第34回 ジャパンカップ 予想

予想
2014/11/30 3歳以上オープン 定量 指定 国際
施行コース
  • 11R
    東京 C
  • 芝2400m
    左回り

  • 見込み
コース図
やや天候が心配されたが、良馬場での開催となりそう。位置取りや枠順に有利不利のないコース形態ではあるが、ペースを考えると、先行馬に速い足を使われると後続は届かない展開が濃厚。
馬柱
馬名 性齢 斤量 騎手
1 01 ジャスタウェイ 牡5 57.0 福永
1 02   アイヴァンホウ 牡4 57.0 ミナリク
2 03 ジェンティルドンナ 牝5 55.0 ムーア
2 04 エピファネイア 牡4 57.0 スミヨン
3 05   ヒットザターゲット 牡6 57.0 武豊
3 06 ハープスター 牝3 53.0 川田
4 07   アップウィズザバーズ 牡4 57.0 ダシルヴ
4 08 デニムアンドルビー 牝4 55.0 浜中
5 09 イスラボニータ 牡3 55.0 蛯名
5 10 ワンアンドオンリー 牡3 55.0 横山典
6 11   トーセンジョーダン 牡8 57.0 ブドー
6 12   タマモベストプレイ 牡4 57.0 津村
7 13   ディサイファ 牡5 57.0 ブノワ
7 14   サトノシュレン 牡6 57.0 川島
7 15 スピルバーグ 牡5 57.0 北村宏
8 16   フェノーメノ 牡5 57.0 岩田
8 17   アンコイルド 牡5 57.0 戸崎圭
8 18   トレーディングレザー 牡4 57.0 マニング

*◎:本命 ○:対抗 ▲:単穴 △:穴 ☆:注意
は騎手乗り替わり

予想ペース
S
スロー
直線の末脚に賭けるじっくり構えるタイプが多数。ハナにこだわる馬はなく、当然のスローペース。
信頼度
C
軸馬信頼
本命馬は複勝圏の軸馬として信頼できそう。極端な波乱は想定しにくいが、上位陣は混戦。
予想本文 

~ 百花繚乱 ~
 秋の古馬G1戦線 第1ラウンドとなった秋の天皇賞。ここに凱旋門賞参戦組が合流してくる。加えて外国馬にダービー馬。代表格ゴールドシップの不在は残念だが、ズラリと揃ったG1馬。目移りするような好メンバーが揃った。こうしてみると、やはりディープインパクト産駒と牝馬が目立つことが痛感されられる。

 ジェンティルドンナがJC3連覇の偉業に挑む。全盛期に比べると陰りを感じるのは事実だが、それでも前走の2着は価値のあるものだった。春の宝塚記念大敗後のぶっつけで鞍上手替わりの不安要素を抱えながら、やはり東京なら大丈夫と思わせるに十分なレース内容だった。ジャパンカップ3連覇は前代未聞のことだし、昨年よりもメンバーが揃った。後方待機組が強力なので一気に飲み込まれてしまう懸念は残るが、3着までの複勝圏なら高確率で信頼できそう。ムーア騎手が跨がるのも心強い。

 昨年のジャパンカップはジェンティルドンナとデニムアンドルビーのディープインパクト産駒牝馬のワンツー。ここに3歳世代代表としてハープスターが加わる。いや、凱旋門賞で日本馬最先着を果たした以上、現役最強馬に近しい存在ともいえよう。追い込み脚質ではあるが、気性的には3歳牝馬らしからぬ落ち着きがあり、折り合い面では心配はなさそう。多くの人々を魅了する素晴らしい末脚の持ち主ではあるが、やはり先行勢が速いと届かないという不安がつきまとう。調教が遅れたのも気がかりで、もう一つ強気になれないところもあるが、まだ底が割れていないだけに、その程度では判断材料とはならない。少なくとも無様なレースにはならないはず。

 天皇賞・秋では本命に推したエピファネイアだが、懲りずにもう一度。発馬後手を踏み、折り合いも欠いてしまって悔いの残るレースとなった。ただ、裏を返せばそれでも勝ち馬のコンマ2秒差で、「まともだったら・・・」とも思わせる内容。よりメンバーが揃ってレベルが高くなると思われる今回、天皇賞組は余力を残したり、不完全燃焼だった方が狙い目となろう。やはりこの馬はなんといっても折り合い。距離が伸びることは本来この馬には歓迎材料ではあるのだが、スローペースでずっと我慢がきくかどうかが最大の課題。そのあたり、新コンビの鞍上がどのように御するかがポイントとなる。

 前走、イスラボニータは理想的な競馬ができていた。ジェンティルドンナと熾烈な争いにわずかに敗れたが、今後の古馬との戦いに通用できるという下地も作った点は評価したい。ただ同時に歴戦の古馬との差が壁として立ちふさがったのも事実。先行して堅実に競馬をする正攻法タイプだけに、その地力差というものは意外に大きい。前走よりさらにメンバー強化となる今回、もう一段上に行くには一皮剥ける必要がありそう。今回主戦騎手に戻るという好材料がうまく作用すれば巻き返しも期待できそう。

 勢いそのままにG1戴冠まで達したスピルバーグ。5戦連続で上がり3ハロンは33秒台という驚異的な末脚。スローの瞬発力勝負は願ってもない展開で、ここも臆するところではない。ダービーで大敗した2400mは、若干気になるところはあるが、末脚不発ということはまずないだろう。問題は今回は同型馬が多く、ある程度マークされる立場になったことで、仕掛けどころが難しくなった点だが、幸い他の有力馬とは離れた外枠に入った。前走と同じく、内で争う他馬を横目に外から一閃という光景の再現はしやすくなった。

 昨年2着馬のデニムアンドルビー。その後、振るわぬ成績が続いたが、前走では見どころがあった。前が狭い状態で上手く抜け出せなかったものの、持ち味の末脚復活を思わせる好内容。相手は昨年よりも一段レベル高く感じるが、馬体も一回り大きくなり、ベストと思われる条件に戻って、昨年ハナ差で敗れた雪辱を果たす機会を得た。

 ダービー馬 ワンアンドオンリーもやはり外せない1頭。菊花賞では外枠響いたとはいえ、1番人気を裏切る大敗を喫してしまった。ここは立て直しの一戦となるが、ライバル、イスラボニータの天皇賞・秋での結果を見る限り、現3歳勢が古馬に通用しないとも思えない。ダービーで見せたようにある程度前の位置に立ち、切れる脚が使えれば勝機はある。人気を落としている今回は旨味ある1頭。

 ジャスタウェイはやはり距離が心配。無論、ワールドクラスで評価されているその実力は疑うべきではないが、帰国後のテンションがどうも今ひとつ。力は認めるも今回は様子見の押さえまでとする。

馬券と総評
推奨馬券 総評
3連単
軸2頭マルチ:

03=06
→04,09,15,08,10,01
(36点)

03=04
→06,09,15,08,10,01
(36点)

各馬の能力が拮抗しているだけに展開面を頼りとするしかない。ハープスター、スピルバーグ、ジャスタウェイ、デニムアンドルビー・・・と、末脚に賭けるタイプの有力馬がかなり揃っている。東京2400mは長い直線があるとはいえ、俗に言うダービーポジションの5番手以内キープが勝利の原則条件。特にジャパンカップではその傾向が強く、加えて今年はスローペースが予測される。その点も踏まえると、人気でも先行馬ジェントルドンナを軸とせざるを得ない。

ただ、先行有利は勝ち馬に限った話。2着以下はむしろ追い込みタイプの方が好走しているケースも多く、そもそも今回は少々の展開や脚質の不利は覆すほどの強力なメンバーが揃っている。そういう意味でジェンティルドンナは連軸としての意味が強い本命。3連単マルチの主軸に据え、相手をハープスターとエピファネイアの2頭で2頭軸マルチながし。

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