第36回 エリザベス女王杯 予想

予想
2011/11/13 3歳以上牝馬オープン 定量 指定 国際
施行コース
  • 11R
    京都 B
  • 芝2200m
    外・右回り

  • 見込み
コース図
外回り平坦の極めてオーソドックスなコース。右回りと、スタートがスタント前であること以外は特筆事項はない。
有利不利は少なく、素直に力通りに決まりやすい。
馬柱
馬名 性齢 斤量 騎手
1 01 アヴェンチュラ 牝3 54.0 岩田 康誠
1 02   イタリアンレッド 牝5 56.0 浜中 俊
2 03 ホエールキャプチャ 牝3 54.0 池添 謙一
2 04   アパパネ 牝4 56.0 蛯名 正義
3 05   ワルキューレ 牝7 56.0 和田 竜二
3 06   サンテミリオン 牝4 56.0 デムーロ
4 07 × アニメイトバイオ 牝4 56.0 田辺 裕信
4 08 レーヴディソール 牝3 54.0 福永 祐一
5 09   レインボーダリア 牝4 56.0 川田 将雅
5 10 フミノイマージン 牝5 56.0 太宰 啓介
6 11   ブロードストリート 牝5 56.0 藤田 伸二
6 12   シンメイフジ 牝4 56.0 北村 友一
7 13   オールザットジャズ 牝3 54.0 小牧 太
7 14 × ダンシングレイン 牝3 54.0 ムルタ
7 15   エリンコート 牝3 54.0 後藤 浩輝
8 16 × グルヴェイグ 牝3 54.0 四位 洋文
8 17   レディアルバローザ 牝4 56.0 武 豊
8 18 スノーフェアリー 牝4 56.0 ムーア

*騎手の赤字は乗り替わり

予想ペース
SM
スローミドル
このメンバーで、このコース形態は確実にスローペース。 早めのスパートになるため、長くいい脚の使えるタイプが有利か。
信頼度
D
ヒモ穴注意
地力通りに決まりやすいレースではあるが、その比較が難しい。中心馬も多彩な上、さらに穴馬が飛び込む可能性もありえる。
予想本文 

 3歳馬か古馬か、国内組か海外組か、この2つの軸の勢力比較が重要となる今年のエリザベス女王杯。さらに3歳馬の中でも力比較は難しく、復活といえる内容で王座奪取したアヴェンチュラ、休みなく常に一線を張りながら戴冠に恵まれぬホエールキャプチャ、そしてそこに、ついに絶対女王レーヴディソールがぶっつけで戻ってきた。
加えて海外馬では、新旧のイギリスオークス馬がここ日本で直接対決することになった。
例年以上に興味をひく反面、地力の比較は非常に難しく、かなり混沌とした様を呈している。

 スノーフェアリーが昨年このレースで見せた脚は、強烈なインパクトがあった。
海外参戦馬を過信するのは気が引けるが、今年度未勝利とはいえ、凱旋門賞を含めた牡馬一線級での安定した成績は信頼に足るもの。大外枠を引いたが、この舞台ではその点はそう気になる材料ではない。それよりも予想されるスローペースの中、先行勢をどこで捉えにかかるかという仕掛けのポイントの方が重要。ある意味、鍵を握る存在で、この馬の仕掛けによってレース全体の結果が大きく影響するだろう。
相変わらずの軽め調教であることと、ややキツめのローテーションが気になるが、それ以外にはさしたる問題点はない。であれば、昨年同様、世界レベルの強い競馬を期待したい。

 オッズを考慮した点は否めないが、ホエールキャプチャを対抗格に据えたい。
今年の3歳牝馬はレベルが高いといわれながらも、桜花賞馬、オークス馬は今は不調に陥ってしまている。そのような中、常に安定した成績を残してきた同馬の堅実味を加味すれば、今の人気は旨味があるといえよう。確かにレーヴディソールやアヴェンチュラは不在の間の事ではあった。その点では相手は一目置く存在とはなるが、前走の秋華賞ではアヴェンチュラより上がりタイムは上回っており、まだまだ大きな差は開いてないはず。
ただ、使い詰めで上がり目に乏しく、オークスでの好走例があるとはいえ、距離にもやや不安は残る。

 最も取捨に迷うのはこのレーヴディソールだ。間違いなく、世代最強牝馬でありながら、復帰初戦がいきなりのG1戦。加えて1マイル以上の距離も未経験となれば、やはり躊躇は生じる。
ただ、常に33秒台のずば抜けた末脚をもち、スケールという点では、スノーフェアリーに対抗できる唯一の存在ではなかろうか。
無論、3歳という大事な時期を棒に振ったダメージは計り知れない。
まったく見せ場なく大敗することも考えられるが、調教過程を見る限りは調整のための1戦とも思えない。今後のためにもどんなレースを見せるか注目したい。

 古馬ではフミノイマージンに食指が動く。今年の3歳馬は強く、斤量のハンデも大きいが、この馬は安定したいい末脚を持っており決め手がある。
前走は休養明けとしてはまずまずで、敗れたイタリアンレッドにはすでに先着経験がある相手。
こちらの方が人気薄だが、一叩きした今なら地力は同等以上とみる。
問題は直一気型だけに、前がとまらない展開になるとさすがにこの相手では苦しい面もある。
これまで以上の力を発揮することが求められる。

 アヴェンチュラは本来もっと評価するべきではあろうが、あまりに条件が揃いすぎて逆に素直になれなかった。スローペースが予想される中、先行馬のこの馬が再度内枠を引いた。
有利であっても不利に働くことはないのだが、当然、今回は周囲の警戒度がまるで違う。
また前走とはまるで違うレースになりそうで、これだけ人気するとちょっと強気になれなかった。
ミエミエの先行有利だけに、今回は敢えて差し馬を中心として狙いたいという意図も働いている。
とはいえ、無論、前走の勝利はフロックでもなんでもなく、世代上位クラスの地力を有している事は間違いない。余勢を駆ってもう一丁という場面も十分ありえる事は付け加えておく。

 混戦になればアニメイトバイオは捨てがたい。
一時は不調であったが、ここのところは安定した成績を収めており、この馬も末脚自慢のタイプ。
前が乱れれれば、複勝圏内なら届く可能性はある。

 「外国馬は人気薄を狙え」というセオリーに従えば、ダンシングレインは狙い目ではある。
愛オークスでは5着に敗れたが、後方からのレースのもので、逃げという自分の形になれば圧勝を続けている。今回も間違いなくハナを切れそうで、展開ハマれば怖い存在。

 こちらも3歳馬ながら忘れられがちのグルヴェイグ
前走はなんとか勝利しておきたかったところだが、猛追届かずだった。
どうにももどかしい状況が続き、この辺りはフォゲッタブル、ルーラーシップの兄弟と似たところでもある。だが、こういう良血馬はやはり大舞台で怖い。ヒモで一考したい。

 他でも印こそ行き届かなかったが、ヒモは相当手広く警戒が必要。
一叩き後必ず一変するアパパネは言うに及ばず、イタリアンレッド、ブロードストリート、レディアルバローザあたりも余裕があれば押さえておきたい範囲だろう。

馬券と総評
推奨馬券 総評
3連単

軸2頭マルチ:
18=03
→08,10,01,07,14,16
(36点)

18=08
→03,10,01,07,14,16
(36点)

 3歳馬だけでも力関係の判断が難しいところに、古馬と海外参戦馬が加わって、かなり難解なレースとなった。
昨年のインパクトから、やはりスノーフェアリーが人気だが、他ではやはり3歳馬に人気が集まっている。
そういう意味では古馬の方が狙い目だが、本命、対抗あたりで推せるような存在は見当たらなかった。

 昨年4馬身差圧勝のスノーフェアリーの軸には逆らえそうもないが、3歳馬ではやや人気薄となるホエールキャプチャとレーヴディソールを狙いたい。それぞれをスノーフェアリーから3連単2頭軸マルチながしで勝負。

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