第39回 マイルCS 予想

予想
2022/11/20 3歳以上オープン 定量 指定 国際
施行コース
  • 11R
    阪神 A
  • 芝1600m
    外・右回り
  • 稍重
    見込み
スタートもゴール前も十分な長さの直線で、外枠からの差しがセオリー。ただ、ゆったりと仕掛けられるが故に短距離戦ながらスローになりやすく、一概に先行馬が不利とも言えない。基本的は有利不利が少ない地力勝負。
馬柱
馬名 性齢 斤量 騎手
1 01   マテンロウオリオン 牡3 56.0 横山典
1 02   ウインカーネリアン 牡5 57.0 三浦
2 03   ダノンザキッド 牡4 57.0 北村友
2 04 シュネルマイスター 牡4 57.0 ルメール
3 05 サリオス 牡5 57.0 ムーア
3 06 ソダシ 牝4 55.0 吉田隼
4 07 ジャスティンカフェ 牡4 57.0 福永
4 08   ロータスランド 牝5 55.0 岩田望
5 09 ピースオブエイト 牡3 56.0 Cデムーロ
5 10 セリフォス 牡3 56.0 レーン
6 11 ソウルラッシュ 牡4 57.0 松山
6 12   ホウオウアマゾン 牡4 57.0 坂井
7 13   エアロロノア 牡5 57.0 武豊
7 14   ベステンダンク 牡10 57.0 藤岡佑
8 15 ダノンスコーピオン 牡3 56.0 川田
8 16   ハッピーアワー 牡6 57.0 川又
8 17   ファルコニア 牡5 57.0 池添

*◎:本命 ○:対抗 ▲:単穴 △:穴 ☆:注意
は騎手乗り替わり

予想ペース
MS
ミドルスロー
今の阪神は7週目で芝が相当荒れている。瞬発力勝負になりがちな舞台だが、パワーも相当に要求される。
信頼度
C
実力伯仲
実力を伴う好メンバーが揃った。高いレベルの勝負が期待できそうだが、当日の天候が心配。
予想本文 

~ 待ち望む京都開催 ~
 3歳馬と古馬、牡馬に牝馬と、各路線のマイル一線級が顔を揃え、どの馬が勝つか興味が尽きない今年のマイルCS。それだけに有利不利のない状態で競ってほしいものだが、生憎、天候が微妙な状態。加えて、今の阪神はかなり芝が傷んでおり、特に内側はかなり厳しい。京都競馬場改修で、阪神開催が続けば仕方のないところだが、2023年3月の京都開催が待ち遠しくもある。

 かなりの強者が揃ったが、それでも本命はシュネルマイスターか。前走はやや驚きのスプリントG1参戦。9着という結果だが、道中こそペースについていけていなかったものの、外枠の不利がありながら、直線ではよく追い上げており、休養明け後の力落ちは感じなかった。当然、適距離では見直されるべきであり、昨年、悪路を通りながらグランアレグリアとともに追い込んだ実績は、ここでは格上といえる立場だろう。問題は、やや内すぎる枠を引き当てたことだが、鞍上が鞍上だけに、そこは任せても良さそうだ。ひと叩きされ、状態も申し分なく、万全の体制で挑戦者を迎え撃つ。

 早くも2番手候補から頭を抱えたが、セリフォスを相手筆頭にしたい。NHKマイルでは、行きたがる気性が先行してしまい、早めに内を突いたものの、やはり最後は外差しに屈してしまった。しかし、続く安田記念では、古馬一線級を相手に、ハイレベルなレース内容の4着。休み明け前走においても、しっかりと3歳マイル王に雪辱を果たしてみせた。ただ、今回は前走より斤量が増えることになる。確実に前走より厳しい戦いを強いられるが、追い切りではラスト11.3の時計を叩き出し、不安を覆すだけの状態の良さを披露している。強力な鞍上も得たことも大きく、阪神マイル戦の方がこの馬には向くであろう点も評価し、より上位に抜擢した。

 その同世代のライバル馬、セリフォスとは前走で1勝2敗となったダノンスコーピオン。ただ、前走では相手の斤量が軽く、ハンデがあった。今回は五分の勝負で、ほとんど差のなかった前走から巻き返す余地は十分。思えば両馬とドゥデュースで決まった朝日杯FSのレベルの高さは、その後の各馬の活躍で頷けるものとなった。正直、力量的には、まだ古馬勢の方が若干上にも感じるが、今回、有力古馬は内枠に寄っているだけに、同馬にはかなりチャンスがあるように思える。昨年のこのレースのように、外差しに徹すれば、内でもがく他馬を出し抜けるのではなかろうか?もちろん前方の先行馬が内を開けるような競馬になると苦しくなるし、決して雨も歓迎ではないので、できれば良馬場で臨みたいところ。

 このメンバーの中では実績的には見劣りするジャスティンカフェ。しかし、重賞未勝利でもG1級の力はあるとみる。また、荒れ馬場や重馬場にも対応できるパワータイプで、距離もマイルがベスト。今回の舞台はうってつけのはず。脚質的に枠も気にならず、外からの直一気の追い込みが可能。特に秋初戦の前走は、G1馬を相手に堂々と渡り合う、さらなる地力強化を感じさせる内容。得意距離、得意コースに舞台を移すのであれば、G1であっても楽しみの方が大きい。

 同様にソウルラッシュも荒れた阪神のマイル戦なら浮上してくる。安田記念では力の差を感じさせる内容だったが、前走ではセリフォス、ダノンスコーピオンらの新鋭3歳馬を相手に同レベルの大接戦を演じてみせた。また、この馬は、同じ阪神マイルが舞台のマイラーズCでの豪快な差し切り勝ちも印象に残っている。ルーラーシップ産駒らしく、重馬場を苦にしない点も雨が降るようなら大きな武器になりそう。

 毎回取捨を悩ませてくれるのがソダシ。最近は完全白毛でなくなり、母ブチコ化していることも話題になったが、成長しても馬体、成績ともに順調で、懸念された早熟性は薄れたといってよさそう。阪神マイルG1 2勝を含み、マイル戦4戦無敗、ダートもこなせるため、今の阪神の荒れ馬場にも順応しそうとあれば、上位人気は必至。それゆえ、逆に強気にはいけなくなるが、この馬には多くの人の愛が注がれており、馬もそれに応えるもの。やはり大舞台では怖い。

 サリオスの前走、毎日王冠の走りは見事なものだった。直線詰まって仕掛けが遅れたが、逆にそれが幸いしたのか、最後にもう一伸びして、他馬を出し抜いた。不調と呼ぶほどではないものの、長らく勝利から遠ざかっていた同馬にとっては、非常に大きな勝利となった。右トモ不安を抱え、短いレース間隔と、右回りの阪神コースには一抹の不安はある。だが、かつて朝日杯FSを勝ったコース。加えて、その時のコンビ復活ともなれば、必然的に意気も上がる。その分、人気を嫌って少し評価を下げてはいるが、もちろん首位争いレベル。

 穴っぽいところでは、底知れぬ3歳馬、ピースオブエイトが面白そうだ。無敗で挑んだダービーは惨憺たる結果に終わったが、その後は立て直しを図り、前走では脚質転換ともいえる後方からの競馬で、強い相手によく伸びてきた。馬場が悪くなっても平気なタイプで、何と言っても魅力ある鞍上も得た。再び力を試される機会となるが、ここで先物買いは悪くない。

馬券と総評
推奨馬券 総評
3連単
軸2頭マルチ:

04=10
→15,07,11,06,05,09
(36点)

04=15
→10,07,11,06,05,09
(36点)

別路線を選んだシュネルマイスターだが、昨年の実績からも主役を務めると見る。そこに毎日王冠組、富士S組が挑戦するという情勢だが、富士Sの3歳2騎を上位評価としたのは、世代的な力量を意識したものではない。古馬勢の壁も相当に厚く、各馬の実力はかなり拮抗している。それだけに、馬場、展開、天候、鞍上の力量など、他のファクターを重視した。
シュネルマイスターを軸とし、外から差し込んで来そうな馬をからめる戦略。その相手にセリフォス、ダノンスコーピオンを抜擢し、3連単2頭軸マルチながし馬券で勝負したい。ただ、当日の天候次第で馬場が極端に悪化するようなら、3歳の2頭は苦しく、変更する可能性もあることは付け加えておく。
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