第29回 マイルCS 予想

予想
2012/11/18 3歳以上オープン 定量 指定 国際
施行コース
  • 11R
    京都 C
  • 芝1600m
    外・右回り
  • 稍重
    見込み
コース図
前日の雨がどこまで残るかが大きなポイントになりそう。
コースとしては、スタート後の直線も長く、有利不利も少ない。Cコースでやや内枠が有利に転じるか。
馬柱
馬名 性齢 斤量 騎手
1 01   サダムパテック 牡4 57.0 武 豊
1 02   サンカルロ 牡6 57.0 吉田 豊
2 03   テイエムアンコール 牡8 57.0 熊沢 重文
2 04 ダノンシャーク 牡4 57.0 浜中 俊
3 05   コスモセンサー 牡5 57.0 和田 竜二
3 06 レオアクティブ 牡3 56.0 横山 典弘
4 07 × グランプリボス 牡4 57.0 内田 博幸
4 08   エイシンアポロン 牡5 57.0 池添 謙一
5 09   ガルボ 牡5 57.0 石橋 脩
5 10   リアルインパクト 牡4 57.0 ムーア
6 11   ファイナルフォーム 牡3 56.0 ルメール
6 12   シルポート 牡7 57.0 川田 将雅
7 13 ストロングリターン 牡6 57.0 福永 祐一
7 14   フィフスペトル 牡6 57.0 岩田 康誠
7 15 アイムユアーズ 牝3 54.0 四位 洋文
8 16 × マルセリーナ 牝4 55.0 デムーロ
8 17 ドナウブルー 牝4 55.0 スミヨン
8 18 × フラガラッハ 牡5 57.0 高倉 稜

*騎手の赤字は乗り替わり

予想ペース
M
ミドル
中間のラップ次第ではあるが、G1だけに淀みないミドルペースか。 前哨戦にスローペースが目立っただけにこれまでの勢力図が書き換わる可能性も含む。
信頼度
D
展開次第
別路線組や牝馬も入り交じり、相当の混戦模様。展開一つで結果も大きく変わりそう。
予想本文 

 この秋一連のG1シリーズは比較的順当な結果が続いている。しかしこのマイルCSはそう簡単に決まるだろうか。短距離戦線は群雄割拠。抜きんでた存在もなく、ここもすんなりと決まりそうにないムードが漂う。

 本命には随分頭を抱えたががレオアクティブを据える。追い込み脚質だけにどうしても届かないケースが懸念されるが、2走前の京成杯AHのように、コーナーで内をすくえばこの馬の末脚なら差し切れるとみる。包まれる懸念があるとはいえ、内目の枠も引いたこともその点では大きい。圧倒的人気ながら惨敗した前走は、距離が短いところにスローペースという展開的な言い訳がある。それでも勝ち馬とは同じ脚色で3馬身差なら許容範囲。むしろ人気が落ちる分買いやすくなった。今回はある程度前で競馬を試みる可能性もある。その場合に果たして自慢の末脚が発揮できるのかどうかに一抹の不安は残るが、期待する力と人気のバランスが本命として好ましい。

 対抗にダノンシャークの安定感。地力的にはもう一つ足りない面があるのも否めないが、どのような展開になっても自分のレースができる点を評価。レースでは勝ち切れてこそいないが、常に33秒台の安定した末脚を繰り出し、ペース不問で安定した成績を残している。こういった混戦になってくると、やはりこの馬の信頼感に身を委ねたくなってくる。もちろん、安定しているとはいっても、4着、5着という馬券に絡まないケースが怖いといえば怖いが、そのあたりは割り切りも必要だろう。付け加えるなら京都コースでの実績も高いことも後押し材料。うまくこの混戦を利してほしい。

 人気的にこの評価に留めたとはいえ、安田記念馬ストロングリターンも、もちろん本命候補の一角。復帰初戦の毎日王冠では7着と振るわなかったが、毎日王冠はレースレベルは非常に高く、その中であのレースぶりなら休養明けとしてはまずます。ほとんど着差のなかったグランプリボスが次走を快勝している点もその根拠にはなるだろう。懸念は久しぶりとなる右回りコースへの対応だろうか。まっすぐ走らず距離ロスすることも多い馬だが、まともに走ればここでの巻き返しはごくごく普通のことのようにも思える。マイル戦では、やはりこの馬が地力的には最上位に位置しているといっていいかもしれない。

 ジェンティルドンナとヴィルシーナにばかり目がいった今年の3歳牝馬戦線だが、アイムユアーズの実績もそれに次ぐもの。今年のこの世代がレベルが高い事はすでに周知の通り。特にこの馬の場合、マイルに戻ることは大きなプラスで、古馬との初対戦も斤量のハンデを考慮すれば期待感も高まる。あまり目立っていない状態だが、決してバカにできないポジションにいるとみている。

 このレースはどうも牝馬がからんできそうな気がしてならない。牝馬勢が続くが、ドナウブルーもその一頭。牝馬限定レースでは相当な実力馬だが、安田記念を大敗してしまった。牡馬混合G1となるとやはり厳しいかと思ったところの関屋記念のレコード勝ち。続く次走、府中牝馬Sでは当然の1番人気となりながらの3着ではあったが、一応の格好はつけた形。先行して押し切る形をとれる点は馬券的には有利といえ、入着圏内には警戒すべき存在。

 ほぼ見限りつつあったマルセリーナだが、マイルならまだ怖い。前走の府中牝馬Sでは5着。もう少しやれるかと期待していただけに落胆があったが、思い返せばこの馬自身は32秒台の脚を出しており、スローペースの中、馬群を割ってよく伸びてはいた。叩き2走目の変わり身と、得意といえるマイル戦で息を吹き返す可能性はある。ただ、一瞬のキレで勝負するタイプだけに、今回の展開には向かない点がやや不安材料ではある。

 おそらく1番人気が予想されるグランプリボス。前走は完全に前が残る競馬でありながら差し切ったのは見事。充実期を思わせる完璧な内容で、ここでの人気も頷けるが、他馬との地力差は僅かの差。折り合い的にムラ駆けのある馬でもあるので、まだ絶対の信頼は置けない。もちろん力は認めるが、ここは勝たれたら仕方がない程度のヒモ扱いが妥当とみる。

 もう一頭はフラガラッハの変わり身を警戒。一戦叩いて調子がかなり上向き。父譲りの追い込みには破壊力がある。外差しは難しい状況だが、無欲の突っ込みがなんとも怖い。

馬券と総評
推奨馬券 総評
3連単

軸2頭マルチ:
06=04
→13,15,17,16,07,18
(36点)

06=13
→04,15,17,16,07,18
(36点)

混戦の続くマイル路線。どこからでも狙える状況なだけにリスク覚悟で人気薄めのところから突いていきたい。その点で、3歳馬ながら人気落ちのあるレオアクティブを本命視した。地力的にはストロングリターンやグランプリボスも気になるところではあったが、対抗にもダノンシャークを抜擢する。本来であれば馬券的にはボックス勝負がよいところだが、ヒモが押さえきれない。やはり3連単は2頭軸マルチながしが妥当。レオアクティブからダノンシャークからのながし、ストロングリターンに相手を代えた馬券を推奨馬券とする。ヒモにはもっと手広くいってもいいかもしれない。

今回はさすがにかなり難しい。当たれば大きいが、全く外れてしまう可能性も多分にあるだろう。ただ、個人的にはここ2年連続で大きな配当を得ているレースだけに、恐れず強気に勝負してみたい。

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