第84回 オークス 予想

2023年
2023/5/21 3歳牝馬オープン 定量 指定 国際
施行コース
  • 11R
    東京 B
  • 芝2400m
    左回り

  • 見込み
スピード、スタミナの総合力を問われるコース設定。やや内枠有利も、基本的にはフロックのない地力勝負となる。スタンド前スタートで折り合いも重要。
馬柱
馬名 性齢 斤量 騎手
1 01   ラヴェル 牝3 55.0 坂井
1 02   ライトクオンタム 牝3 55.0 田辺
2 03   キタウイング 牝3 55.0 杉原
2 04   キミノナハマリア 牝3 55.0 三浦
3 05 リバティアイランド 牝3 55.0 川田
3 06   ゴールデンハインド 牝3 55.0 菅原明
4 07 ヒップホップソウル 牝3 55.0 津村
4 08   レミージュ 牝3 55.0 荻野極
5 09 コナコースト 牝3 55.0 レーン
5 10 ソーダズリング 牝3 55.0 武豊
6 11   ミッキーゴージャス 牝3 55.0 戸崎圭
6 12 ハーパー 牝3 55.0 ルメール
7 13 ドゥーラ 牝3 55.0 斎藤
7 14   ペリファーニア 牝3 55.0 横山武
7 15   エミュー 牝3 55.0 Mデムーロ
8 16 ドゥアイズ 牝3 55.0 吉田隼
8 17 シンリョクカ 牝3 55.0 吉田豊
8 18   イングランドアイズ 牝3 55.0 横山和

*◎:本命 ○:対抗 ▲:単穴 △:穴 ☆:注意
は騎手乗り替わり

予想ペース
S
スロー
桜花賞から距離が伸び、全体的にスローになる傾向。逃げる6はマイペース型で、直線の瞬発力勝負が濃厚。
信頼度
B
相手探し
本命馬の地力はかなり抜けている。折り合いさえ問題なければ、末確実。
予想本文 

~ 敵はジンクスのみ? ~
 今年すでに8戦の中央平地G1が終了したが、東の競馬場では関東馬が、西の競馬場では関西馬が勝利している。美浦と栗東の調教施設に差のなくなった今の時代。関東馬、関西馬にこだわるのもナンセンス。大本命リバティアイランドにとっては、その程度しか気になる材料がない様子。しかし、こういう一本かぶりの時こそ、あえてそういうジンクスに乗ってみるのも、うまい活用方法なのかもしれない。

 とはいえ、まともに予想をするなら、やはりリバティアイランドには逆らえない。過去4戦マイル戦しか経験してきておらず、初の2400m戦という不安がないわけではないが、桜花賞組がほとんどの中で、その順位を覆すまでの相手も見当たらない。ドゥラメンテ産駒で、早くからクラシックディスタンスを意識した調教をされており、加えてスローの上がり勝負濃厚なオークス。ここで距離云々を持ち出すのは馬鹿げている。ただ、懸念があるなら、あまりに遅いペースで折り合いを欠くリスク。気性面での幼さは、まだ内在している。状態については文句なく、最終追い切りの1ハロンは圧巻の10.8。桜花賞で見せた脅威の末脚は、より研ぎ澄まされている。

 桜花賞より、確実に上がり目が見込めそうなのがハーパー。距離不足が懸念されていた桜花賞での4着は健闘と言ってよく、間違いなく今回の距離延長は有利に働くはず。6枠12番という枠順は過去、勝馬が出ていない縁起の悪さはあるが、それが気にならないほどの好仕上がり。最終追い切りでは、坂路63.2-15.8と順調さをアピール。ハーツクライ産駒らしく、広い東京の舞台で能力全開なら、期待してもよさそう。

 桜花賞2着馬、コナコーストはレーン騎手に鞍上交代。先週のソダシに引き続き、鞍上強奪劇が相次いでいるが、これも競馬の世界。ただ、前走の鮫島騎手はうまく乗っていただけに、それ以上の結果が求められることにもなる。人馬とも、ここで無様な競馬はできないだろう。折り合いはつく馬なので、距離不安がない点は心強い。リバティアイランドにコンマ2秒差の接戦を演じた地力はやはり評価すべきで、距離延長の恩恵もこちらの方が大きいだろう。

 ドゥアイズは外枠となったが、その堅実味はやはり馬券に組み込みたい対象。桜花賞では5着に敗れはしたものの、まずまずの競馬ぶりで、距離が伸びる今回は歓迎要素の一つ。切れ味という点では、他馬に一歩譲るが、脚質に幅があるのが強み。他の有力差し馬より、前目の好位からの差しに徹すれば、混戦の中、浮上してくる可能性はある。後は道中をロスなく回ることに専念したい。

 やはり桜花賞組からシンリョクカ。サトノダイヤモンド産駒の傾向は依然つかめないところはあるが、父自身の競走成績からも距離が長い方が良さそうで、阪神JF2着の看板だけに引っ張られないようにしたい。休養明けぶっつけの桜花賞では6着も、むしろ苦手なのかもしれないマイル戦でこの成績は、今回、大きく変わり身をみせてもおかしくはない。外枠なので最初のコーナーでロスがなければ、人気的にも旨味がある。

 別路線組からはヒップホップソウルを。前走からやや間が空いたが、フレッシュな状態で臨めるのがよい。2走前の重賞では期待を裏切ってしまった。しかし、その後の前走フラワーCで巻き返しの2着。エミューの追い込みに屈したものの、十分評価できる内容だった。NHKマイルC馬のシャンパンカラーのクビ差2着の実績もあり、その地力は確か。折り合えれば、ここも一概に軽視できない。

 再び武騎手の手に戻ったソーダズリングも気になる逸材。少し間隔の詰まったローテが気になっていたが、調教後の馬体重は474kgとむしろ増えていることに好感。これまでのレース内容からも2400mの距離もこなせるはず。本格化はまだ先のようにも思えるが、桜花賞組との力関係次第ではチャンスはありそう。

穴ではもう一度ドゥーラを狙ってみたい。もう後がない前走の桜花賞で、またも出遅れて大敗。どうにも不完全燃焼が続いている。距離延長と相性の良かった鞍上復帰の環境変化で、一発大駆けを期待してみたい。出遅れがあるだけに胸を張れるほどではないが、上がりの速さはなかなか見るべきものがある。

馬券と総評
推奨馬券 総評
3連単
フォーメーション:

1着:05
2着:12,09

→12,09,16,17,07,10,13
(12点)

フォーメーション:
1着:05
3着:12,09
→12,09,16,17,07,10,13
(12点)

大本命リバティアイランド1本かぶりのレースだが、あれだけの末脚があるだけに、よほどのことがない限りは勝利は揺るがないだろう。この人気では2着以下狙いが馬券的に面白いのだが、打ち負かす相手も見つからず、ここは素直に同馬の1着ながしが妥当なところか。ただ、相手探しといっても、かなり難しい。基本的には桜花賞組から選びたいが、まだ実力差がはっきりしておらず、巻き返しが考えられる面子はかなり揃っている。印が回らなかったが、ラヴェル、ライトクオンタム、エミューなど、気になる馬はたくさんいる。ある程度は割り切りも必要だが、リバティアイランド1着固定とすることで、ヒモの選択肢を増やしたい。リバティアイランドを1着固定で、ハーバー、コナコーストを2、3着とした3連単フォーメーション馬券でヒモを手広く押さえたい。
タイトルとURLをコピーしました