予想本文
2011年の新たなG1戦線の開幕告げるフェブラリーS。
秋のJCダートが阪神に変わったことで、連動性は低くなったと見ている。
とにかく、東京コースのダートは他場と異なる特徴を持つ。
何より直線が長く、他と違って差し馬の台頭を呼ぶ。
また1600mではスタート直後に芝コースを横切らねばならない。
距離的には断然内枠有利ではあるが、スタート時は外枠の方が長く芝を走ることができる。
さらに前日までの渋化がどこまで残るかも微妙な情勢。
混戦メンバーではあったが、迷い無くダノンカモンに本命を打つ。
重賞未勝利ではあるが、前走根岸Sと、武蔵野Sのいずれもここ東京コースでの2着が光る。
近走、身が入った充実ぶりで、何より、本番を迎えて、今乗れている外国人ジョッキーを得た。
実績不足は承知ではあるが、ここで大いに期待したい。
また、このメンバーなら勝つまではなくとも、安定して上位に食い込む点を評価したい。
さらに人気的にも狙いやすい。
こと勝ちきるという点においては、シルクメビウスの方が怖いかもしれない。
このコースは地方の小回りコースとは大きく違う。
回るコーナーはたったの2回で、ゴール前には長い直線。
加えて有力馬であるトランセンドとフリオーソが前で喧嘩するような展開になると、後方待機馬の旨味は遙かに増す。
パンチ力ある末脚に加え、魅力の鞍上を経て、ゴール前の差し込みはかなり濃厚なものになったとみる。
公営のキング、フリオーソは中央ではさっぱりも、やはり相当の実力馬。
カネヒキリに引導を渡し、トランセンドを子供扱い。
エスポワールシチーやスマートファルコンとも好勝負してきた歴戦の猛者。
ただ、東京コースはやはりこの馬には分が悪い。
控える事はできるとはいえ、せいぜい2〜3番手。
前にはおそらくトランセンドで、自らがマークをしなければならない立場。
長い直線でさらなる後続に飲み込まれる懸念がつきまとう。
ただ、なんといっても、本命馬と同様、デムーロ騎手への手替わりは大きい。
3連勝と勢いに乗るセイクリムズン。
1200m、1400mを中心に戦ってきた馬だけにマイルへの適性は未知数。
また、そういうタイプが好走しないのもこのレースの特徴で、事実、根岸S組の好走例はない。
とはいえ、この馬はここまでのレース内容が秀逸。
特に前走では横綱相撲といっていい完勝っぷりで上がり35秒フラットは驚異的。
今回、距離が伸びることで位置取りがどの辺りになるかは微妙だが、間違いなく主力級の一頭。
地味ながら堅実な差し脚光るバーディバーディ。
ブライアンズタイム産駒はダートそれも東京でのG1に強い。
また、今は非常に好調で、調教もよく動いている。
まだまだ成長の余地のある4歳馬。
ここらあたりで一皮剥けてくる可能性はある。
池江厩舎最後のG1というのも怖さを後押し。
JCダート覇者、トランセンドはほとんど見送りのX印。
能力上位は周知ではあるが、JCではできすぎなほどに旨く競馬ができた。
やはり東京コースでの逃げ切りは至難の業。
エスポワールシチーの域にはまだ達していないとみて、押さえまで。
以下、ヒモ穴とはなるが、東京コース得意で堅実な地力馬マニカネニホンバレ、芝馬だが、ダートこなせる実績のあるコスモファントム、京都のみの印象も強いがハマればダイシンオレンジあたりまで。
【馬券と総評】
地力上位馬はほぼ互角とはいえ、実績的にはやや格下の2頭ダノンカモンとシルクメビウスを軸に据えたい。
フリオーソ、セイクリムズンらも十分怖いので相手に加えたいところだが、そのあたりはお好みか。
人気馬でもあるので、勝たれたら仕方がないと割り切りで、ダノンカモンとシルクメビウスの2頭軸マルチ勝負とする。
ただし、ヒモ相手は多ければ多いほどいいだろう。
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