第73回 朝日杯フューチュリティS 予想

予想
2021/12/19 2歳オープン 馬齢 指定 国際
施行コース
  • 11R
    阪神 B
  • 芝1600m
    外・右回り

  • 見込み
スタートもゴール前も十分な長さの直線で、外枠からの差しがセオリー。ただ、ゆったりと仕掛けられるが故に短距離戦ながらスローになりやすく、一概に先行馬が不利とも言えない。基本的は有利不利が少ない地力勝負。
馬柱
馬名 性齢 斤量 騎手
1 01   カジュフェイス 牡2 55.0 秋山真
2 02   セッカチケーン 牡2 55.0 団野
2 03 アルナシーム 牡2 55.0 池添
3 04 セリフォス 牡2 55.0 Cデムーロ
3 05   ヴィアドロローサ 牡2 55.0 鮫島駿
4 06 オタルエバー 牡2 55.0
4 07 ダノンスコーピオン 牡2 55.0 松山
5 08   プルパレイ 牡2 55.0 Mデムーロ
5 09 ドウデュース 牡2 55.0 武豊
6 10 スプリットザシー 牝2 54.0 和田竜
6 11 ドーブネ 牡2 55.0 吉田隼
7 12   トウシンマカオ 牡2 55.0 戸崎圭
7 13 ジオグリフ 牡2 55.0 ルメール
8 14   トゥードジボン 牡2 55.0 藤岡佑
8 15   シンリミテス 牡2 55.0 国分優

*◎:本命 ○:対抗 ▲:単穴 △:穴 ☆:注意
は騎手乗り替わり

予想ペース
MS
ミドルスロー
広く、坂もあるコースのため、ゆったりと構えがち。マイル戦としてはスロー傾向。
信頼度
B
軸馬信頼
本命馬の安定感には一定の信頼。脇も有力馬が固め、波乱は考えにくいがヒモ穴の突っ込みは要警戒。
予想本文 

~ 伝説の新馬戦 ~
 昨今は調教技術の進化も伴い、競走馬のデビューがどんどん早くなってきている。ダービーまでに完成度を高めるため、そして、お披露目的な意味合いもあって、6月の新馬戦に素質馬が集中することがある。今年も6/20 阪神5Rの新馬戦は評判馬がずらりと揃い、後に「伝説の新馬戦」になるかも…と注目を集めていた。そこを勝ったのはダノンスコーピオン。だが、その新馬戦組の他馬のその後は今ひとつ。順調に連勝を重ねた同馬のG1戦での走りに注目したい。

 過去2戦はいずれも接戦のダノンスコーピオン。ただ、芯ある強さを感じさせる内容で、スパッと切れるタイプではないが、追って、しっかりと最後まで伸びてくる。それでいて、33~34秒台でまとめる上がりはメンバー最速。総じて真面目な優等生タイプの印象だが、前走ではやや行きたがる素振りも。走り慣れた阪神コースで、今回のレース展開には合致するはず。主戦騎手乗り替わりとなり、時計実績ももう一歩のところがあるが、レースレベルが上がれば、それに応じた時計で対応してくるとみての本命抜擢。

 セリフォスは2走前の新潟2歳Sが秀逸。時計的にもこの時期の2歳馬らしからぬもの。続く前走のデイリー杯では、力を信じての大外ぶん回しでの競馬。ただ、2着馬の思わぬ抵抗に辛勝ではあった。手前が逆になっていたので、もしかすると右回りは苦手かもしれない。それでも、きっちり重賞2連勝を果たし、世代トップをアピール。まだまだ荒削りなところも目立つ馬だが、現時点での地力はやはり抜けているように思える。

 前走、小回り札幌で出遅れながら、道中捲くって外差し完勝のジオグリフ。札幌で弱めのメンバーが相手だけに額面通りに受け取れないが、4馬身差の完勝で強い競馬をしてみせた。デビュー戦でのメンバーもなかなかハイレベル。未知の部分があるとはいえ、地力的に劣っているということはないだろう。血統的には距離短縮もプラスに働くはず。

 初戦は出遅れて追い込み勝ちを決めたかと思いきや、2戦目は逃げてそのまま押し切ったドーブネ。自在性と奥深さがあるディープインパクト産駒。母系からは距離的にやや不安な面はあるが、新馬戦の内容が素晴らしく、この大舞台でも気後れなく力を発揮してきそう。気性面でまだ幼さが残っているが、それゆえに伸びしろも多く見込める一頭。

 2戦2勝の無敗馬ドウデュース。いずれもクビ差の勝利ではあるが、着差以上に中身のある内容。完成度の高い、よくまとまった上手な競馬で、まだ余力があるかのようにも感じさせた。一方で現時点ではややスケール感には乏しく、小さくまとまってしまっている印象もあるので、秘めた能力の開放による、さらなるスケールアップを期待したい。

 アルナシームの巻き返しも面白そう。新馬戦の内容は楽に抜け出す好内容での完勝。続く東スポ杯では、6着に敗れたが、休養明けと20キロの馬体増があり、レースも折り合いがつかないバラバラの内容。もともと非常に小柄な馬だけに、さらなる馬体増は歓迎できるが、気性面での成長がほしい。それが叶えば一発も。

 オタルエバーの逃げ残りもないとは言えない。今回は同型が多く、ハナを切るかどうかまでは断定できないが、前でしぶとく粘れる上にスピードも兼ね備えるタイプ。今年は京都代替えの影響もあり、芝の傷みが激しい阪神コースは差し馬有利の傾向が顕著。しかし、このレースは本来、先行馬有利で、そこを踏まえると一考の価値はある。

 阪神JF除外となり、こちらに回った牝馬のスプリットザシー。牝馬限定新馬戦の1戦だけでは何とも言えないが、その時計は優秀で、このメンバー相手でも無下に一蹴できない。またこの時点でG1に挑む陣営の強気姿勢も買いたい。先行有利とされる中、無欲の差しが功を奏する展開となる可能性も十分。

馬券と総評
推奨馬券 総評
3連単
軸2頭マルチ:

07=04
→13,11,09,03,06,10
(36点)

07=13
→04,11,09,03,06,10
(36点)

単純にここまで披露された内容での判断なら、やはりセリフォスが抜けていると感じるが、いかんせん、まだ底の見えない2歳馬戦。それもホープフルSとの分化で、マイル色が強くなった同レースなら、何が起きるかわからない要素も多い。それゆえ、すでに阪神で2勝の実績があり、堅実さを買ってダノンスコーピオンを軸に据えたい。相手はやはりセリフォス。底を見せていないジオグリフも絡めて3連単マルチながしで手広く押さえたい。
タイトルとURLをコピーしました