2023/12/24 3歳以上オープン 定量 指定 国際
施行コース
スタートはいきなりコーナーからで、内回りのコーナー6回、直線短く、急坂があるという、G1レースの中ではもっともトリッキーなコース設定。外枠不利は言うまでもなく、内枠の先行馬が有利。ただ、1番人気の信頼感は意外に高い傾向がある。
馬柱
枠 | 馬 | 印 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 脚 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 01 | △ | ソールオリエンス | 牡3 | 56.0 | 替川田 将雅 | 差 |
1 | 02 | シャフリヤール | 牡5 | 58.0 | 松山 弘平 | 差 | |
2 | 03 | ホウオウエミーズ | 牝6 | 56.0 | 田辺 裕信 | 差 | |
2 | 04 | ☆ | タイトルホルダー | 牡5 | 58.0 | 横山 和生 | 逃 |
3 | 05 | ☆ | ドウデュース | 牡4 | 58.0 | 替武 豊 | 差 |
3 | 06 | ディープボンド | 牡6 | 58.0 | 替T.マーカンド | 差 | |
4 | 07 | アイアンバローズ | 牡6 | 58.0 | 石橋 脩 | 先 | |
4 | 08 | ライラック | 牝4 | 56.0 | 戸崎 圭太 | 追 | |
5 | 09 | ヒートオンビート | 牡6 | 58.0 | 替坂井 瑠星 | 追 | |
5 | 10 | △ | ジャスティンパレス | 牡4 | 58.0 | 横山 武史 | 差 |
6 | 11 | ☆ | ハーパー | 牝3 | 54.0 | 替岩田 望来 | 先 |
6 | 12 | ウインマリリン | 牝6 | 56.0 | L.モリス | 差 | |
7 | 13 | ◎ | タスティエーラ | 牡3 | 56.0 | 替R.ムーア | 差 |
7 | 14 | プラダリア | 牡4 | 58.0 | 替B.ムルザバエフ | 先 | |
8 | 15 | ▲ | スルーセブンシーズ | 牝5 | 56.0 | 池添 謙一 | 差 |
8 | 16 | ○ | スターズオンアース | 牝4 | 56.0 | 替C.ルメール | 先 |
*◎:本命 ○:対抗 ▲:単穴 △:穴 ☆:注意
*替 は騎手乗り替わり
予想ペース
Ms ミドルスロー |
本来スローに陥りそうなメンバー構成も、このレースは先行馬有利が各陣営頭にあり、その動向は読みづらい。スタート後の先団争いはそれなりに熾烈。 |
信頼度
C 展開依存 |
各馬の実力差はわずか。比較的有力馬が外に揃っており、少しでも内を取る立ち回りができた馬に優位性がある。 |
予想本文
~ イクイノックス後 ~
当分、その覇権は揺るがないと思っていたイクイノックスの電撃引退。せめてこの有馬記念でラストランをみたかったが、もし出ていれば不動の本命で馬券的にはつまらなかっただろう。ポストイクイノックスを巡り、国内G1馬7頭に、2着馬も5頭が参戦。これはこれで盛り上がる魅力あるグランプリレースとなった。 ◎ タスティエーラ
今年のクラシック全連対の準三冠馬、タスティエーラ 。今回が初の古馬との対戦となる3歳馬で、ポイントはそれに尽きる。単に世代間の争いなら、今のところ3歳馬も古馬に通用はしているが、互いの一線級同士の争いとなると、今回が初めてとなる。今年のダービーの時計は決して良くないので、今回の3歳勢が全く通用しないという可能性もなくはない。それでもこの馬を本命にしたのは、菊花賞以来のゆったりとしたローテーションと、どんな競馬にも対応できる器用さ、そして豊富な乗り込み量。加えてギリギリ我慢できる外目の枠と、ムーア騎手を確保できたこと。今回はある程度先行しての競馬となるだろうが、総合力が高く欠点が少ない点を評価した。
今年のクラシック全連対の準三冠馬、タスティエーラ 。今回が初の古馬との対戦となる3歳馬で、ポイントはそれに尽きる。単に世代間の争いなら、今のところ3歳馬も古馬に通用はしているが、互いの一線級同士の争いとなると、今回が初めてとなる。今年のダービーの時計は決して良くないので、今回の3歳勢が全く通用しないという可能性もなくはない。それでもこの馬を本命にしたのは、菊花賞以来のゆったりとしたローテーションと、どんな競馬にも対応できる器用さ、そして豊富な乗り込み量。加えてギリギリ我慢できる外目の枠と、ムーア騎手を確保できたこと。今回はある程度先行しての競馬となるだろうが、総合力が高く欠点が少ない点を評価した。
◯ スターズオンアース
さすがにイクイノックスとの天秤となると、ルメール騎手に選ばれなかったが、不在であるなら当然の選択となる スターズオンアース 。ここまで連対率100%、特に前走のイクイノックス、リバティアイランドに続く3着に入った実績は価値が高い。牡古馬一線級と互角以上に渡り合えることを証明してみせた。そこのこの鞍上が跨るなら、本来なら本命一番手となりえる存在。ただ、いかんせん、大外枠を引いてしまった。このレースでは大外は致命的に結果が出ておらず、かなりのマイナス材料となる。また、ジャパンカップからの詰まったローテにも懸念が残る。ただ、馬自身はすこぶる調子がよく、先の菊花賞でも不利の大外を勝利に導いた鞍上。大外枠を差し引いても、この評価以下には落としづらい。
さすがにイクイノックスとの天秤となると、ルメール騎手に選ばれなかったが、不在であるなら当然の選択となる スターズオンアース 。ここまで連対率100%、特に前走のイクイノックス、リバティアイランドに続く3着に入った実績は価値が高い。牡古馬一線級と互角以上に渡り合えることを証明してみせた。そこのこの鞍上が跨るなら、本来なら本命一番手となりえる存在。ただ、いかんせん、大外枠を引いてしまった。このレースでは大外は致命的に結果が出ておらず、かなりのマイナス材料となる。また、ジャパンカップからの詰まったローテにも懸念が残る。ただ、馬自身はすこぶる調子がよく、先の菊花賞でも不利の大外を勝利に導いた鞍上。大外枠を差し引いても、この評価以下には落としづらい。
▲ スルーセブンシーズ
ちょっと穴人気しすぎの嫌いもあるが、スルーセブンシーズは実績以上に侮れない。イクイノックスのクビ差に迫った宝塚記念の激走後、凱旋門賞でも下馬評を覆す4着。父ドリームジャーニーで、父自身も制した有馬記念の舞台設定はうってつけ。そして父と同じく、鞍上にはグランプリ男の池添騎手。追い切りもこれまでで一番いいのでは?と思えるほどの好仕上がりを見せており、生憎、外枠になってしまったが、それでも大いに期待できる状態にある。
ちょっと穴人気しすぎの嫌いもあるが、スルーセブンシーズは実績以上に侮れない。イクイノックスのクビ差に迫った宝塚記念の激走後、凱旋門賞でも下馬評を覆す4着。父ドリームジャーニーで、父自身も制した有馬記念の舞台設定はうってつけ。そして父と同じく、鞍上にはグランプリ男の池添騎手。追い切りもこれまでで一番いいのでは?と思えるほどの好仕上がりを見せており、生憎、外枠になってしまったが、それでも大いに期待できる状態にある。
△ ソールオリエンス
今回、横山武史ジョッキーから、川田ジョッキーへ乗り替わりとなるソールオリエンス 。これにより、先行するのではないか?という可能性が出てきて、良くも悪くも取捨が難しくなったが、父と同じ縁起のよい1枠、ともかく内枠を引けたことは良かった。皐月賞以降、未勝利ではあるが、常に世代屈指の地力は見せている。今回は初の古馬との対戦というハードルがあるが、追い切りでは連続で終い11.2と状態の良さをキープしており、相変わらず末は切れるところを見せている。内といっても最内枠なので、差し身上のこの馬としては、その立ち回りがポイントなるが、好勝負は期待できそう。
今回、横山武史ジョッキーから、川田ジョッキーへ乗り替わりとなるソールオリエンス 。これにより、先行するのではないか?という可能性が出てきて、良くも悪くも取捨が難しくなったが、父と同じ縁起のよい1枠、ともかく内枠を引けたことは良かった。皐月賞以降、未勝利ではあるが、常に世代屈指の地力は見せている。今回は初の古馬との対戦というハードルがあるが、追い切りでは連続で終い11.2と状態の良さをキープしており、相変わらず末は切れるところを見せている。内といっても最内枠なので、差し身上のこの馬としては、その立ち回りがポイントなるが、好勝負は期待できそう。
△ ジャスティンパレス
3歳時は伸びあぐねたが、古馬になって急覚醒のジャスティンパレス 。特に前走の秋の天皇賞では夏を挟んでの休養明けだっただけに、今も力があるところを再確認できた内容。そこを叩き台とした上積みを、JCを使わず、ここに臨めた事も強みで、比較的死角が少ない1頭。唯一の懸念としては、昨年このレースで大敗したように、あまり器用なタイプではなく、ましてや近走は差し馬だけに、中山の内回り2500mはこの馬向きではないように思える。そのあたりは今回、鞍上の手腕も問われることにはなるだろう。
3歳時は伸びあぐねたが、古馬になって急覚醒のジャスティンパレス 。特に前走の秋の天皇賞では夏を挟んでの休養明けだっただけに、今も力があるところを再確認できた内容。そこを叩き台とした上積みを、JCを使わず、ここに臨めた事も強みで、比較的死角が少ない1頭。唯一の懸念としては、昨年このレースで大敗したように、あまり器用なタイプではなく、ましてや近走は差し馬だけに、中山の内回り2500mはこの馬向きではないように思える。そのあたりは今回、鞍上の手腕も問われることにはなるだろう。
☆ ドウデュース
不運も重なり、今度こそ!の想いも強いドウデュース。主戦の武騎手の復帰も頼もしく、陣営の意気もあがっている。イクイノックス不在の覇を競う中、若駒の頃とはいえ、勝利実績があるだけにその地力は確か。ここのところ成績を残せていないが、まだ衰えと判断するのは早計だろう。使い詰めのローテーションがどう出るかだが、Pコースのため時計は当てにデキないものの、調教も動いている今回、好走できないようだと黄信号となる。
不運も重なり、今度こそ!の想いも強いドウデュース。主戦の武騎手の復帰も頼もしく、陣営の意気もあがっている。イクイノックス不在の覇を競う中、若駒の頃とはいえ、勝利実績があるだけにその地力は確か。ここのところ成績を残せていないが、まだ衰えと判断するのは早計だろう。使い詰めのローテーションがどう出るかだが、Pコースのため時計は当てにデキないものの、調教も動いている今回、好走できないようだと黄信号となる。
☆ ハーパー
3歳牝馬でも54キロという斤量を考えれば、ハーパー は狙ってみたい1頭。クラシックを含む牝馬4冠レースでいずれも好走した堅実派。牝馬だけに気性的な不安がなく、安定したレースができることは心強い。ここは一気の相手強化となり、厳しい戦いになることが予想されるが、先行できる器用さがあるのでうまく立ち回り、斤量差を活かせれば、複勝圏にからんでくる可能性もある。
3歳牝馬でも54キロという斤量を考えれば、ハーパー は狙ってみたい1頭。クラシックを含む牝馬4冠レースでいずれも好走した堅実派。牝馬だけに気性的な不安がなく、安定したレースができることは心強い。ここは一気の相手強化となり、厳しい戦いになることが予想されるが、先行できる器用さがあるのでうまく立ち回り、斤量差を活かせれば、複勝圏にからんでくる可能性もある。
☆ タイトルホルダー
近年勢いがなくなり、今回が引退レースとなるタイトルホルダー だが、復活の気配が漂っている。有馬記念は2年連続外枠で不完全燃焼に終わったが、このラストの舞台で2枠4番の絶好枠。最終追いでは美浦のWコース64.6を叩き出し、渾身の仕上げ。菊花賞、天皇賞春、宝塚記念と制した馬だけに、有馬記念は本来的には向くはずのパワー先行の舞台。復活の有馬記念、最後に意地を見せてくれるかもしれない。
近年勢いがなくなり、今回が引退レースとなるタイトルホルダー だが、復活の気配が漂っている。有馬記念は2年連続外枠で不完全燃焼に終わったが、このラストの舞台で2枠4番の絶好枠。最終追いでは美浦のWコース64.6を叩き出し、渾身の仕上げ。菊花賞、天皇賞春、宝塚記念と制した馬だけに、有馬記念は本来的には向くはずのパワー先行の舞台。復活の有馬記念、最後に意地を見せてくれるかもしれない。
馬券と総評
推奨馬券 | 総評 |
---|---|
3連単 軸2頭マルチ: 13=16 →15,01,10,05,11,04 (36点) 13=15 |
豪華なメンバーが揃ったが、やはりイクイノックスの弊害というか、G1常連組ながら近走勝ちきれてもいない者同士の対戦で、絶対的信頼感のおける馬がいない。連対率100%、鞍上はルメール騎手というスターズオンアースはその役を担えそうだったが、いかんせん大外枠だ。それゆえ3歳世代のレベルに不明瞭なところが残るものの、総合力の差でダービー馬タスティエーラを軸としたい。今回は馬券の絞込みが難しい。一応はタスティエーラから、外の2頭を副軸とした3連単マルチながしを推奨とするが、当日気配や人気によって柔軟に対応したい。 |
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