第74回 朝日杯フューチュリティS 予想

予想
2022/12/18 2歳オープン 馬齢 指定 国際
施行コース
  • 11R
    阪神 B
  • 芝1600m
    外・右回り
  • 稍重
    見込み
スタートもゴール前も十分な長さの直線で、外枠からの差しがセオリー。ただ、ゆったりと仕掛けられるが故に短距離戦ながらスローになりやすく、一概に先行馬が不利とも言えない。基本的は有利不利が少ない地力勝負。
馬柱
馬名 性齢 斤量 騎手
1 01   キョウエイブリッサ 牡2 55.0 川須
1 02 ドルチェモア 牡2 55.0 坂井
2 03 オールパルフェ 牡2 55.0 大野
2 04   ドンデンガエシ 牡2 55.0 横山典
3 05   バグラダス 牡2 55.0 吉田隼
3 06   ミシェラドラータ 牡2 55.0 酒井
4 07 オオバンブルマイ 牡2 55.0 ルメール
4 08   グラニット 牡2 55.0 松山
5 09   ニシノベストワン 牡2 55.0 藤岡佑
5 10   ウメムスビ 牡2 55.0 角田河
6 11 ティニア 牡2 55.0 福永
6 12 ダノンタッチダウン 牡2 55.0 川田
7 13 スズカダブル 牡2 55.0 鮫島駿
7 14 レイベリング 牡2 55.0 横山武
8 15   フロムダスク 牡2 55.0 武豊
8 16 コーパスクリスティ 牡2 55.0 イーガン
8 17   エンファサイズ 牡2 55.0 藤岡康

*◎:本命 ○:対抗 ▲:単穴 △:穴 ☆:注意
は騎手乗り替わり

予想ペース
H
ハイ
大逃げの08に加え、つつく先行勢も揃った。位置取り争い激しく、相応の早い流れが濃厚。
信頼度
C
混戦
雨上がりでやや渋味の残る馬場。展開も読みにくく、波乱含み。
予想本文 

~ 復権する朝日杯FS ~
 別途、中距離のホープルフルSができたことで、レースとしての価値が薄まりつつあった当レースだが、ドウデュース、セリフォス、ダノンスコーピオン、ジオグリフと後のG1馬が4頭も揃っていた昨年で大きく見直された。昨年に比べるとやや小粒な印象を受けるメンバー構成だが、来年には評価は大きく変わっているかもしれない。

 ダノン、川田騎手、2歳G1とくれば、もうお決まりのパターンになってきた。ダノンザキッドの半弟、ダノンタッチダウンがいかにもな本命。ここ2戦でみせた上がりメンバー最速の末脚は、やはり阪神外回りコースだと頼もしい。ただ確実に差し込んでくる信頼度は高いが、外差し一辺倒でも前走のように、簡単には勝ちきれない。その意味では前走敗戦の糧は大きいはずで、今回は逃げ馬が揃い、ある程度のハイペースが予想される点も救い。大型馬でムラもあり、完成度という点で現時点ではまだまだ物足りないが、纏うスケール感はこのメンバーでは群を抜く。奇しくも当日は学生アメフトの甲子園ボウル。少しだけ験担ぎもしておこう。

 一方、ドルチェモアは本命馬に比べ、完成度高く、隙がない印象。母は桜花賞馬で、父からは持続力ある底力を受け継ぎ、大舞台にも臆しない。大逃げを打ったグラニッドを慌てることなく、捉えきった前走は高く評価したい。33.4の最速の上がりを繰り出し、走破タイムも優秀なもの。右回りや輸送も経験済み。迫力という点で本命馬に一歩譲ったものの、今回乗り替わりとなった鞍上が従来の持ち味をいかんなく発揮させれば、ここは好勝負必至の舞台だろう。

 今の荒れ果てた阪神の馬場を考えれば、やはりバゴ産駒のスズカダブルは気になる存在。ここ2戦、1800mで逃げ潰れているものの、大きくは負けておらず、それなりに粘りを見せている。そして、ここで1ハロン短縮の適距離に戻り、前に馬を置いて、早い流れで折り合いながら競馬ができるとなれば、穴っぽい匂いも漂ってくる。確かに一気の相手強化にはなるが、少しここは注目して見てみたい。

 引退控える福永ジョッキーを背に、堅実駆けをみせる素質馬ティニア。マイルは未経験も、早い仕上がりをみせるフランケル産駒で、走った2戦はいずれも3ハロンメンバー最速。本格化はまだ先のようだが、持てるセンスは良く、鞍上の意のままに動く操縦性もよさそう。多数頭と、1ハロン延長がどう出るかという懸念は残るものの、人気を踏まえれば旨味ある一頭。

 レイベリングは1勝馬ながら、東京マイルの新馬戦の勝ちっぷりが素晴らしい。上がり最速を記録し、3馬身以上の着差をつける快勝。人気が薄いようなら、是非狙いたい一頭だったのだが、そう甘くはなく、大物の噂はあっという間に広がり、かなりの人気になってしまった。そうなると、逆に手を出しづらく、1勝馬でまだ早い時計も記録していない以上、少し割り引かざるを得なかった。ただ、持てる素質はかなり高いのは間違いなく、あっさりがあっても驚けない。

 一発秘める2戦2勝馬コーパスクリスティ。エピファネイア産駒らしく乗り難しい面を抱えるが、そこを新コンビのイーガン騎手がどう御していくかがポイントになりそう。気性的な面で1ハロンの延長は気にはなるが、血統的には問題なくこなせそう。比較的、展開面では融通が効き、決め手も持っているので、ここは警戒が必要。

 オールパルフェは前走で本命馬を完封する逃げ切り勝ち。今回、同型馬が多いため、評価は下げたが、高いレベルの完成度を誇っている。必ずしも逃げる必要はなく、控える競馬もできるという陣営の弁。すでに同条件で重賞制覇している点にも敬意を払いたい。

 気性に勝るタイプで、この1ハロン延長は必ずしも歓迎とはいえないオオバンブルマイではあるが、追い切りでの動きがいい。線の細い馬ゆえにできればプラス体重での出走が望ましく、それが叶ったのであれば、その成長分は期待してもよさそう。当代一の鞍上を得た点も大きい。

馬券と総評
推奨馬券 総評
3連単
軸2頭マルチ:

12=02
→13,11,14,16,03,07
(36点)

人気の2頭ではあるが、末脚強力なダノンタッチダウンと、どんな展開でも対応できそうな高い完成度を誇るドルチェモアは頭一つ抜けている印象。人気を考えれば、この2頭を買うのであれば3連単マルチのみで勝負せざるを得ない。ただ、ここはまだ実績乏しい2歳戦。それだけにどの馬も可能性を秘めており、ヒモは手広く押さえておきたい。
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