第30回 フェブラリーS 予想

フェブラリーS
2013/2/17 4歳以上オープン 定量 指定 国際
施行コース
  • 11R
    東京
  • ダート1600m
    左回り

  • 見込み
コース図
東京1600mダート戦の最たる特長はやはりスタートから続く芝。あくまで外枠有利と言えるのは芝がこなせた場合のみ。概ね有利不利は少なく力通りに決まる公算が高め。
馬柱
馬名 性齢 斤量 騎手
1 01   マルカフリート 牡7 57.0 福永 祐一
1 02 × グレープブランデー 牡5 57.0 浜中 俊
2 03   セイクリムズン 牡7 57.0 藤岡 佑介
2 04   ナムラタイタン 牡7 57.0 太宰 啓介
3 05   タイセイレジェンド 牡6 57.0 田辺 裕信
3 06   エスポワールシチー 牡8 57.0 松岡 正海
4 07 × ガンジス 牡4 57.0 内田 博幸
4 08 イジゲン 牡4 57.0 ベリー
5 09   ヤマニンキングリー 牡8 57.0 武 豊
5 10 ワンダーアキュート 牡7 57.0 和田 竜二
6 11 カレンブラックヒル 牡4 57.0 秋山 真一郎
6 12 ダノンカモン 牡7 57.0 ビュイック
7 13 × エーシンウェズン 牡6 57.0 蛯名 正義
7 14 テスタマッタ 牡7 57.0 岩田 康誠
8 15   ガルボ 牡6 57.0 石橋 脩
8 16   シルクフォーチュン 牡7 57.0 横山 典弘

*騎手の赤字は乗り替わり

予想ペース
M
ミドルスロー
先行争いが読み切れない面もあるが、 少し遅めの平均ペースに落ち着きそう。
信頼度
D
混戦
旧勢力の陰りに加え、新勢力も未知数。
混戦模様は否めない。
予想本文 

 昨年のJCダート以降、王者空位となってしまった印象のダート界。これまでの既存主勢力はほとんどが7歳世代。次世代馬が不在で、JCダート1,2着馬は不在。それゆえ、あまりいい意味ではない方での混戦模様となっている。その様相を見越したのか、芝路線から強力な実力馬が参戦してきた。ダート界の意地としてこれを退けるか、あるいは抵抗なきまま戴冠を許してしまうのか、その点が見どころになりそう。

 7歳とはいえ、昨年の覇者であり、過去2度もこのレースで好走しているテスタマッタを無視するにはいかない。とはいえ、さすがに今回も本命にという訳には・・・と思ったが、見渡せばそれにとって代われる馬もいなかった。押し出され気味ではあるが、結局この馬を中心視せざるを得ない。前走はいかにも急仕上げでありながら一定の見せ場をつくり、まだやれるところを見せた。きっちり一叩きでの上、ここで本番を迎える過程にも好感。

 前走JCダートで本命馬に抜擢したイジゲンだったが、そこでは大敗を喫してしまった。その後の復帰にあたり、いきなりここではなく、やはり一度どこかで使ってほしかったところだ。だが、まぁ、これはこれで、高まってしまったそのギャンブル性の旨味を求めてみようとも思える。JCダートでの大敗は、時計的な限界も感じさせ、メッキがはがれてしまったという感も否めない。だた、一方で武蔵野Sでみせた勝ちっぷりは前走だけで見限ってしまえるほどの内容でもなかったはず。もう一度このレースでは注視したい。

 力はありながらも、その不器用さからどうにもはがゆい成績の続くダノンカモン。短距離専科に近く、レースでは差し届かないケースも多い。どうにもアテにできない馬で、その地力から人気にもなるが、1番人気では買いにくい典型的なタイプ。しかし、逆にこういう大舞台で、人気も落としてくると、やはり魅力的に映ってくる。前走は混戦捌ききれず不発に終わったが、一叩きで調子上向きの上、ここは力を出しやすい舞台でもあるはず。

 単に実績では、このメンバーでは群を抜くカレンブラックヒル。昨年の天皇賞(秋)では、距離的にはこのあたりが限界という印象を残した。飛躍を目論む今年としては、まず安田記念が当面の目標だろう。それまでは間隔が空くだけに、ここでダート適性を見ておきたいという目論みがありそう。つまり、その本気度には疑問が残る。また、ダート初参戦がG1となると、ここまで勝利ができた前例はない。近年ではスーパーホーネットが思い浮かぶが、大敗してしまっている。ただ、この馬ほどの参戦も過去には例に無く、加えて迎え撃つメンバーも手薄。さすがにこの実績差の大きさを踏まえると、馬券には当然加えておきたいところか。

 難しいメンバー構成だが、この中では実績的に最も安定感のあるのはワンダーアキュート。ちょっとこの距離では短いと言わざるを得ないが、それも長い直線が相殺してくれそうだ。近二走、東京大賞典、川崎記念は、統一G1とはいえ、ややレベル的には疑問も残った。さすがに勢いに陰りがあるのはどうしても否めないが、なぜか実績の割に人気がなく、地味なタイプ。自分の競馬はしっかりしてくれそうでもあるし、ここは連下には一考。

 ダートの中距離重賞を実に安定した成績でここに駒を進めたグレープブランデー。1600mがこの馬にとってどう影響するかは未知ではあるが、その堅実性は買いたい。ただ、ここ3走はルメール、デムーロといった超一流外国人ジョッキーが駆った上での成績だけに、いかに浜中ジョッキーといえど、その点は割引かざるを得ない。

 堅実さでいえばガンジスも相当なもの。前走の根岸Sはあまり内容のあるものとは言い難いが、それでも1番人気には一応は応えてみせた。やや使い詰めが懸念も、調教見る限り元気いっぱい。

 穴ではエーシンウェズンも押さえておきたい。前走は不発に終わったが、後方からしっかりと差し込める脚を持っている。これが成績の安定に繋がっており、さすがにこの舞台では実績的には見劣るが、上位食い込みがあっても驚けない。

馬券と総評
推奨馬券 総評
3連単

軸2頭マルチ:
14=08
→12,11,10,02,07,13
(36点)

14=12
→08,11,10,02,07,13
(36点)

今年初戦のG1レースとなるが、正直かなり難しいところ。軸も相手もこれといった馬がいない。ならば芝組のカレンブラックヒルがまぶしいが、1番人気となると、軸としてはとても手が出せない。結局混戦予想のこのメンバーで人気・実績を考慮するとテスタマッタを軸に据えざるを得なかった。消極的な選択ではあるが、ここが決まれば後は流すのみ。相手もやや冒険ではあるが、イジゲンとダノンカモン。それぞれを3連単2頭軸マルチながし勝負。
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