第40回 ジャパンカップ 予想

予想
2020/11/29 3歳以上オープン 定量 指定 国際
施行コース
  • 12R
    東京 C
  • 芝2400m
    左回り

  • 見込み
スピード、スタミナの総合力を問われるコース設定。やや内枠有利も、基本的にはフロックのない地力勝負となる。スタンド前スタートで折り合いも重要。
馬柱
馬名 性齢 斤量 騎手
1 01 カレンブーケドール 牝4 55.0 津村
2 02 アーモンドアイ 牝5 55.0 ルメール
2 03   ワールドプレミア 牡4 57.0 武豊
3 04   キセキ 牡6 57.0 浜中
3 05 デアリングタクト 牝3 53.0 松山
4 06 コントレイル 牡3 55.0 福永
4 07   ミッキースワロー 牡6 57.0 戸崎圭
5 08   ウェイトゥパリス 牡7 57.0 Mデムーロ
5 09   トーラスジェミニ 牡4 57.0 田辺
6 10   パフォーマプロミス 牡8 57.0 岩田望
6 11   クレッシェンドラヴ 牡6 57.0 内田博
7 12   マカヒキ 牡7 57.0 三浦
7 13   ユーキャンスマイル 牡5 57.0 岩田康
8 14   ヨシオ 牡7 57.0 勝浦
8 15 グローリーヴェイズ 牡5 57.0 川田

*◎:本命 ○:対抗 ▲:単穴 △:穴 ☆:注意
は騎手乗り替わり

予想ペース
S
スロー
互いが牽制しあう様子見の道中。スローに落ち着く可能性はかなり高い。ただ、今の東京は外差しが決まるだけに差し馬も勝負できるはず。
信頼度
B
三つ巴
これまで絶対本命だった3頭の決戦。必然的に3強構成となるが、他馬の食い込みもないとはいえない。
予想本文 

~ すべての競馬ファンのために ~
 すべての競馬ファンにとって、これほど楽しみな一戦いがあるだろうか。個人的にはトウカイテイオーが奇跡の復活を遂げた38回 有馬記念こそ、至高のレースと思っていたが、それを超える牡牝の無敗の三冠馬と8冠現役最強馬の激突。そもそも無敗の三冠馬が並んで枠に入る事だけでも、ものすごいことだし、このレースで少なくともどちらかは無敗の記録がストップすると思うと、残念でもある。それにしても、色々な条件が重なったからとはいえ、このレースに顔を揃えてくれた各陣営には感謝しかない。観客制限のあることが本当に口惜しいが、このレースは伝説のレースとしていつまでも後世に残るだろう。

 コントレイルはなんと調教遅れ。激闘だった菊花賞の疲れが囁かれ、暗雲が立ち込めている。無敗3冠馬では、あのシンボリルドルフですら敗北を喫したJCの舞台。しかし、それでもこの歴史的レースにおいて、この馬こそ本命に据えたい。調教遅れについては相手が走る馬だったとはいえ、事実、疲れもあったのだろう。しかし、直前追いではしっかりと持ち直してきた。この馬の素晴らしさはどんな展開でも、実に力強い足取りでしっかり差し切れるところにある。馬が競馬を知っているかのような安定感のある強さが魅力。ただ、やはり怖いのはアーモンドアイ。菊花賞ではルメール騎手のアリストテレスとのデットヒートには肝を冷やされた。それが今度は現役最強馬だ。さらに後ろから差してくるデアリングタクトにも気を使う必要があり、これまでで最も厳しいレースになることは間違いない。しかし、それでもここできっちりとアーモンドアイを打倒し、世代交代の狼煙を景気よくあげてほしいところだ。

 3歳牝馬ゆえ、3強の中では実績、人気的には下回るデアリングタクトだが、秋華賞からJCへのローテはここ2年連続で連絡みの今や鉄板のローテ。斤量的に恵まれる3歳牝馬はそれが理由で劣ることがないどころか、むしろ有利点になる。それが無敗の3冠馬となれば、なおさら。時計的にも他2頭に全く気後れする要素はない。ローテーションに余裕があり、しっかりとここに向けて仕上げることができた。キレのある確実な末脚はここでも見ることができるだろう。おそらく3強の中では1番後ろからの競馬となる。良くも悪くもそれが鍵となりそう。漁夫の利を得る差し切りも、争いに参加すらできない置いてけぼりのケースもありえる。特にジャパンカップは前目の位置をキープする、いわゆるダービーポジションが有利なだけに、仕掛けどころが重要。

 牡牝無敗3冠馬を前にしても、アーモンドアイが実績上位で1番人気であることに異論はない。2400mの世界レコードホルダー、3着以下の大敗はリズムを崩した有馬記念の一戦のみ。事実これまでの予想でも、すべて本命にしてきたほど。有終の美を9冠目でかざることはこの馬にとって悲願となる。加えてG1コレクターたる鞍上自身が、3冠馬2頭のために今年はクラシック無冠に終わった。ここでの思いは並々ならぬものだろう。ただ、それでもここで3歳2強に印を譲ったのは、やはり天皇賞・秋からの間隔の短さ。もちろん、前走が休み明けだったこの馬には叩き2走目の上積みがあることは重々承知しているのだが、この2レースを連勝するのは相当に難しい。ただ、3歳2騎とは初対戦。そのレベル差は不明。もしその力量が大したことなければ、当然この馬の圧勝で幕は閉じることになるだろう。

 どうしても3強に目がいくが、決してヒケとらぬ実力馬のグローリーヴェイズ。春の天皇賞2着、海外G1制覇と今年かなり地力を強化し、前走も危なげない勝利。完全に充実期を迎えており、今の状態なら3強の一角崩しも十分狙える。

  昨年2着のカレンブーケドールも負けてはいない。勝ちきれないレースが続いているが、大舞台でも実に堅実な成績。クロノジェネシスがいなければもっと注目されていていいはずの馬。4歳牝馬代表として、上下世代には負けられない。

馬券と総評
推奨馬券 総評
3連単
1着ながし:

06
→05,02,15,01
(12点)
3強対決が注目されるが、それとは別に世代の強さの真価も問われる一戦でもある。先週、天皇賞・秋ではサリオスが敗れ、エリザベス女王杯では3歳馬はウインマリリンの4着が最高だった。今年の3歳世代は実はレベルが低いのでは?という周囲の声をかき消すには、コントレイルが果たすべきことは勝利するしかない。これだけのレース半ば願望的にこの3強で印どおりのワン・ツー・スリーが理想ではあるが、3強のうち1着を当てるレースともいえるので、ここはコントレイルの3連単1着ながしとする。もちろん金額には差をつけたい。
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