第162回 天皇賞(秋) 予想

予想
2020/11/1 3歳以上オープン 定量 指定 国際
施行コース
  • 11R
    東京 B
  • 芝2000m
    左回り

  • 見込み
スタートすぐのコーナーが最大のポイント。外枠は大きな不利を強いられる。意外にもペースも緩みがちで、逃げ、先行馬が有利。今年は例年床となり、時計のかかる馬場に変貌しつつある。
馬柱
馬名 性齢 斤量 騎手
1 01   ブラストワンピース 牡5 58.0 池添 謙一
2 02   カデナ 牡6 58.0 田辺 裕信
3 03 ダイワキャグニー セ6 58.0 内田 博幸
4 04 ダノンキングリー 牡4 58.0 戸崎 圭太
5 05   ウインブライト 牡6 58.0 松岡 正海
5 06 フィエールマン 牡5 58.0 福永 祐一
6 07 クロノジェネシス 牝4 56.0 北村 友一
6 08 キセキ 牡6 58.0 武 豊
7 09 アーモンドアイ 牝5 56.0 C.ルメール
7 10   スカーレットカラー 牝5 56.0 岩田 康誠
8 11 ダノンプレミアム 牡5 58.0 川田 将雅
8 12   ジナンボー 牡5 58.0 M.デムーロ

*◎:本命 ○:対抗 ▲:単穴 △:穴 ☆:注意
は騎手乗り替わり

予想ペース
S
スロー
逃げ馬に乏しく、ペースは緩やか。さらに今の東京は時計のかかる馬場。加えてBコースでパワータイプの先行馬に注意。
信頼度
B
軸馬信頼
さすがにここは本命馬の相手探し。頭数少なく、配当とのにらみ合いとなる。
予想本文 

~ 史上初 8冠馬へ ~
 3歳クラシック牡牝の無敗の三冠馬に続き、今度はアーモンドアイの史上最多の8冠制覇がかかる天皇賞・秋。しかし、両三冠馬に比べると少しだけ手放しで喜べない側面もある。毎日王冠を勝ちながらサリオスは回避。グランアレグリア、サートゥルナーリアなども不在で、少数12頭立てのレース。アーモンドアイは決してここしか勝てないような馬ではないはずなのに、勝利と騎手の確保のために、同ファームライバル馬の回避が相次いだ…という点はやはりどこか腑に落ちない。とはいえ、アーモンドアイが歴史的名馬であることは異論はなく、この馬には今後も各ライバルが揃った舞台で9冠、10冠と積み重ねてほしい。

 この少数頭メンバー、リフレッシュされた万全の体調、加えて得意のコースと距離。さすがにこれだけの条件を整えられると、アーモンドアイはいわば勝って当たり前といえる情勢。8冠達成は濃厚ではあるが、案外、こういう時にこそすんなり決まらないのも競馬。前走、安田記念のようなアクシデントもあるかもしれない。当然マークもきつく、1着は案外難しいのではと懐疑的にもなったが、追いきりを見てその思いは消し飛んだ。昨年と変わらぬ、いやそれ以上のパフォーマンスを見せつけられ、ちょっと負ける姿は想像できなくなった。

 2年連続の安田記念大敗のおかげで、今一歩感のあるダノンプレミアムだが、2000m戦は4戦3着以下なし。安田記念からの直行は2着の昨年時も経験済み。休養明けに加え、ポカもあるタイプだけに、信頼できないところもあるのだが、集中して走れば結果は残せるタイプ。その点、今回装着のブリンカーはプラスの効果が期待できそう。場合によっては一変の結果も。不利な外枠とはいえ、少数頭ゆえそう影響もないはず。

 クロノジェネシスは骨っぽいメンバーのそろった宝塚記念での勝利の重みは相当。本来ならアーモンドアイ打倒の一番手だろう。当然の2番人気ではあるのだが、それの人気ゆえ、一歩引いた評価とした。というのも、オークス以来の東京コースが少し気になった。先行、もしくは早仕掛けによるパワータイプだけに、早い時計でのキレ勝負には疑問もある。ただ、幸い今の東京は時計がかかりやすい。今はこの馬にピッタリの条件でもあるので、やはりこれ以下の評価には下げられなかった。

 菊花賞、春の天皇賞連覇と、その足跡はステイヤーそのもののフィエールマンだが、気性的、血統的にも本質的には中距離馬といえよう。それゆえ、10ハロン戦が理由で割り引く理由はどこにもない。ただ、一方で主戦騎手の力量による戦歴も大きいようにみえるだけに、例え3冠ジョッキーといえど、乗り替わりには少し不安も。ここでどのような競馬をするかは楽しみ。

 久々でも鉄砲実績のあるダノンキングリーも面白い存在。G1には届いてないものの、G1戦線で上位入選が何度もある実力馬。特に東京コースでは、前走の安田記念を除けば、安定した実績。距離的にも守備範囲で、流れに乗れれば一発も。

 歴戦の雄、キセキは年齢を重ね、ここにきてかなり気性的には落ち着いてきた。その良し悪しはともかく、安定した競馬ができるようにはなってきており、力を出せる舞台。本番前に前走を一度叩いたことも好感。

 穴では今回おそらく逃げるであろうダイワキャグニー。前走はサリオスには完敗も、先行しぶとい堂々とした競馬ぶり。東京コースにはすこぶる相性がよく、今の馬場なら逃げ粘れる可能性も十分。

馬券と総評
推奨馬券 総評
3連単
1着ながし:

09
→11,07,06,04,08,03
(30点)
いくらある程度のG1ホースが揃ったとはいえ、アーモンドアイには負けられない舞台だろう。推奨としてはやはりアーモンドアイの3連単1頭軸ながし。ただ、秋華賞、菊花賞の両3冠馬とは異なり、今回この馬の1着ながしには多少躊躇いもあったのも事実。まず負けないとは思うが、2着、3着馬券もオッズ次第では面白いかもしれない。
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