第84回 皐月賞 予想

2024年
2024/4/14 3歳オープン 馬齢 指定 国際
施行コース
  • 11R
    中山 B
  • 芝2000m
    内・右回り

  • 見込み
スタートとゴール前の2度の坂越えがあるタフなコース。スローペースになりやすく、内回りゆえ多数頭なら差し馬は捌くのに苦労することもあり、器用さと力のある先行馬が圧倒的に有利。
馬柱
馬名 性齢 斤量 騎手
1 01   サンライズジパング 牡3 57.0 菅原明良
1 02   メイショウタバル 牡3 57.0 浜中俊
2 03   エコロヴァルツ 牡3 57.0 武豊
2 04   シリウスコルト 牡3 57.0 三浦皇成
3 05   ミスタージーティー 牡3 57.0 藤岡佑介
3 06   アレグロブリランテ 牡3 57.0 横山和生
4 07   ルカランフィースト 牡3 57.0 松山弘平
4 08 ジャンタルマンタル 牡3 57.0 川田将雅
5 09 アーバンシック 牡3 57.0 横山武史
5 10 レガレイラ 牝3 55.0 北村宏司
6 11   ホウオウプロサンゲ 牡3 57.0 菱田裕二
6 12 コスモキュランダ 牡3 57.0 J.モレイラ
7 13 ジャスティンミラノ 牡3 57.0 戸崎圭太
7 14 シンエンペラー 牡3 57.0 坂井瑠星
7 15 サンライズアース 牡3 57.0 M.デムーロ
8 16   ダノンデサイル 牡3 57.0 横山典弘
8 17 ビザンチンドリーム 牡3 57.0 B.ムルザバエフ
8 18   ウォーターリヒト 牡3 57.0 幸英明

*◎:本命 ○:対抗 ▲:単穴 △:穴 ☆:注意
は騎手乗り替わり

予想ペース
M
ミドル
おそらく11がハナ。他に主張しそうな馬はいないが、先行勢がかなり揃っており、コース特性からもペースはある程度早めの流れが予想される。むしろ差し馬に利がありそうな情勢。
信頼度
C
実力伯仲
極端な波乱は考えにくいが、上位陣の力量は拮抗。内回りのコーナー捌きには、鞍上の力量も問われる。
予想本文
~ どうかご無事に ~
相次ぐ落馬事故を目にする中、藤岡康太騎手の訃報が追い打ちをかけるように伝えられた。スポーツでありながら、ギャンブルという側面も持つ競馬の世界。そして、レーススポーツでもある以上、相応のリスクは避けられないが、せめて生命を失われてしまうような事故は避ける努力、施策は続けていってほしいと切に願いたい。クラシック第一弾、皐月賞。人馬ともまずは無事にレースを終えてほしい。
◎ シンエンペラー
この舞台ならシンエンペラーを迷わず本命。前走の弥生賞ではコーナーからおっつけ通しで、ちょっとズブいところをみせ、結局前を捉えきれずの2着。ただ、しっかり伸びてはきていたし、余裕残しの仕上げだったことから、叩いて上向いてはくるだろう。それよりも中山2000mを連続でこなして見せた点を評価したい。ホープフルSではレガレイラの強襲に屈したが、他馬には完全に差をつけた格好。先行タイプで、テン乗りではあるが坂井騎手が跨るのであれば、大崩れはなさそう。乱ペースで前崩れが怖いところだが、中山内回り特有のごちゃつきに耐えるパワーと勝負根性は信頼していいはず。
◯ レガレイラ
ウォッカのダービー制覇以来の衝撃となる牝馬の皐月賞挑戦には敬意を表したいし、期待もしたい レガレイラ 。すでにホープフルSを制してはいるが、その内容は展開に恵まれたどころか、思いっきり力任せの競馬。コーナーで前が空かず、外をぶん回しながら、全馬を差し切ってしまうのだから、2キロ減の牝馬扱いをしてはいけないほどの地力の高さ。ただ、それでも主戦のルメール騎手の欠場はやはり大きな痛手。北村宏司騎手といえど、多少の割引は必要になってくる。とはいえ、追い切りは抜群で、直線では確実に上位へ差し込んでくるはず。
▲ ジャンタルマンタル
現時点でマイラーと断定はできないが、多少2000mの距離には不安の残る ジャンタルマンタル 。前走で1ハロン伸ばしての2着をどう捉えるか。距離延長に対応してみせたともいえるし、東京コースで前を捉えきれなかったとも言える。一方で、レースは極端なスローペースだったので、そのどちらも否定できる要素もあり、非常に判断がつきにくい。2歳王者ではあるが、朝日杯FS組は他馬がその後、低調なことも気にかかる。追い切りの方は好調さをうかがえる内容で、前走と同様のパフォーマンスは発揮できるだろう。
△ アーバンシック
やや間隔の空いたアーバンシックも怖い存在。前走の京成杯では完全な前残りの展開ながら、後方から鋭い追い上げ。今回も同舞台である上、さらにペースが早くなって、この馬の決め手が活きそうな情勢。もっとも、相手関係は格段に強化されてくる。後方一気では通用しづらいが、ソールオリエンスで皐月賞を制した鞍上だけにその芸当もお手のもの。ここに向けて完璧な仕上がりも見せている。
△ コスモキュランダ
前走の弥生賞をレースレコードの好時計で勝ちきった コスモキュランダ 。うまく出し抜けを図れた形ではあるが、中山コースにしっかり対応できている点は心強い。鞍上交代となったものの、モレイラ騎手を配することができたことは大きい。すでに中山コースは2勝しており、その点の信頼度も高い。相手はより強化され、スタートに難のある馬だが、そのあたりを鞍上がどうカバーするかの手腕がみもの。
☆ ジャスティンミラノ
朝日杯FS馬を完封してみせたジャスティンミラノ 。その勝ちっぷりから人気になっているが、超えるべき課題は多い。まずはやはり初の右回りとなる中山内回りコースの対応。そして見事な先行押し切り勝ちではあったのだが、スローの展開に恵まれた面も否めない。ただ、追い切りの内容が非常に素晴らしく、1週前の3頭併せで、ラスト11.1を計測。これだけの好内容を見せられたら、さすがに無視はできなくなった。
☆ サンライズアース
あまりこのレースと相性の良くないリステッド組で、力関係的に厳しいところがあるサンライズアース だが、コスモキュランダと天秤にかけた鞍上がこちらを選んだという点は不気味。多数頭のG1レースへの対応が鍵となるが、折り合い面に課題もありそうなので、かえって馬群に挟まれる方がよい結果を生むかもしれない。
☆ ビサンチンドリーム
2戦2勝のビサンチンドリーム は素材型。前走では道中、口を割る場面があり、コーナーではかなり距離ロスのある大外を回しながら、それでも直線で差し切ってしまった。人気的には旨味がないし、器用さの求められる中山コースへの適性にも不安もあるが、潜在能力は高そうで、新馬戦以来の鞍上も魅力。
馬券と総評
推奨馬券 総評
3連複
軸2頭ながし:

14=10
→08,09,12,13,15,17
(6点)

14=08
→10,09,12,13,15,17
(6点)

各トライアルレースが比較的スローの上がり勝負で決着したことが多く、勝ち馬の本来の実力比較が難しい。また、G1の舞台になって、先行馬も揃い、ペースとしては早くなることが想定される。その点ではレガレイラがもっとも死角が少ないのだが、あえてシンエンペラーの堅実性に賭けたい。馬券はこの馬を軸に、相手をレガレイラ、ジャンタルマンタルに変えて、3連複軸2頭ながし。ヒモについては、できるだけ点数は広めておきたい。
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