第67回 有馬記念 予想

予想
2022/12/25 3歳以上オープン 定量 指定 国際
施行コース
  • 11R
    中山 A
  • 芝2500m
    内・右回り

  • 見込み
スタートはいきなりコーナーからで、内回りのコーナー6回、直線短く、急坂があるという、G1レースの中ではもっともトリッキーなコース設定。外枠不利は言うまでもなく、内枠の先行馬が有利。ただ、1番人気の信頼感は意外に高い傾向がある。
馬柱
馬名 性齢 斤量 騎手
1 01   アカイイト 牝5 55.0 幸英明
1 02   イズジョーノキセキ 牝5 55.0 岩田康誠
2 03 ボルドグフーシュ 牡3 55.0 福永祐一
2 04   アリストテレス 牡5 57.0 武豊
3 05 ジェラルディーナ 牝4 55.0 C.デムーロ
3 06 ヴェラアズール 牡5 57.0 松山弘平
4 07   エフフォーリア 牡4 57.0 横山武史
4 08   ウインマイティー 牝5 55.0 和田竜二
5 09 イクイノックス 牡3 55.0 C.ルメール
5 10 ジャスティンパレス 牡3 55.0 T.マーカンド
6 11   ラストドラフト 牡6 57.0 三浦皇成
6 12   ポタジェ 牡5 57.0 吉田隼人
7 13 タイトルホルダー 牡4 57.0 横山和生
7 14   ボッケリーニ 牡6 57.0 浜中俊
8 15   ブレークアップ 牡4 57.0 戸崎圭太
8 16 ディープボンド 牡5 57.0 川田将雅

*◎:本命 ○:対抗 ▲:単穴 △:穴 ☆:注意
は騎手乗り替わり

予想ペース
S
スロー

13のハナは明白で、この馬がペースをコントロールする。力のある馬だけに、他馬が楽逃げさせるとも思えず、ある程度ペースは早くなる可能性も秘める。

信頼度
B
上位拮抗
好メンバーが揃い、上位陣の地力強力。多少の穴馬余地はあるものの、概ね上位決着が濃厚。
予想本文 

~ 失われた幸福感 ~
 昨年のこのレースの覇者はエフフォーリア。このレースを制した時には、まさかこれほどの失速があろうとは思いもしなかった。まだデアリングタクトは踏ん張っているが、エピファネイア産駒の早熟説を囁かれる一翼を担ってしまった。とはいえ、敗れたのはたかが春の2戦。舞台は「復活の有馬記念」。時間をかけてじっくりと立て直しを図った。まだ負けていない中山で望みをかけるが、さて、今年は誰が制するか…。

 東京コースでこその馬たが、絶好枠を引いたイクイノックスが中山でも差し切れると見る。天皇賞・秋から有馬記念を制した馬は非常に少なく、それは両レースの性質の違いを如実に物語っている。しかし、3歳馬がこのローテをとることは極めて稀なケースにも関わらず、昨年エフフォーリアが成し遂げたというデータは心強い。切れ味には自身があるので、逃げる古馬の総大将、タイトルホルダーを捉えるのみ。とにかく注意すべきは4コーナーの回り方。大外回しではおそらく届かない。他馬の間隙を縫って真ん中あたりを割ってくる必要があるが、そこは鞍上に託すとしよう。

 ボルドグフーシュの菊花賞での頑張りはお見事だった。改めてその残した足跡は堅実そのもの。ほとんどのレースで上がりタイムはメンバー最速を記録している。ただ、ここはなんといっても有馬記念。中山内回りを追い込み一手では届きづらく、相手にもG1馬がズラリ。逃げるタイトルホルダーを、各馬が一斉に追いかけて仕掛けを早めれば、あるいは漁夫の利も…というところ。しかし、ここで最後の有馬記念となる福永騎手を配してきた。その分の人気が余計ではあるのだが、陣営の意気込みに応え、大記録に賭ける名手がうまくレースをコントロールすることに期待したい。

 失意の凱旋門賞からの復帰戦となるタイトルホルダー。それでもこのメンバーでは大将格といえよう。が、生憎、この舞台でかなりの不利とされる外枠を引いてしまった。幸いなことに他に逃げ馬がおらず、この馬はスタートダッシュも効くので、スタート後、ハナを叩いて内は楽にとれそうだ。昨年も同じような展開で5着には敗れているが、今回以上の大外枠で、パンサラッサもいたので、昨年よりは条件はいい。ただ、ミエミエの単騎逃げだけに目標にされることは間違いなく、スローに落として脚を貯めるタイプでもないので、差し馬台頭を自ら促す展開を作ることになる。それでも粘れる事がこの馬の素晴らしさでもあるので、やはり主力級であるには違いない。

 エイシンフラッシュ産駒ということもあり、本命馬と同じく、東京向きと思わえるヴェラアズール。鞍上の手替わりが多少気になるが、人気的には旨味が増すかもしれない。その切れる脚が、ごちゃつく中山で発揮できるかという点がポイントになるが、理想的な枠順を引くことができた。馬群を割る器用さとなると、やや不安もあるが、本格化を迎える今の勢いは決して無視できない。

 菊花賞の好走で、珍しいパターンで再び世代の有力ホースに返り咲いたジャスティンパレス。まだまだここから成長の余地を十分残し、マーカンド騎手の手替わりで新味も期待できる。ボルドグフーシュを上位評価したように、今回、3歳、菊花賞組は旨味がある。年長馬が相手でも、引け目を感じるほどの差はない。

 勢いならばジェラルディーナが怖い。とにかく今の状態が絶好調。母もこのレースを制した超良血馬がいよいよ本格化となれば、そのまま3連勝も十分にありえる。父モーリスはマイラー色が濃い戦績だが、スクリーンヒーロー、グラスワンダーの系統だけにこのくらいの距離はこなせる背景にはあり、折り合いもつくので、自身最長距離も問題はなさそう。

 ディープボンドは当初は強めに狙いたかった馬だったのだが、悪夢の大外枠。行き足のないこの馬にとってはたいへん厳しい戦いとなる。切れる脚がない分、しぶとさはある。その点を活かし、3コーナーから外に振られず、まくり上げることができれば、あるいは…といったところか。少なくともタイトルホルダーには海外も含め、完敗続きなだけに、相手よりも悪条件となれば、思い切った戦法も必要になってくるだろう。

馬券と総評
推奨馬券 総評
3連単
軸2頭マルチ:

09=03
→13,06,10,05,16
(30点)

09=13
→03,06,10,05,16
(30点)

狙ってみたい穴馬が軒並み外枠になり、内目の上位人気馬で決着しそうなムード。とはいえ、中山2500mは展開の影響が大きく、波乱要素は内在。鍵はやはりタイトルホルダーが握る。この馬の持ち味はスタミナ勝負に持ち込んで、なし崩し的に後続馬の脚を貯めさせない逃げを打ってくる。それを各馬がどう攻めるか。できれば他馬に突かせて、自身は脚を貯める戦法が理想だが、それができそうとなると、鞍上含め、イクイノックスに分があると見る。そして、力量的には一歩譲るが、人気的、脚質的に盲点となるボルドグフーシュの追い込み。ここに賭けてみたい。馬券はイクイノックスを軸に、相手をボルドグフーシュ、そして、すんなりタイトルホルダーのケースの3連単2頭軸マルチながし。
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