第63回 安田記念 予想

予想
2013/6/2 3歳以上オープン 定量 指定 国際
施行コース
  • 11R
    東京 C
  • 芝1600m
    左回り

  • 見込み
コース図

Cコース2週目。やはり外差しが強い印象。ただ、内がまったくダメというわけでもなく、雨の影響次第では、先行勢にも注意は必要。

馬柱
馬名 性齢 斤量 騎手
1 01 × カレンブラックヒル 牡4 58.0 秋山 真一郎
1 02 ショウナンマイティ 牡5 58.0 浜中 俊
2 03   サクラゴスペル 牡5 58.0 横山 典弘
2 04   ガルボ 牡6 58.0 石橋 脩
3 05   スマイルジャック 牡8 58.0 田辺 裕信
3 06   グロリアスデイズ セン6 58.0 D.ホワイト
4 07 グランプリボス 牡5 58.0 内田 博幸
4 08 × マイネイサベル 牝5 56.0 松岡 正海
5 09   ナカヤマナイト 牡5 58.0 柴田 善臣
5 10 ロードカナロア 牡5 58.0 岩田 康誠
6 11   ヘレンスピリット セン6 58.0 G.モッセ
6 12 ダークシャドウ 牡6 58.0 戸崎 圭太
7 13   シルポート 牡8 58.0 酒井 学
7 14   エーシントップ 牡3 54.0 福永 祐一
7 15   ヴィルシーナ 牝4 56.0 C.ウィリアムズ
8 16 ダノンシャーク 牡5 58.0 C.デムーロ
8 17 × ダイワマッジョーレ 牡4 58.0 蛯名 正義
8 18   サダムパテック 牡5 58.0 武 豊

*騎手の赤字は乗り替わり

予想ペース
HS
ハイスロー
逃げる13に、スプリンターが混じって、早い流れが想定される。
必然的に後方待機馬が、牙を剥ける展開となる。
信頼度
D
混戦
粒揃いのメンバーが揃い、良い意味での混戦模様。香港を主戦の外国馬も無視しづらく、視野は広める必要あり。
予想本文 

 スプリント王、ロードカナロアの参戦によって、今年の安田記念は、スプリンター、マイラー、中距離と、各々のカテゴリーのスペシャリストが揃った。東京マイル戦という、短距離戦ながらもある程度のスタミナが要求される舞台で、最終的に問われるのは、スピードか、スタミナか。今一度再認識することができるであろうメンバーが揃った。

 馬場次第の面もあるが、ショウナンマイティを本命とする。豪華メンバーだった大阪杯での2着はここでは威張れる成績。追い込み一手の脚質上、どうしても勝ち味に遅くなるが、これまでの中距離からマイル戦に舞台を移すことで、そのイメージも一掃できるかもしれない。速い流れの対応が可能であれば、当然、短距離の方が差し切れる機会は訪れやすくなるはす。32秒台の末脚を発揮することができるが、これらはスローの瞬発力勝負になった場合に限られており、今回のような速い流れで同様の切れ味が発揮できるかがポイントとなりそう。一方、左回りを懸念する声が聞こえるが、その点についてはおそらく問題ないように思える。

 対抗にも、本命馬と同型となる中距離差し馬タイプのダークシャドウを推したい。この馬も前走大阪杯から一叩き後、こちらに矛先を転じてきた。これまでのチークピーシーズから、ブリンカーに変更し、矯正強化。これが一概に吉と出るかはわからない点が怖いところだが、集中してレースをした場合のこの馬の爆発力は今更述べるまでもない。昨秋の古馬王道G1を常に上位好走してきた歴戦の実力馬。そろそろ高齢でもあり、この辺りでどうにかG1タイトルを得たいところ。

 一般的に、ある程度のスタミナが必要とされる東京1600m。ならば、真っ先に不要になるのがスプリンターだ。ただ、その筆頭ロードカナロアにはマイル戦での実績がほとんどない。その未知さこそ、マイルが軽くこなせるという可能性に繋がってくる。ここまでスプリント路線を選択してきたのは、どちらかというと気性的な問題の方が大きい。歳を重ねることで、今では随分落ち着くようになってきた。今ならこの距離でも十分なパフォーマンスを発揮できるではないだろうか。とにかく過去15戦、オール3着以内の足跡は大きい。ここで大敗する可能性も高いわけだが、極端に人気しているわけではないので、ならば買っておくべき馬だろう。

 現マイラー筆頭候補は、やはりグランプリボスといっていいだろう。昨秋のマイルCSではサダムパテックに敗れ、香港でも惨憺たる成績だったが、1600mまでの安定感には信頼がおける。特に香港大敗後の復帰戦となった前走マイラーズCで、きちんと勝利してみせた点がよりその信頼に拍車をかけた。やや人気しすぎる嫌いもあるが、ヴィルシーナを捨てた主戦騎手に戻る以上、ここではそう無様な競馬できないはず。

 マイルの差し馬としては理想的な条件を兼ね備えているダノンシャーク。前走では3着に敗れるも、休養明けに加え、その着差も半馬身差なら上々。上積み考慮すれば、ここでも差のない競馬は可能なはず。鞍上が鞍上でもあり、外すことのできない怖い一頭。

 中山金杯での5着が影響してか、今ひとつ地味に映るダイワマッジョーレの近走の充実振りには目を見張るものがある。この馬も安定した末脚を持っており、東京マイル戦では、いかにもレースがしやすそうなタイプ。小柄な馬だけに当日の馬体には注意が必要だが、万全なら侮れない。

 先行馬はいらないとはいうものの、カレンブラックヒルだけは、地力がモノを言う局面での前残りはありえる。ダート転向失敗に終わり、ややトーンダウンな現状だが、馬自体は好調をキープしており、最内枠を逆にうまく活かせば後続を寄せ付けない場面も作り出せる。

 穴っぽいところでマイネイサベル。牝馬では先のマイル女王ヴィルシーナがいるのだが、先行する同馬よりもこの馬の方に人気的にも魅力。前走の3着好走にはやはり父、東京専科テレグノシスの血を感じさせられた。同じ舞台設定なら、ここでも再度の突っ込みがあっても不思議ではない。

馬券と総評
推奨馬券 総評
3連単

軸2頭マルチ:
02=12
→10,07,16,17,01,08
(36点)

冒頭で、スプリンター、マイラー、中距離馬の戦いであることは述べたが、基本的に中距離馬の差し馬に分があるとみた。特に東京コースなら、専門である純マイラーよりもその優位性は高いとみる。実力伯仲の好メンバーだけに絞り込むことはなかなか難しいが、ショウナンマイティとダークシャドウの2頭軸マルチでヒモを手広く挑みたい。印を打った馬以外にも、牝馬や外国馬など、気になる存在が多々あり、全流しくらいまで想定してもいいかもしれない。
また、脚質的にここ数年は速い時計での決着が続いており、今年も同様の様相。となれば、やはり先行勢はかなり苦しいと言わざるを得ない。それゆえ、ヒモの選択においては先行馬より差し馬を優先したいところだ。
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