第64回 有馬記念 予想

予想
2019/12/22 3歳以上オープン 定量 指定 国際
施行コース
  • 11R
    中山 A
  • 芝2500m
    内・右回り

  • 見込み
スタートはいきなりコーナーからで、内回りのコーナー5回、直線短く、急坂があるという、G1レースの中ではもっともトリッキーなコース設定。外枠不利は言うまでもなく、内枠の先行馬が有利。ただ、1番人気の信頼感は意外に高い傾向がある。
馬柱
馬名 性齢 斤量 騎手
1 01   スカーレットカラー 牝4 55.0 岩田康
1 02 スワーヴリチャード 牡5 57.0 マーフィー
2 03   エタリオウ 牡4 57.0 横山典
2 04   スティッフェリオ 牡5 57.0 丸山
3 05 フィエールマン 牡4 57.0 池添
3 06 リスグラシュー 牝5 55.0 レーン
4 07 ワールドプレミア 牡3 55.0 武豊
4 08   レイデオロ 牡5 57.0 三浦
5 09 アーモンドアイ 牝4 55.0 ルメール
5 10 サートゥルナーリア 牡3 55.0 スミヨン
6 11 キセキ 牡5 57.0 ムーア
6 12   クロコスミア 牝6 55.0 藤岡佑
7 13   アルアイン 牡5 57.0 松山
7 14 ヴェロックス 牡3 55.0 川田
8 15   アエロリット 牝5 55.0 津村
8 16   シュヴァルグラン 牡7 57.0 福永

*◎:本命 ○:対抗 ▲:単穴 △:穴 ☆:注意
は騎手乗り替わり

予想ペース
MS
ミドルスロー
不透明なところもあるが、やや緩めの平均ペースか。小回りコースだけに、差し馬も前での位置取り必要。
信頼度
C
相手探し
難しいコース設定ではあるが、人気でもここは軸馬を信頼したい。焦点は相手探し。
予想本文 

~ これぞグランプリ! ~
 盛り下がったジャパンカップと異なり、有馬記念は出場馬のほとんどがG1ホースという、グランプリに相応しい豪華メンバーが揃った。なかでもやはり、アーモンドアイの参戦は香港遠征が中止になった後だけに嬉しい限り。また、一方で多くの馬がラストランを迎え、年の瀬らしく、華やかさと一抹の寂しさも残る。

 馬は繊細な生き物。たとえ軽度の熱発とはいえ、いったんオフにされた空気を取り戻せるのか?初めての中山、それも2500m内回りコースが到底向いているとは思えない。そんな懐疑的な気持ちも、追い切りの姿を見て吹き飛んでしまった。アーモンドアイはやはり不動の本命だ。負けるパターンがあるなら、小回りスローで、馬群に包まれるパターンだろう。それゆえ、ここはおそらく外を回しての4角先頭を狙うはず。その点の距離ロスが付け入るスキとはなるが、この形がすんなり決まれば、オルフェーヴル並の圧勝劇もありえる。

 リスグラシューの良さはどんなシチュエーションでも対応できるところ。それが海外を含めた近走の成績の安定につながっている。正直、国内では宝塚記念以来となり、不確定要素が多いが、帰国後もびっしりと追われており、初の中山も気になる要素ではない。これで引退となるのが不思議なほどの出来にあり、同じく牝馬ながら打倒アーモンドアイの一番手にふさわしい。

 ダービーと、天皇賞と、2回東京でやらかしているサートゥルナーリアは、当然、中山コースでは見直さねばならないだろう。右回りなら負けていない点もあるが、スタート地点がスタンドから離れることもありがたい。前走の敗戦もテンションがあがってしまったところが大きい。比較的前で競馬ができる点も安心感があり、後は弱いとされている3歳世代の力でどこまで通用するかがポイント。

 さすがにルメール騎手には見放されたものの、一発狙える鞍上を得たフィエールマン。菊花賞と天皇賞・春の2枚の金看板はこのレースでは大きく物を言う。馬自身はもちろん、陣営の雰囲気もよさそう。凱旋門賞はともかく、2走前の札幌記念での敗戦が人気の目くらましになってはいるので、馬券的にはおいしい。

 案外、キセキには注目が薄いように思える。前年のこのレースで逃げて5着に沈んだものの、国内G1での安定感は随一。フランスでの結果は振るわなかったが、スタミナ活かせるこのレースは本来向いているはず。他に逃げ馬がいるため、出方が気になるがマイペースで先行すると渋とさを発揮する。

 スワーヴリチャードの前走JCは鞍上の好騎乗が光った。引き続き同じ鞍上は心強い。中山で勝てていないことは原点材料ではあるが、今の状態なら以前ほど気になる点ではなく、今の勢いの方が怖い。引き続き警戒が必要だろう。

 菊花賞馬、ワールドプレミアはキャリアが少ないという点で、少し評価を落とした。しかし、まだ底をみせていないという裏返しでもあり、この舞台でどういうレースをできるかは興味深い。菊花賞馬だけに折り合いは完璧の上、長距離得意の名手も鞍上。

 同じく3歳馬、ヴェロックスも。クラシック戦線を常に好走した優等生。わずかでも前走より距離が短くなったことも歓迎材料。3歳世代のレベル次第の点もあるが、大崩れはなさそうで、連下には怖い存在。

馬券と総評
推奨馬券 総評
3連単
1着2着ながし:

1着:09
2着:06
→10,05,11,02,07,14
(6点)

1着3着ながし:
1着:09
3着:06
→10,05,11,02,07,14
(6点)

不安要素がない訳ではないが、アーモンドアイに逆らう気はおきなかった。複勝圏内の軸としては不動だろうし、この豪華メンバーでも勝たねばならぬ世界が注目している馬。ここは完全な相手探しだが、これがなかなか難しい。最終的にはやはり自分が好きな馬ということでリスグラシューを相手。3連単、1着-2着ながし、1着-3着ながしで勝負。場合によってはサートゥルナーリアも。
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