第145回 天皇賞(春) 予想

予想
2012/4/29 4歳以上オープン 定量 指定 国際
施行コース
  • 11R
    京都 C
  • 芝3200m
    外・右回り

  • 見込み
コース図
今年はCコース利用。
もちろん芝の状態はとく、当日は晴れ模様で絶好馬場の見込み。
馬柱
馬名 性齢 斤量 騎手
1 01   ビートブラック 牡5 58.0 石橋 脩
1 02   トウカイトリック 牡10 58.0 幸 英明
2 03   ナムラクレセント 牡7 58.0 和田 竜二
2 04   モンテクリスエス 牡7 58.0 松岡 正海
3 05   ジャガーメイル 牡8 58.0 四位 洋文
3 06   ゴールデンハインド 牡6 58.0 荻野 琢真
4 07   ユニバーサルバンク 牡4 58.0 田辺 裕信
4 08 ギュスターヴクライ 牡4 58.0 蛯名 正義
5 09   コスモロビン 牡4 58.0 柴田 大知
5 10 × ケイアイドウソジン 牡6 58.0 川田 将雅
6 11 ウインバリアシオン 牡4 58.0 武 豊
6 12 × クレスコグランド 牡4 58.0 浜中 俊
7 13   フェイトフルウォー 牡4 58.0 柴田 善臣
7 14   ローズキングダム 牡5 58.0 後藤 浩輝
7 15 ヒルノダムール 牡5 58.0 藤田 伸二
8 16 × トーセンジョーダン 牡6 58.0 岩田 康誠
8 17   トウカイパラダイス 牡5 58.0 柴山 雄一
8 18 オルフェーヴル 牡4 58.0 池添 謙一

*騎手の赤字は乗り替わり

予想ペース
Ss
超スロー
超スローももちろん掛かる馬がいればあっという間に乱ペースに。
ロングスパートができる馬に強み。
信頼度
C
軸不動
大本命馬がいるものの、相手が難しい。
波乱も多いレースだけにヒモ穴の警戒は必要。
予想本文 

 先週の皐月賞はどの馬も勝ちそうな迷いが生じたが、一転、今回の古馬長距離レースはどの馬にも不安が残るというやや寂しいメンバー構成。また、旧来は堅いレースだった天皇賞今やすっかり荒れるレースの代名詞。1番人気の勝率が極端に低いが、今年はなんといっても3冠馬が登場する。
しかし・・・ここ10年勝利がないという大外枠に入ってしまった。単勝1倍台の大本命を信じられるか否かの選択が迫られる。

 歴史的な大逸走で、まさかの連勝ストップのオルフェーブル。故障発生か?とも心配した刹那、そこからレースを再開し、最後方から猛然と追い上げた。これは前代未聞の出来事で、加えてこの馬は3冠馬だ。無事で良かったとはいえ、良くも悪くも強烈なインパクトを残した。
さて、その結果を受けて今回の本番を迎えるが、なんとまたも本命馬が大外枠をひいてしまった。
実は今年に入って、トランセンド、ジョワドヴィーヴル、グランデッツァと外枠にはいった私の本命馬はことごとく敗れている。さらに、このレースは随分長く大外枠の勝利例もない。さすがに躊躇したが、ここで引くわけにもいかない。
逸走癖に限らず、騎手の振り落としなど、以前からもあった「素行」の悪さ、1番人気の勝率が芳しくないレース、そして大外枠というかなりの不利な材料が揃っている。単勝1倍台はこのリスクを踏まえるとかなり分が悪い賭けとなるが、それでもそれを覆しての勝利を期待したい。
正直なところ、この相手ならそれくらいはやってもらわないと凱旋門賞など語れないし、何より、メジロマックイーンの血族がこの舞台で負けるわけにはいかないだろう。

 ヒルノダムールは大阪杯で4着と敗れはしたが、直線ではオルフェーブルに前をカットされる不利があったことを踏まえると上々の結果。昨年の覇者としてはやや物足りない近況だが、このメンバーならオルフェーブル以外には何ら気後れすることはない。
人気的には後述のウインバリアシオンや、トーセンジョーダンだが、これだけ荒れているこのレースですんなり上位人気で決着するだろうか。そういうひねくれ解釈だけが理由でもないのだが、圧倒的1番人気で勝負する以上、少し視点はずらしたい。
となると、昨年とはメンバーが異なるとはいえ、昨年の覇者であるこの馬を人気的には手頃な存在でもあるし相手筆頭として据えたい。
京都記念の3着は気になるが、それなりに手堅いレースは続けてもいる。
また、血統的には長距離向きの素地も備えており、折り合い不安もなく、地味ながら意外とマイナス要素は少ない。4、5着に敗れる不安はあるものの、まず手堅いレースをするはずで、どちらかというと3着狙いの対抗扱い。

 不毛な表現とは言え、オルフェーブルがいなければ2冠の実力馬、ウインバリアシオン
こと3200mならば、やはりこの馬は高く評価しておきたい。その根拠はやはり折り合いに不安がないことにつきる。長距離レースという舞台ではそれが何よりの安心感となる。難点をいえば、比較的本命馬オルフェーブルと脚質がかぶる点にある。それが過去何度も煮え湯を飲まされた一因ともいえ、その点で長距離レースといえばこの人とも言える武豊騎手ががどう乗ってくるか興もそそる。

 オルフェーブルの逸走ばかりに目が行くが、ギュスターヴクライはオルフェーブルを前走退けているわけで、その点は評価しなければならない。特に長距離レースでの安定感は素晴らしい。条件戦から、あっという間に駆け上った初のG1の舞台でどこまでやれるかの期待感がある。また、比較的中団前目から、レースを進められるのも強みといえよう。

 本来地力ならトーセンジョーダンはトップクラス。ただ、この馬は実績的にも東京コースの中距離馬のイメージが強すぎる。父ジャングルポケットの印象も引きずってる事もあるが、それほど剥離した印象ではいないだろう。もっとも父もこのレースは2着しているわけだし、適性がないわけではないのだが、このレースが荒れている原因に人気の中距離馬が大敗してしまうケースが目立っており、この馬はこのケースに該当する典型的なタイプ。相当の人気も背負うのでここは敢えて敬遠してみた。だが、岩田騎手ならそういうところも含めクリアしてきそうな怖さもあるのだが。

 3歳時、京都新聞杯を制し、将来を渇望されたクレスコランドは一頓挫あり、秋を棒にふった。年が明けた復帰初戦を3着とそれなりにまとめ、今回いよいよその地力が問われる一戦となる。OPとはいえ、大阪-ハンブルクC組のこのレースの相性はよく、まだ未知の魅力に溢れる。ただ、あまり人気するようだと強気にもなれない。

 大穴っぽいところではケイアイドウソジン。前走日経賞ではまるで歯が立たなかったとはいえ、重馬場の特殊なケースであった。もちろん度外視できるとまではいわないが、それを除けばやはり前々走のダイヤモンドSの逃げ切り勝ちが気になるところ。今回波乱があれば前残りであるだろうし、鞍上変わってすんなりいければ、ちょっと怖い存在。

馬券と総評
推奨馬券 総評

3連単

1着2着ながし:
1着:18
2着:15
→11,08,16,12,10
(5点)

1着3着ながし:
1着:18
3着:15
→11,08,16,12,10
(5点)

やや迷いがあったが、大外枠だろうとここは絶対勝たねばならぬオルフェーブル。不安要素も多いが、高配期待で切るよりもむしろ逆に1着固定での勝負を挑みたい。ただ、問題は相手。特に2番軸は、人気通り、ウインバリアシオンやトーセンジョーダンが妥当とも思えるのだが、さすがにオッズ的に苦しいし、面白みに欠ける。ならばここは、昨年の覇者でありながら、現時点で単勝5番人気のヒルノダムールに白羽の矢を立ててみる。
馬券は3連単、オルフェーブルの1着固定で、2着、3着ながしの相手でヒルノダムール。点数を絞れる分、相手は手広く行きたい。100円全通りも悪くはない。
タイトルとURLをコピーしました