第47回 エリザベス女王杯 予想

予想
2022/11/13 3歳以上牝馬オープン 定量 指定 国際
施行コース
  • 11R
    阪神 A
  • 芝2200m
    内・右回り

  • 見込み

内回りコースというのが最大のポイント。直線短いが急坂がある。本来先行有利なコース形態も、仕掛けが早まりがちで、長い脚を使える差し馬の方が活躍の傾向。

馬柱
馬名 性齢 斤量 騎手
1 01   クリノプレミアム 牝5 56.0 武豊
1 02   ローザノワール 牝6 56.0 田中勝
2 03 ピンハイ 牝3 54.0 川田
2 04 デアリングタクト 牝5 56.0 松山
3 05 マジカルラグーン 牝3 54.0 フォーリー
3 06   ホウオウエミーズ 牝5 56.0 丸田
4 07   イズジョーノキセキ 牝5 56.0 ルメール
4 08 アンドヴァラナウト 牝4 56.0 ムーア
5 09 ウインキートス 牝5 56.0 松岡
5 10   スタニングローズ 牝3 54.0 坂井
6 11   ナミュール 牝3 54.0 横山武
6 12   ルビーカサブランカ 牝5 56.0 横山和
7 13 ウインマリリン 牝5 56.0 レーン
7 14   アカイイト 牝5 56.0
7 15   ライラック 牝3 54.0 Mデムーロ
8 16   テルツェット 牝5 56.0 池添
8 17 ウインマイティー 牝5 56.0 和田竜
8 18 ジェラルディーナ 牝4 56.0 Cデムーロ

*◎:本命 ○:対抗 ▲:単穴 △:穴 ☆:注意
は騎手乗り替わり

予想ペース
M
ミドル
02が内枠で楽に先手。道中は緩やかに流れるも、早い段階から各馬の仕掛けが始まり、ペースは早まる。
信頼度
D
実力伯仲
3歳馬と古馬が入り混じり、各馬横一線。ある程度の割り切りも必要か。
予想本文 

~ その名は残り続け… ~
 英国エリザベス二世女王陛下の崩御後、最初のエリザベス女王杯。奇しくも英国からただ1頭、マジカルラグーンが海外参戦する。かつて、このレースに英国から参戦し、衝撃の強さを見せつけたのがスノーフェアリー。凱旋門賞馬アルピニスタの電撃引退で、ジャパンCで見られなくなっただけに、同じ愛オークス馬には実力を見せつけてほしいもの。

 3歳勢の力量は承知の上で、本命には5歳馬ジェラルディーナを抜擢。ここに来て馬体も気性も著しい成長を見せている。いよいよ良血開花か?と思わせる充実ぶりで、実際にレースでも、結果が結びついている。2走前の小倉記念ではマリアエレーナの激走に屈したが、牡馬混合のオールカマーでは、並ぶ他馬を押しのけ、伸びてくる力強さを見せた。今回は大外枠とはなるが、スタート後直線の長いコースのため、位置取りで大きな不利はなさそうで、ここは1番手評価に推したい。

 比較的、スタミナ不安が伴うメンバーの中で、この距離では全く不安がないといってよいウインマイティ。加えて、重馬場も苦にしないので、当日の雨で馬場が悪化するようなら、さらにチャンスが広がる。早い時計決着は苦手も、2走前はマーメイドSを快勝し、続く前走では牡馬相手のG2を善戦。現状の状態の良さは言わずもがな。その上、舞台適性もあるとなれば、この相手でも期待を持って上位評価してみたい。

 3歳馬の中ではピンハイに期待したい。スタニングローズ、ナミュールには及ばなかったとは言え、桜花賞5着、オークス4着と、世代の中では十分力のあるところを見せた。特にこの馬は末脚がしっかりしており、へこたれずに最後まで伸びてくるところに好感が持てる。賞金不足で秋華賞には出ること叶わなかったが、自己条件をしっかり勝利。激闘をした2頭よりはフレッシュな状態で臨める。血統的にこの距離に不安はあるが、オークスでの実績を背景に、ここは鬱憤を晴らす絶好の舞台。

 今回のメンバーでもっともデキがいいのではないだろうかと思えるウインマリリン。長らく苦しんだ肘(前肢の付け根)の不安が解消。追い切りではド迫力の調教ぶりを披露している。ただ、この馬の場合、馬場が悪くなることは歓迎とはいえず、このレースに実績のない輸送が気になる関東馬でもある。不安要素は抱えるが、名手の腕がそのあたりは補いそう。

 初距離11ハロン戦がどうかは未知ではあるが、案外こちらの方があっているかもしれないアンドヴァラナウド。前走、府中牝馬Sでは、ソダシと壮絶な叩き合い。東京の長い直線で最後は屈したが、少なくともヴィクトリアマイルでの大敗は払拭できる内容ではあった。スター血統ながらG1に届かなかった母が得意としたのが阪神コース。それは自身の成績にもしっかり反映されている。

 昨年のこのレースに大敗後、2桁着順が続いたウインキートスだが、ここ2走で再度体制を立て直してきた。牡馬混合戦でずっと戦ってきた馬だけに目立ってはいないが、前走オールカマーでは、今回の本命馬とも差のない競馬を披露。阪神の2200mはこの馬には向きそうで、少しでもペースが緩むようなら、見せ場はあるはず。

 牝馬3冠馬デアリングタクトをこの評価に留めるのは少々忍びないが、それぞれ言い訳は効くとはいえ、ここまで未勝利が続けば弱気にもなる。宝塚記念では復調を印象付ける走りを見せたが、前走が不満の残る内容。大外を回らされた不利があったのは事実だが、それでももう少し直線での伸びがほしかった。ただ、もちろん地力は最上位。コース替わりと、ひと叩きでの変わり身は期待できるし、復権かける熱心な追い切りぶりも評価したい。

 当日は雨予報だけに英国馬マジカルラグーンにも1票。同じ愛オークス馬であってもスノーフェアリーとはその背景に差を感じるが、前走は後の凱旋門賞馬アルピニスタと接戦を演じた。日本の馬場対応はともかく、世界的レベルにはある馬。勝算なく来日はしないだろうし、極端な高速馬場でなければ通用する可能性はある。

馬券と総評
推奨馬券 総評
3連複
軸1頭ながし:

18
→17,03,13,08,09,04,05
(21点)

前回、3歳の早熟性と斤量の利を説いたばかりなのだが、今回は一転、3歳2強を印的に切り離す。もちろん圧倒する可能性も高いが、両馬とも前走がピークの仕上がりに思え、人気を考えると今回は古馬の方に食指が動く。強い5歳世代を中心とするも、デアリングタクトは今ひとつ。そこで大外枠でも良血ジェラルディーナに賭けてみたい。相手は舞台適性のあるウインマイティ。あと3歳馬ならビンハイを狙いたい。混戦メンバーで馬券は非常に難しく、ジュラルディーナ1頭軸で3連複ながしで勝負したい。
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