのイーガン騎手がどう御していくかがポイントになりそう。気性的な面で1ハロンの延長は気にはなるが、血統的には問題なくこなせそう。比較的、展開面では融通が効き、決め手も持っているので、ここは警戒が必要。

 オールパルフェは前走で本命馬を完封する逃げ切り勝ち。今回、同型馬が多いため、評価は下げたが、高いレベルの完成度を誇っている。必ずしも逃げる必要はなく、控える競馬もできるという陣営の弁。すでに同条件で重賞制覇している点にも敬意を払いたい。

 気性に勝るタイプで、この1ハロン延長は必ずしも歓迎とはいえないオオバンブルマイではあるが、追い切りでの動きがいい。線の細い馬ゆえにできればプラス体重での出走が望ましく、それが叶ったのであれば、その成長分は期待してもよさそう。当代一の鞍上を得た点も大きい。

馬券と総評
推奨馬券 総評
3連単
軸2頭マルチ:

12=02
→13,11,14,16,03,07
(36点)

人気の2頭ではあるが、末脚強力なダノンタッチダウンと、どんな展開でも対応できそうな高い完成度を誇るドルチェモアは頭一つ抜けている印象。人気を考えれば、この2頭を買うのであれば3連単マルチのみで勝負せざるを得ない。ただ、ここはまだ実績乏しい2歳戦。それだけにどの馬も可能性を秘めており、ヒモは手広く押さえておきたい。
2022年12月11日(日) / 阪神 1600m 芝・右 外 / 晴・良
2歳 / 牝(国際)(指定) / オープン / 馬齢
レース結果
着 枠 馬番 印  馬名               性齢 斤 騎手    着差   人気
1[5] 9  ◎  リバティアイランド 牝2 54 川 田  1:33.1  1
2[2] 3  ☆  シンリョクカ    牝2 54 木幡初  2.1/2   12
3[7] 13      ドゥアイズ     牝2 54 吉田隼  クビ    10
4[2] 4      アロマデローサ   牝2 54 イーガ  3/4     13
5[5] 10      ミシシッピテソーロ 牝2 54  原   1      16
6[8] 16  ☆  ドゥーラ      牝2 54 斎 藤  クビ    6
7[1] 1  ☆  サンティーテソーロ 牝2 54 横山和  2.1/2   5
8[4] 8      エイムインライフ  牝2 54 酒 井  1.1/4   17
9[3] 6      ミスヨコハマ    牝2 54 デムー  3/4     11
10[7] 14  △  ブトンドール    牝2 54 鮫島克  1.1/4   7
11[8] 18  △  ラヴェル      牝2 54 坂 井  1/2     4
12[3] 5  ▲  モリアーナ     牝2 54 武 藤  ハナ    2
13[6] 11      イティネラートル  牝2 54 岩田望  1.1/4   15
14[1] 2      キタウイング    牝2 54 和田竜  ハナ    8
15[8] 17  ○  ウンブライル    牝2 54 横山武  1.1/4   3
16[4] 7      ハウピア      牝2 54 菱 田  2      18
17[7] 15      ムーンプローブ   牝2 54 松 山  2      14
18[6] 12      リバーラ      牝2 54 石 橋  5      9
  
払戻金  [単 勝]  9 260円
        [複 勝]  9 140円/ 3 910円/ 13 560円
        [枠 連]  2-5 3920円
        [馬 連]  3-9 7550円
        [ワイド]  3-9 2540円 / 9-13 1580円 / 3-13 15800円
        [馬 単]  9-3 9980円
        [3連複]  3-9-13 64960円
        [3連単]  9-3-13 178460円
  

感想と言い訳?!

 リバティアイランドが危なげない横綱相撲で1番人気に応えました。4コーナーで大外回した時には不安もよぎりましたが、何のことはない、見事な末脚で完勝でした。なぜ前走敗れたんだと、首をかしげるほどの力の差を感じました。ここからの成長も必要とはなるでしょうが、来春以降も楽しみな逸材ですね。

 そして2着には密かに期待していたシンリョクカが激走してくれました。レース展開的には紛れは生じにくい形だったので、こちらも今後期待できそうなサトノダイヤモンド産駒です。問題は3着争いで、まさかウンブライルもモリアーナもラヴェルもブドンドールも大敗してしまうとは…。そしてよりにもよって、最後まで迷ったドゥアイズ。モリアーナやドゥーラに差をつけて負けていたため、無印に落としてしまいました。得てしてこういうパターンにハマるので、嫌な予感はしてたのですが…

 特に大外枠3頭が揃って出遅れたことも大きかった。外を回ったリバティアイランドでさえ、前目の位置でした。Bコースで内の芝コンディションもよかったのでしょう。出遅れで後方からの競馬となり、さらに外を回していてはとても届かない展開となりました。ただ、ドゥーラだけは、直線、内を選択して、馬群の中に突っ込みました。めげずにしっかりと伸びてきたので、人馬とも大したものだったと思います。

 いずれにせよ、私にとっては3連複で守りに入ったくせに、馬連勝負すべき結果だったという、目も当てられない惨状となってしまいました。でも、いいんです!香港で瑪蓮必勝(ウインマリリン)が救ってくれたから!笑

2022/12/11 2歳牝馬オープン 馬齢 指定 国際
施行コース
  • 11R
    阪神 B
  • 芝1600m
    外・右回り

  • 見込み
スタートもゴール前も十分な長さの直線で、外枠からの差しがセオリー。ただ、ゆったりと仕掛けられるが故に短距離戦ながらスローになりやすく、一概に先行馬が不利とも言えない。基本的は有利不利が少ない地力勝負。
馬柱
馬名 性齢 斤量 騎手
1 01 サンティーテソーロ 牝2 54.0 横山和
1 02   キタウイング 牝2 54.0 和田竜
2 03 シンリョクカ 牝2 54.0 木幡初
2 04   アロマデローサ 牝2 54.0 イーガン
3 05 モリアーナ 牝2 54.0 武藤
3 06   ミスヨコハマ 牝2 54.0 Mデムーロ
4 07   ハウピア 牝2 54.0 菱田
4 08   エイムインライフ 牝2 54.0 酒井
5 09 リバティアイランド 牝2 54.0 川田
5 10   ミシシッピテソーロ 牝2 54.0
6 11   イティネラートル 牝2 54.0 岩田望
6 12   リバーラ 牝2 54.0 石橋脩
7 13   ドゥアイズ 牝2 54.0 吉田隼
7 14 ブトンドール 牝2 54.0 鮫島駿
7 15   ムーンプローブ 牝2 54.0 松山
8 16   ドゥーラ 牝2 54.0 斎藤
8 17 ウンブライル 牝2 54.0 横山武
8 18 ラヴェル 牝2 54.0 坂井
*◎:本命 ○:対抗 ▲:単穴 △:穴 ☆:注意
は騎手乗り替わり
予想ペース
MS
ミドルスロー
好枠01の逃げにあまり競りかけたくははい。2歳戦ゆえに、最後の坂を踏まえ、ペースは遅め。
信頼度
C
上位互角
未知の部分の多い2歳戦ではあるが、地力の格差が大きい面もある。人気上位陣の実力はある程度信頼できそう。
予想本文 

~ 31.4の衝撃 ~
 新馬戦の上がり3Fが31.4秒。この数字を叩き出したリバティアイランドはもちろんすごいのではあるが、こんなタイムが出てしまう今の日本競馬に不安も覚えてしまう。単純に馬の能力や、調教、馬場管理技術の向上も多分にあるのだろうが、年々加速する高速競馬のあり様は欧州競馬と異次元の道を進んでいっているようにも思い、喜んでいいのか、嘆くべきなのか、少し複雑な心境にさせてくれる。

 その記録を作ったリバティアイランドではあるが、やはり素直に本命視せざるをえない。1番人気で迎えた前走、アルテミスSでは、外のラヴェルに出し抜かれ完全に仕掛け遅れ。相手の力量を見誤ったともいえよう。それでも最後は猛追するも、あと一歩届かなかった。ただ、脚を余しながら、あそこまで追い詰める末脚はさすが。当時は前哨戦とあって、追い切りから無理しない感じがあった。本番となる今回では、直前追いでもしっかりと乗り込まれ、取りこぼしない万全の体制を整えてきている。ここは本領発揮してくる舞台となりそうだ。

 目移りするメンバーが揃っているが、ウンブライルを相手筆頭に据える。ルメール騎手からの鞍上交代となると、躊躇したくもなるものだが、ここ2戦のレース内容を顧みると、その思いも消し飛んでしまう。兄ステルヴィオも早くから活躍した馬だったが、この馬も現時点で抜きん出たスピードと瞬発力を持っている。このメンバー相手で、外枠となってしまったが、それでも差しきれそうと思えるポテンシャルの高さ。あとは1ハロン伸びた距離がどう影響するかだが、それも杞憂に終わりそう。

 底知れない雰囲気漂うモリアーナも面白そう。新馬戦は東京マイルで3馬身差楽勝。続く札幌1800mもドゥアイズを相手に先行押し切りと、実にセンスのいい競馬っぷり。エピファネイア産駒で早熟度も高いとあれば、現時点の主力格の一角には違いない。初となる阪神マイル戦も、むしろ期待感の方が高く、休養明けでも積極的に狙っていきたい一頭。このレースだけでなく、クラシックに向けても期待できそうで、ここでどんなレースを見せるか、試金石となる。

 前走、アルテミスSをで見事にリバティアイランドを打ち破ったラヴェル。いくら相手がもたついたとは言え、直線あっという間に置き去りにした瞬発力は特筆もので、半姉ナミュールを彷彿させる切れ味をみせた。戦績、血統、脚質と、このレース向きの好条件が揃っているが、いくら阪神外回りとは言え、大外枠を引いてしまった点はやや気にかかる。多少なりとも展開に注文がつくことと、高い人気も考え、少し割り引きをさせてもらった。

 ブトンドールはスプリント色が濃いが、その末脚は脅威。ややガクガクするような、ぎこちない走法ながら、鞍上の追いに一生懸命に応え脚を伸ばす姿は、まだ未完ゆえに伸びしろを感じるレースぶり。溜めれば切れるだけに、要は折り合いひとつ。前回より1ハロン伸びることで、ペースが緩むと持ち味が発揮できなくなる反面、各馬の仕掛け早で混戦となれば、まとめて一閃する魅力にもあふれている。

 札幌組ということで、少々遠慮気味の印となったが、ドゥーラも上位陣と遜色はない実力を秘めていそうだ。新馬戦こそ取りこぼしたが、そこでの上がり3Fは最速。その後は札幌で連勝し、重賞まで順当に制覇。ムチに怯んでよれたり、幼いところも見せていたが、久々の実戦でどこまで解消できているか。阪神の舞台でどのようなレースをみせるか、持てる素質は高いものがあり、成長の状態次第といったところ。

 最内枠を引いたサンティテソーロは、とにかく馬自身のダッシュ力が抜群で、やる気みなぎるタイプ。スタート後はグイグイと引いていきそうで、今回もほぼ間違いなくハナをとるだろう。阪神マイル戦で逃げ切りとなると、相当至難ではあるが、ここ2戦の楽勝での逃げ切り勝ちを見ていると、そのスピードでの押し切りもないとはいえない。

 1戦1勝ながら、そのレースぶりが妙に気になったシンリョクカ。馬場が渋った中でのスローなレース。それゆえ地力のほどはほとんどわからないのだが、しっかりと折り合っていて、その競馬センスはかなり高そうに見えた。サトノダイヤモンド初年度産駒でもあり、どこまでやれるか、1票投じる価値はありそうだ。

馬券と総評
推奨馬券 総評
3連複
軸1頭ながし:

09
→17,05,18,13,16,01,03
(21点)

東京マイルで行われるアルテミスSは左回りとはいえ、広く長い直線での競馬で、やはりこのレースとの連動性は高そう。実際ハイレベルのメンバーが揃っていて、そこで1番強い競馬をしたリバティアイランドはやはり主軸筆頭。それに打ち勝ったラヴェルもそれだけの器と見ているが、今回はこの間に他馬が入り込む余地を探したい。そこに割って入りそうな馬として、ウンブライル、モリアーナを指名したい。3連単を買うなら、リバティからこの2頭を絡めたマルチ馬券。ただ、番手以降は混戦。ただ、ある程度の人気上位馬で決まりそうとみて、リバティアイランドの1頭軸の3連複馬券で勝負した方が無難といえそう。

2022年12月4日(日) / 中京 1800m ダート・左 / 晴・良
3歳以上 / (国際)(指定) / オープン / 定量
レース結果
着 枠 馬番 印  馬名               性齢 斤 騎手    着差   人気
1[3] 5  △  ジュンライトボルト 牡5 57 石 川  1:51.9  3
2[5] 10  ▲  クラウンプライド  牡3 56 福 永  クビ    4
3[2] 3      ハピ        牡3 56 横山典  1.1/4   6
4[6] 12  ◎  テーオーケインズ  牡5 57 松 山  クビ    1
5[7] 13  △ Bシャマル      牡4 57 川 田  1.1/2   7
6[1] 2     Bサンライズホープ  牡5 57  幸   3/4     11
7[2] 4      スマッシングハーツ 牡6 57 鮫島克  クビ    10
8[5] 9  ☆  ノットゥルノ    牡3 56  武   アタマ  5
9[4] 7      オーヴェルニュ   牡6 57 ルメー  ハナ    9
10[7] 14  ☆  タガノビューティー 牡5 57 石 橋  クビ    12
11[3] 6      レッドガラン    牡7 57 斎 藤  1.1/2   13
12[1] 1  ○ Bグロリアムンディ  牡4 57 ムーア  1/2     2
13[8] 15     Bサクラアリュール  牡7 57 酒 井  1      16
14[6] 11  ☆ Bバーデンヴァイラー 牡4 57 レーン  1/2     8
15[4] 8      サンライズノヴァ  牡8 57 松 若  1/2     14
16[8] 16      レッドソルダード  セ4 57 丸 山  7      15
  
払戻金  [単 勝]  5 790円
        [複 勝]  5 260円/ 10 360円/ 3 400円
        [枠 連]  3-5 2180円
        [馬 連]  5-10 4850円
        [ワイド]  5-10 1330円 / 3-5 1290円 / 3-10 1920円
        [馬 単]  5-10 10130円
        [3連複]  3-5-10 14020円
        [3連単]  5-10-3 81360円
  

感想と言い訳?!

 ジュンライトボルトが鮮やかに差し切り勝ち。3歳馬クラウンプライドが押し切るかと思われた直線を一閃したので、非常に強い競馬を見せました。石川騎手の初G1制覇おめでとうございます。負けたとはいえ、2着クラウンプライドも強い内容で、今後のこの2頭の対決を楽しみにしたいと思います。

 3着には迷って無印にしていたハピ。身につけたイン差しの効果を見事に活かしました。これまだもう一つパンチに欠ける内容だったため、そう簡単には行かないだろうと思っていましたが、最後は圧倒的本命馬相手に見事な粘り。完敗です。

 さて、問題は大本命テイオーケインズ。多くの人がせめて3着!と祈ったことでしょう。その想いをへし折る4着。敗れることはあっても、複勝圏は堅いと思っていただけに残念な結果です。出負けして終始外を回ることになりましたが、これはある程度想定内だったはず。圧倒的1番人気だけに、包まれるよりはこの方が良かった。ただ、コーナー出口でかなり外を回ったのはちょっと余計だったかもしれません。それでも前のハピは捉えられそうでしたが、最後は伸びてきませんでした。あと、内で行き場をなくしたとはいえ、2番人気、グロリアムンディの大敗も予想外でした。

2022/12/4 3歳オープン 定量 指定 国際
施行コース
  • 11R
    中京
  • ダート
    1800m
    左回り

  • 見込み
道中は緩い下りを含めた平坦コースも、ゴール前に急坂。直線も長く底力が問われる。一方でコーナーが4回あり、器用さも要求される。インを回って直線まで我慢することが勝利への理想形。
馬柱
馬名 性齢 斤量 騎手
1 01 グロリアムンディ 牡4 57.0 ムーア
1 02   サンライズホープ 牡5 57.0
2 03   ハピ 牡3 56.0 横山典
2 04   スマッシングハーツ 牡6 57.0 鮫島駿
3 05 ジュンライトボルト 牡5 57.0 石川
3 06   レッドガラン 牡7 57.0 斎藤
4 07   オーヴェルニュ 牡6 57.0 ルメール
4 08   サンライズノヴァ 牡8 57.0 松若
5 09 ノットゥルノ 牡3 56.0 武豊
5 10 クラウンプライド 牡3 56.0 福永
6 11 バーデンヴァイラー 牡4 57.0 レーン
6 12 テーオーケインズ 牡5 57.0 松山
7 13 シャマル 牡4 57.0 川田
7 14 タガノビューティー 牡5 57.0 石橋脩
8 15   サクラアリュール 牡7 57.0 酒井
8 16   レッドソルダード セ4 57.0 丸山
*◎:本命 ○:対抗 ▲:単穴 △:穴 ☆:注意
は騎手乗り替わり
予想ペース
MS
ミドルスロー
外からかぶせる16に内から先行勢も隙を窺う。 やや前半ラップが早まりがちではあるが、その後は中央舞台も意識され、ペースは緩みそう。
信頼度
B
軸不動
人気でも本命馬には逆らい難い。極端な穴馬も考えづらく、比較的平穏に収まるか。
予想本文 

~ 全日本的なダート競走の体系整備 ~
 一時はジャパンカップダートと銘打っていたこのレースも、思うように海外参戦馬が集まらず、全体としても、今ひとつ盛り上がりに欠けていたダート界。ならばと、いよいよ本腰をいれてきたのか、翌年から地方競馬のNRAとともに、国内ダートGI・JpnI競走が一斉整備される。特に3冠レースをはじめ、3歳馬の路線が充実したことは大きく、今後のダート路線の盛り上がりを期待してもよさそうだ。

 昨年のこのレースを6馬身の差をつけて勝利したテイオーケインズ。海外挑戦は残念な結果も、帰国後、平安Sを快勝。続く帝王賞での若干不可解な敗戦があったが、大井で先行した中、他馬に絡まれ、リズムを崩したか。盛岡での前走ではしっかり巻き返し、貫禄をみせつける勝利を経て、昨年よりもいい状態でここに臨めた。未対戦の新興勢力が多いとは言え、広い中央の舞台、それも得意の中京で、このメンバー相手なら不覚はとれない。

 相手も人気馬となるが、内枠引いたグロリアムンディ。重馬場期待で出場した宝塚記念は思うようにいかず、その後のダメージが残って長期休養を余儀なくされたが、ここへ向けて入念に乗り込み、準備は万端。ダート転戦後の快進撃と、ムーア騎手を配したことで主役を喰う可能性も十分。すでに中京1800mで実績があることも頼もしく、初重賞でオメガパフュームに渡り合った地力の高さも信頼に足るもの。

 リーチザクラウン産駒の3歳馬、クラウンプライドは早くから頭角を現し、いきなり海外に挑んで、UAEダービーを制してしまった。さらに米国に渡り、ケンタッキーダービーに挑戦。結果は残せなかったが、国内に戻ったあとは、重賞、G1を連続2着。前走では王者テイオーケインズに完敗したとはいえ、3歳馬としては破格の実績。海外競馬を経験している精神的タフさも備え、今回は前に行く馬もいるので、競馬もしやすそう。

 ダート転戦後、2、1、1着で重賞制覇を果たしたジュンライトボルトは、やはり勢いを感じる。初ダート戦の2着は落鉄があり、前走のシリウスSは、かなりのハイレベルなメンバーが揃っていた中での勝利。実質、ダートではまだ底を見せておらず、瞬発力勝負になると分が悪そうだが、このメンバー相手でも、これまでと同様の結果を残す可能性は十分にある。

 短距離主体で初の1800mとなるシャマルだが、1ハロンづつ距離を伸ばして、しっかりと結果が伴っており、前走のG1南部杯での差もごくわずか。血統的にも中距離レンジもこなせるはずで、それならば、充実一途な状態の今は期待感の方が大きい。ただ、近走は地方転戦が多く、中京コースにも実績がないので、その点はやや不安材料でもある。

 今年のジャパンDダービー覇者の3歳馬、ノットゥルノ。古馬との対戦となった前走では、少々期待外れな内容ではあったが、ぞれだけではまだ見限れない。中京コースで一変の可能性もあり、久々を叩いた上積みも見込めそう。

 少し、ヒモ穴狙いの面も否めないが、ブリンカー装着で一変を期待してバーデンヴァイラー。キョウエイマーチ産駒の母にドゥラメンテ。大舞台に臆しない配合で、時々の大ポカが融通の効かない気性によるものなら、馬具矯正効果と鞍上の力で、変わり身もあるかも。

 タガノビューティーも人気薄ゆえに抑えておきたい。オープン、重賞レースで常に安定して上位に入ってくる堅実な末脚は、外差しに徹してくるとやはり怖い。G1のペースで混戦になれば上位食い込みもありそう。

馬券と総評
推奨馬券 総評
3連単
軸2頭マルチ:

12=01
→10,05,13,09,11,14
(36点)

12=10
→01,05,13,09,11,14
(36点)
このレースは例年、すでに他のG1で連対を果たしているような実績馬同士で決着しがちなレースだが、今年は魅力ある路線変更馬やキャリア浅い3歳馬が多い。それだけに昨年圧勝のテーオーケインズの格は重く、ひとまずはこの馬を巡っての戦いになる。もちろん絶対はないが、連軸としては不動の存在だろう。相手馬に悩むところではあるが、この本命馬を打ち負かす可能性を秘めた馬として、グロリアムンディ、クラウンプライドを指名した。本命馬からこの2頭の軸で3連単マルチながしで勝負したい。

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bakusuinobitaです。
一応、「小心無用」がポータルページになっております。

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中央競馬のG1レースのみを限定して適当な予想を書いております。

2010年より、本ブログスタイルに移行しましたが、それ以前のものは「PakaPakaParadise」においてあります。
もっと前のは公開してません。もう色々めんどくさくてあきらめました。

後、定番のご注意ですが、適当にやってる以上、色々間違いはきっとあるので、馬券購入の際などは主催者側の発表にてご確認下さい。

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