第74回 安田記念 予想

2024年
2024/6/2 3歳以上オープン 定量 指定 国際
施行コース
  • 11R
    東京 C
  • 芝1600m
    左回り
  • 稍重
    見込み
直線長く、コースも広いマギレの生じにくいコース体系。マイル以上もある程度こなせるスタミナも要求される。脚質は差し馬有利も極端な追い込みは厳しい。また、外差しも決まりにくく、内枠が望ましい。
馬柱
馬名 性齢 斤量 騎手
1 01   カテドラル 牡8 58.0 斎藤
1 02 ガイアフォース 牡5 58.0 長岡
2 03 レッドモンレーヴ 牡5 58.0 横山和
2 04   ジオグリフ 牡5 58.0 北村宏
3 05   ナミュール 牝5 56.0 武豊
3 06   ドーブネ 牡5 58.0 菱田
4 07 ロマンチックウォリアー セ6 58.0 マクドナル
4 08   エアロロノア セ7 58.0
5 09 パラレルヴィジョン 牡5 58.0 ルメール
5 10 ソウルラッシュ 牡6 58.0 モレイラ
6 11   ウインカーネリアン 牡7 58.0 三浦
6 12   フィアスプライド 牝6 56.0 坂井
7 13 ステラヴェローチェ 牡6 58.0 横山典
7 14   コレペティトール 牡4 58.0 岩田康
7 15 ヴォイッジバブル セ6 58.0 パートン
8 16   エルトンバローズ 牡4 58.0 西村淳
8 17 セリフォス 牡5 58.0 川田
8 18   ダノンスコーピオン 牡5 58.0 戸崎圭

*◎:本命 ○:対抗 ▲:単穴 △:穴 ☆:注意
は騎手乗り替わり

予想ペース
M
ミドル
06と11の逃げ馬2頭。それなりに折り合いをつける形で、極端なハイペースにはならない。長い直線を利して、差し馬有利な展開が予想される。
信頼度
C
混戦
軸馬を決めづらい混戦模様。どの馬にもチャンスがあり、展開を味方につける必要もある。
予想本文
~ 至宝を継ぐ至宝 ~
香港の至宝、ゴールデンシックスティ。同馬に勝利実績もあるロマンチックウォリアーもまた至宝と呼ばれる存在。海外競馬も馬券が買えるようになったこともあって、すでにその名前は日本でも知られているが、短距離が強い香港競馬界において、中距離ディスタンスで活躍をみせている。今回、日本は初の参戦だが、結果次第ではこのまま宝塚記念も視野に入っているそう。ここでどんな競馬をみせてくれるか、何よりこのクラスの馬が遠征してきてくれたことを嬉しく感じる。
◎ ロマンチックウォリアー
敬意を払ってなどという忖度なしに、ここはロマンチックウォリアー。日本の高速馬場への対応には少しばかり懐疑的だったが、天候が悪く、パンパンの良馬場での開催はなくなった点は大きい。この馬の強さは僅差でも絶対に競り勝つ勝負根性が売り。先行脚質は東京コースで難しい部分もあるが、7冠の地力は海外遠征を割り引いてもこのメンバーなら上位の存在か。宝塚記念も視野に入っているため、メイチの仕上げではなさそうなことと、やはり日本の馬場、それもマイル戦ということは気になるが、直線の追い比べには自信を持っており、少々のことでは下がらないだろう。1番人気でも軸に据えたいと思えるだけの器の持ち主とみる。
◯ セリフォス
前走の休み明け2着をどう捉えるかだが、人気的にはセリフォス に旨味。昨年のこのレース2着馬であり、前年の好走馬が、再度好走するのはこのレースのパターン。ただ絶頂期に比べると、ずいぶん株を落とした感はあるが、海外を含むG1レース2戦の敗戦の印象が強いだけで、そこまで力が衰えたとは思えない。無論、昨年よりメンバー的にはレベルアップした面はあるが、休養明けの前走を一叩きされた上積みは大きく、事実、1週前追い切りでは素晴らしい動きをみせていた。少なくとも、現時点での力はきっちり出せる態勢には整っている。自在性ある脚質も強み。
▲ パラレルヴィジョン
連勝中とはいえ、実績的にやや見劣る パラレルヴィジョン 。とはいえ、時計的には見劣るものではなく、東京コースを得意としている点も好感。ここは一気の相手強化となるが、引き続き、ルメール騎手を鞍上に確保できたことは大きい。キズナ産駒で大舞台に強く、少々の馬場悪化にも対応できるだろう。追い切りも順調にこなし、不安点は見つからなかった。現地で極端に入れ込むことなどなければ、好勝負を演じてもおかしくはない。
△ ヴォイッジバブル
2頭の香港参戦馬の中では格下扱いされてはいるが、香港スチュワーズC馬、 ヴォイッジバブル の方がマイル適性は高いといえる。しかも、香港GCではロマンチックウォリアーの接戦の2着の実績もあり、中距離をこなす下地も備えた東京マイル向きの馬。昨年の香港マイルでは地の利があったとはいえ、今回の日本有力馬たちを相手に先着している点も心強い。今年の雨模様は案外、香港馬2頭の一騎打ちもありえる情勢で、同馬を決して軽くあしらうことはできない。
△ ソウルラッシュ
G1勝利こそないものの、昨秋のマイルCS2着馬、ソウルラッシュは人気的に国内筆頭格。モレイラ騎手も来年のJRA短期免許取得ために、ここは是が非でもG1タイトルがほしいはず。ただ、この馬の判断が難しいのは過去2年このレースで結果が残せていないこと。富士Sの2着があり、決して東京マイルがこなせないはずはないのだが、他が堅実なだけに、このレースでの2度の大敗はやはり気になる材料。ただ、本格化がうかがえる現状の好調さなら…という見方ももちろんできる。人気がなければ狙いたいが、このレースと相性の悪い高齢馬ということもあって、今回はこのあたりの評価で様子見したい。
☆ ガイアフォース
父の影響か、長短、芝ダート問わずに色々なシチュエーションに顔を出すガイアフォース。1番人気の菊花賞は大敗したので、本質的にはマイルくらいが合っているのかもしれない。堅実味が売りで、ここでもどのような展開でも対応できる器用さは頼もしい。また、昨年のこのレースは4着。今の状態なら当然、昨年以降の成績も見込め、あとはG1初制覇を目指す長岡騎手次第。
☆ レッドモンレーヴ
昨年のこのレースを6着に突っ込んだレッドモンレーヴはやはりその強烈な末脚が魅力。今年は馬場が悪くなりそうなので、キレの面での懸念は残るが、やはり長い直線はこの馬にとっては競馬がしやすいはず。後方すぎると届かないであろう強者ぞろいではあるが、内目の枠を活かし、展開を味方につけることができれば、一気に浮上してもおかしくはない存在。
☆ ステラヴェローチェ
久々のマイル戦の対応には疑問が残るが、2歳時は朝日杯2着の実績があるし、東京コースならやれそうなステラヴェローチェ 。近2走の内容はクラシック戦線上位争いした頃からの復活を感じさせるもので、今のマイルの勢力図の中なら、十分食い込める地力がある。それほど時計を出した追い切り内容ではなかったが、状態は明らかに上向いており、怖さを感じる。
馬券と総評
推奨馬券 総評
3連複
軸1頭ながし:

07
→17,09,15,10,02,03,13
(21点)
やはり、香港参戦馬の判断が難しいところ。人気の海外参戦馬は敬遠すべきがセオリーではあるが、迎え撃つ日本勢が手薄であることと、天候的に力勝負になる情勢から、ロマンチックウォリアーの地力を信頼したい。今回、印が回らなかった馬も多く、ヒモ争いは混戦。一応、3連複ながしを推奨馬券としたが、オッズ次第で、できれば手広く行きたい。また、セリフォスとの3連単馬券も少々買っておく。
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