第73回 菊花賞 予想

予想
2012/10/21 3歳オープン 馬齢 指定 国際
施行コース
  • 11R
    京都 A
  • 芝3000m
    外・右回り

  • 見込み
コース図
スタート直後のコーナは外枠には厳しい。ただ、長距離ゆえ取り返すことも十分可能。
坂の上り下り、正面スタンド前など、距離以外にも難敵が潜む。
馬柱
馬名 性齢 斤量 騎手
1 01 ゴールドシップ 牡3 57.0 内田 博幸
1 02   フェデラルホール 牡3 57.0 吉田 隼人
2 03   ベールドインパクト 牡3 57.0 四位 洋文
2 04   ラニカイツヨシ 牡3 57.0 佐藤 哲三
3 05   アーデント 牡3 57.0 デムーロ
3 06 ロードアクレイム 牡3 57.0 福永 祐一
4 07 × エタンダール 牡3 57.0 松岡 正海
4 08   ニューダイナスティ 牡3 57.0 浜中 俊
5 09   フジマサエンペラー 牡3 57.0 池添 謙一
5 10 マウントシャスタ 牡3 57.0 川田 将雅
6 11   ビービージャパン 牡3 57.0 武 幸四郎
6 12 × コスモオオゾラ 牡3 57.0 岩田 康誠
7 13   ダノンジェラート 牡3 57.0 三浦 皇成
7 14   ミルドリーム 牡3 57.0 江田 照男
7 15 × ユウキソルジャー 牡3 57.0 秋山 真一郎
8 16 スカイディグニティ 牡3 57.0 メンディザ
8 17 タガノビッグバン 牡3 57.0 太宰 啓介
8 18   トリップ 牡3 57.0 小牧 太

*騎手の赤字は乗り替わり

予想ペース
S
スロー
長距離ゆえのスローペースは間違いないが、その分上がりの競馬になりやすく、高い瞬発力が要求される。
信頼度
C
相手不在
確固たる軸馬がいるとはいえ、他は大混戦。不確定要素も多く、意外に困難。
予想本文 

 ワールドエースが屈腱炎で早々に戦線離脱、そしてダービー2着セントライト記念を勝ったフェノーメノも回避、トーセンホマレボシはすでに引退。そしてついにはダービー馬、ディープブリランテまでもがいなくなり、春の有力馬組では皐月賞馬ゴールドシップのみとなってしまった。菊花賞では夏を越えた新勢力と春の実績組との対決が見どころではあるが、今年は1強としてゴールドシップが他馬の挑戦を一手に受けることとなる。

 神戸新聞杯を圧勝して春の実績組ではただ一頭、それも強烈に順調度をアピールしたゴールドシップ。春のライバルはすべていなくなり、完全に一本かぶりとなってしまった。他馬から徹底マークされる状況は好ましいものではなく、最内枠も差し馬のこの馬には微妙なところもある。ただ、外枠よりはずっとよいだろうし、持てる地力差から、この程度は問題にしてほしくない。ダービーは5着に敗れたが、その脚色はワールドエースと同等のもので、着順以上に強い内容だった。加えて前走の内容からも、ここでは盤石な地位といっていいだろう。ただ、京都3000mはこの馬にとっても未知で、今や荒れるのが定番の菊花賞。超スローで上がり勝負になり、最内で包まれるようなら、ダービーと同じく差し届かないケースもありえるだろう。新興勢力にこの馬を脅かすほどの存在が見当たらないため不動の本命には違いないが、この圧倒的支持率ほどには楽観視はできないともみている。地力差と好枠を活かして先行押し切りが出来れば理想だ。

 ポイントとなる対抗格だが、前走セントライト記念を14番人気ながら2着と好走したスカイディグニティを抜擢。正直、まだ全幅の信頼を寄せきれないところはあるのは否めない。だが、6着に敗れた前々走が前が止まらないスローペースだったことを考えれば、ここでの評価もそれなりに説得力は持つだろう。セントライト記念組はあまりこのレースに結びつかない面もあるが、フェノーメノが出ていれば、ここではかなりの有力馬となったはず。その相手を果敢に追い上げた最後の末脚には見るべきものがあった。外枠は歓迎材料ではないが、スタートさえスムーズなら。

 このメンバーなら地力的にはNo2といっていいマウントシャスタだが、やはり距離への不安はどうしても払拭できない。だが、逆にそれで多少なりとも人気が落ちるようなら、やはり狙い目となる。懸念される気性面も緩和されつつある現状に期待したい。距離不安さえ除けば前走完敗のゴールドシップにはともかく、このメンバーなら他馬にはそう簡単に譲れない。神戸新聞杯で一度使った効果は大きく、調教過程の動きもよい。

 父はフジキセキも、母系にリアルシャダイの入るタガノビックバンは、いかにもこのレースで活躍するタイプの上がり馬。特に前走は素晴らしい3馬身差の完勝っぷり。立場的には格下の存在だが、今の充実ぶりなら十分好勝負できそう。先行脚質だけに外枠は痛いところだが、折り合い不安がなく長距離レースに対する安心感が相殺する。

 神戸新聞杯2着のロードアクレイムは、その勢いだけでなく、母がオークス馬というしっかりとした血統背景も後押し。距離的な不安はほぼないといっていいだろう。勝ち馬ゴールドシップには離されてしまったが、菊花賞では神戸新聞杯での順位はあっさり入れ替わることもザラなので、そう悲観する材料とは言えない。加えてこのメンバーなら、なおさら臆する必要はないだろう。ただ、その根拠も前走の好走実績のみであるため、ここは真価を問われる一戦となる。

 ぶっつけでも、コスモオオゾラも侮れない地力の持ち主。直前で代役となった岩田騎手がより怖さを倍加させる。休養明けだけに当日の馬体重には注意を払いたいところだが、春の実績馬が軒並み不在の中であれば、弥生賞馬の看板も大きくなってくる。皐月賞、ダービーでも大きく負けてないだけに、新興勢力に力がなければ浮上してくる。

 エタンダールも大駆けムードが漂う。母系にモンジューで、日本不向きの重目の欧州血統だが、スタミナには不安なく、これからさらなる成長も見込める可能性を秘めている。元々長距離を意識的に使われ、前走で一叩き。そこでは敗れたが、本番を意識した走りで無理はしていなかった。やはりここでの巻き返しは怖い。

 ちょっと当てにならないところもあるが、ユウキソルジャーも押さえておきたい一頭。前走、神戸新聞杯は勝ち馬とは1秒以上離されているので、4着といえども喜べない結果ではあるが、ステイヤー資質が高そうで、3000mとなるとさらに良さが出てきそう。

馬券と総評
推奨馬券 総評
3連単
軸2頭マルチ:

01=16
→10,17,06,12,07,15
(36点)

01=10
→16,17,06,12,07,15
(36点)

3連単ということを考えれば、やはり人気でもゴールドシップの軸は不動だ。ただ、2頭軸の相手となる対抗格がどうにも不在。ゴールドシップの1着固定を割り切ることができれば、後は相手を数頭変えての全ながしでよいのだが、それは誰でもおこなう戦略ともいえ、3連単でもオッズ的には軒並み低い状況。
ゴールドシップが2着、3着だったことの旨味を考えれば、こういうときこそ3連単は1着固定よりも、マルチながし勝負をしてみたい。

というわけで、ゴールドシップ、スカイディグニティでの2頭マルチながし。相手をマウントシャスタに変えて押さえとしたい。
ただ、この場合、点数が増えてしまい、順当にゴールドシップが1着の場合、元本割れリスクも高まる。

つまり結局は強気の勝負は避けたいレースともいえよう。

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