2012年10月7日(日) / ロンシャン競馬場 / 2400m 芝・右 / 3歳以上牡・牝
賞金総額:400万ユーロ 1着賞金:228万5600ユーロ
レース結果
着 枠 馬番 馬名 性齢 斤 騎手 調教地 着差
1[6] 10 ソレミア 牝4 58 ペリエ 仏 国 2:37.68
2[18] 6 オルフェーヴル 牡4 59.5 スミヨン 日 本 クビ
3[17] 14 マスターストローク 牡3 56 バルザローナ 仏 国 7
4[1] 9 ハヤランダ 牝4 58 ブロンデル 仏 国 1
5[3] 17 イエローアンドグリーン 牝3 54.5 テュリエ 仏 国 1/2
6[7] 18 グレートヘヴンズ 牝3 54.5 ビュイック 英 国 2.1/2
7[5] 13 キャメロット 牡3 56 デットーリ 愛 国 1
8[16] 1 シームーン 牡4 59.5 ムーア 英 国 ハナ
9[11] 8 シャレータ 牝4 58 ルメール 仏 国 アタマ
10[14] 11 ベイリル 牡3 56 モッセ 仏 国 2.1/2
11[10] 2 セントニコラスアビー 牡5 59.5 オブライエン 愛 国 クビ
12[13] 3 ミアンドル 牡4 59.5 ギュイヨン 仏 国 2.1/2
13[15] 12 ケザンプール 牡3 56 ブノワ 仏 国 2
14[9] 4 ミハイルグリンカ 牡5 59.5 Mデムーロ チェコ 大差
15[2] 16 サオノワ 牡3 56 アムラン 仏 国 7
16[4] 15 アーネストヘミングウェイ 牡3 56 オドノヒュー 愛 国 4
17[8] 7 アヴェンティーノ 牡8 59.5 クラストゥス 日 本 大差
18[12] 5 ロビンフッド 牡4 59.5 ヘファナン 愛 国 12
レース動画
動画です。日本語のはすぐなくなりそうな気がするのでフランス語です。
感想
50m手前がゴールだったら・・・日本国中、誰もが思ったことでしょう。
オルフェーブルは2着に敗れました。
隣には帯同馬を従え、フォルスストレートでは前の馬につけてひたすら我慢をし、いざ直線でフルスロットルであっという間に先頭に立った。
最後方に近い位置から、直線で追い込み。
通常、この展開で差されることはありえない。
誰もが勝ったと思った瞬間でした。
しかし、ロンシャンの直線は長かった。
ペリエの駆る4歳牝馬 ソレミアが、慌てず騒がずで絶妙の仕掛けで、後から抜いていったオルフェーブルを差し返しました。
大外枠でさえなければ・・・
残り300mからでなく、200mから仕掛ければ・・・
あの斜行がなければ・・・
勝ち馬のジョッキーがペリエでなかったら・・・
おそらく色んな人々が口にする。
しかし、それらを含め、これが凱旋門賞という世界の壁なのでしょう。
池江Jr.調教師が開口一番「日本のファンの皆様、申し訳ありませんでした。」と述べておられましたが、とんでもないことです。
オルフェーブルは過去挑んだどの日本馬より立派な戦いぶりでした。
あの直線は確かに震えました。
夢を見させてくれました。ありがとうございました。
メジロマックイーンという純然和製ステイヤーの血を引き、名前とは裏腹に、全然ゴールドにステイできなかったブロンズコレクター、ステイゴールドを父に持つ。
しかし、その仔が金細工師(オルフェーブル)として、凱旋門賞であのレースぶりをしてくれたのだから言うことはないです。
もちろん敗れた事はすごく残念ではあります。
しかし、ドバイWCを制した今、BCやキングジョージ、英国ダービーがあるとはいえ、やはり凱旋門賞こそが日本競馬界にとっての最終目標な気がするのです。
もしここで勝ってしまうと、次の目的がなくなってしまう。
残念ではある一方で、「こうでなくては!」とも思うガッツリした厳しさを感じさせてくれた凱旋門賞でした。
また・・・いつか必ず叶うであろうその日を楽しみに待っています。
2011年10月10日(祝・月) / 東京 1600m ダート・左 / 晴・良
サラ系3歳以上 / (混合)(指定) / オープン / 定量
レース結果
着 枠 馬番 印 馬名 性齢 斤 騎手 着差 人気
1[6] 11 ○ トランセンド 牡5 57 藤 田 1:34.8 1
2[4] 6 ◎ ダノンカモン 牡5 57 福 永 アタマ 3
3[5] 8 ▲ シルクフォーチュン 牡5 57 藤岡康 1/2 7
4[4] 7 △ エスポワールシチー 牡6 57 松 岡 1.1/2 2
5[7] 12 ダイショウジェット 牡8 57 柴 山 3.1/2 9
6[3] 5 × ランフォルセ 牡5 57 横山典 1/2 4
7[1] 1 × バーディバーディ 牡4 57 ピンナ 1.1/2 8
8[8] 14 クリールパッション 牡6 57 津 村 1.3/4 10
9[3] 4 ブラボーデイジー 牝6 55 北村友 1/2 11
10[5] 9 オーロマイスター 牡6 57 吉田豊 クビ 6
11[8] 15 △ ボレアス 牡3 55 武 豊 8 5
12[6] 10 ゴールドマイン セ7 57 斎 藤 9 13
13[2] 2 イーグルビスティー 牡7 57 赤 岡 5 15
14[2] 3 ワキノカイザー 牡11 57 倉 兼 大差 14
-[7] 13 ロックハンドスター 牡4 57 菅原俊 中止 12
払戻金 単勝 11 160円
複勝 11 110円 / 6 190円 / 8 410円
枠連 4-6 240円
馬連 6-11 600円 / 馬単 11-6 800円
3連複 6-8-11 3610円 / 3連単 11-6-8 8790円
ワイド 6-11 260円 / 8-11 720円 / 6-8 1610円
感想と言い訳?!
主役トランセンドは直線で差され、これは◎-○-▲できれいに的中かと思ったんですが、さすがでした。まさか、あそこから差し返すとはあきれる強さです。もっとも、見せ場をつくったエスポワールシチーを始め、周りが耐えきれずに力尽きた感もありますが。
概ね、予想通りの結果になりましたがボレアスが大敗しましたね。
ダートでは3歳馬では力の差があるのかもしれませんね。
2011年3月26日(土) / メイダン競馬場 / 2000m AW・左 / 北半球産馬4歳以上、
南半球産馬3歳以上 / 賞金総額:1000万米ドル 1着賞金:600万米ドル
レース結果
着 枠 馬番 馬名 性齢 斤 騎手 調教国 着差
1[6] 6 ヴィクトワールピサ 牡4 57 デムーロ 日 本 2:05.94
2[9] 9 トランセンド 牡5 57 藤田伸二 日 本 1/2
3[2] 2 モンテロッソ 牡4 57 バルザローナ UAE 1/4
4[4] 4 ケープブランコ 牡4 57 スペンサー 愛 国 1/4
5[5] 5 ジオポンティ 牡6 57 ドミンゲス 米 国 3/4
6[8] 8 ジターノエルナンド 牡5 57 ムルタ 英 国 1
7[7] 7 ムシール 牡4 57 スミヨン 南 ア 1/2
8[13] 13 ブエナビスタ 牝5 55 ムーア 日 本 1/2
9[12] 12 トワイスオーバー 牡6 57 クウィリー 英 国 1.1/4
10[3] 3 プリンスビショップ 牡4 57 アジュテビ UAE 1/4
11[14] 14 ゴールデンソード 牡5 57 シーア 南 ア 2.1/4
12[11] 11 リチャーズキッド 牡6 57 マレン UAE 1/2
13[1] 1 フライダウン 牡4 57 ルパルー 米 国 12
14[10] 10 ポエッツボイス 牡4 57 デットーリ UAE 1.1/4
レース動画
いつまで見れるかわかりませんが、動画もつけます。
感想
時節柄、あまり大きく報道はされませんでしたが、日本競馬界の歴史的快挙がおきましたので触れておきます。
今年のドバイワールドカップは、現役最強牝馬ブエナビスタ、そのブエナビスタを有馬記念で破り王座の座についたヴィクトワールピサ、そしてジャパンカップダート、翌年のフェブラリーSを制覇し、名実ともにダート最強馬のトランセンドとこれでもかといわんばかりの超豪華な顔ぶれ。
ドバイでは馬券は発売されませんが、本当にそれがもったいないと思えるほど。
といっても、他の海外メンバーはやや手薄だったかもしれません。
ただ、それでもホクトベガをはじめ、これまで数々の名馬が跳ね返されてきたレースです。
海外という環境、オールウェザーという芝かダートかどちらともいえない馬場、決して容易ではないことはわかってました。
ただ・・・、何か予感というか、なんとなく、今年はやってくれるんじゃないかと勝手に思ってました。
競馬は偶然か、必然か、本当にドラマ的なことがおきたりします。
東日本大震災にあえぐ日本の馬が、今ここで明るい話題を提供してくれるんじゃないか?
何よりこれだけの芝・ダートの最強馬が3頭も出れるのなら、きっとやってくれるはず。
そう思って、ネット中継にかじりついておりました。
そして・・・ヴィクトワールピサがついに日本競馬の悲願を達成してくれました。
さらになんと2着にもトランセンドが粘りこみ、日本馬のワンツーです。
後方待機したブエナビスタは残念な結果でしたが、まさか遠く離れた異国の地で、世界最高賞金レースを日本の芝とダート最強馬のデットヒートが見れるとは・・・。
いくらなんでも、さすがにこれは期待以上の結果でした。
トランセンドがマイペースで逃げ、それを見越したデムーロが道中半ばにもかかわらず最後方から先頭まで躍り出る展開。
ちょっと日本では考えられないレース運びです。
直線ではそのまま2頭の叩きあいになり、そして後続が迫ってくる。
東京競馬場並みの長い直線があるメイダン競馬場ですが、とてもとても長く感じた直線でした。
ドバイWCは世界最高賞金レースですが、まだ歴史は浅いです。
それでも、シガーやシングスピールといった歴代勝利馬に、ヴィクトワールピサが並びました。
父ネオユニヴァースなど、おそらく世界では全く知られてません。
ただ、その父サンデーサイレンスは米国2冠馬。
「名馬の墓場」と揶揄された日本から、ようやく世界に誇れる馬が出現しました。
昨年、ヴィクトワールピサは有利といわれる3歳での凱旋門賞挑戦ということをやってのけましたが、結果は惨敗・・・。
帰国後の国内ではあの強さだっただけに、もう海外挑戦はしないかもと思っていました。
さすがウォッカをダービーに挑戦させた陣営です。
決して尻込みすることはありませんでした。
また、今回に限らず、これまでの関係者の熱意には頭が下がります。
これまであまたの名馬が海外レースに挑戦してきました。
リスクがある中、時には賞金が低くても「賞金ではなく名誉」のために挑戦し続けました。
古くはシリウスシンボリが好走し、シーキングザパール、タイキシャトルが初めて海外でのG1を制覇、父内国産馬ではシーザリオが制覇し、その後も日本馬が海外G1を勝つことも珍しくはなくなりました。
それでもまだ手にしていないG1中のG1、凱旋門賞、ドバイWC、ブリーダーズC・・・
今回はようやくその称号の一つを手に入れたことになります。
この結果はおそらく、これまでの日本のホースマンの挑戦の集大成です。
あと、余談ですが、敗れたとはいえ、トランセンドも本当に強かった&惜しかったですね。
正直、日本ではダート馬は軽視される傾向があるので、この頑張りはとてもうれしかったです。
また、日本人ジョッキーによる制覇もみてみたかったですね。
さぁ、次はやはり凱旋門賞!!このままいけばいつかきっと・・・です!