第18回 ヴィクトリアマイル 予想

2023年
2023/5/14 4歳以上牝馬オープン 定量 指定 国際
施行コース
  • 11R
    東京 B
  • 芝1600m
    左回り
  • 稍重
    見込み
直線長く、コースも広いマギレの生じにくいコース体系。マイル以上もある程度こなせるスタミナも要求される。脚質は差し馬有利も極端な追い込みは厳しい。また、外差しも決まりにくく、内枠が望ましい。
馬柱
馬名 性齢 斤量 騎手
1 01   ロータスランド 牝6 56.0 横山典
1 02 スターズオンアース 牝4 56.0 ルメール
2 03   サウンドビバーチェ 牝4 56.0 松山
2 04   アンドヴァラナウト 牝5 56.0 吉田隼
3 05   スタニングローズ 牝4 56.0 坂井
3 06 ソングライン 牝5 56.0 戸崎圭
4 07   イズジョーノキセキ 牝6 56.0 岩田康
4 08 ララクリスティーヌ 牝5 56.0 菅原明
5 09   クリノプレミアム 牝6 56.0 松岡
5 10 サブライムアンセム 牝4 56.0 三浦
6 11 ナミュール 牝4 56.0 横山武
6 12 ナムラクレア 牝4 56.0 浜中
7 13   ディヴィーナ 牝5 56.0 Mデムーロ
7 14   ステラリア 牝5 56.0 団野
8 15 ルージュスティリア 牝4 56.0 川田
8 16 ソダシ 牝5 56.0 レーン

*◎:本命 ○:対抗 ▲:単穴 △:穴 ☆:注意
は騎手乗り替わり

予想ペース
MS
ミドルスロー
例年、マイル戦にしては、緩めの流れの傾向。今回も特に引く馬がおらず、平均やや遅めのペースか。
信頼度
C
穴注意
1番人気は応えているも、2,3番人気が期待に応えられず、中波乱傾向にあるレース。今年も同様の匂い。
予想本文 

~ 秋華賞再戦? ~
 秋華賞でスターズオンアースに先着し、牝馬3冠を阻んだスタニングローズとナミュールが顔を揃えた。奇しくも秋華賞1~3着馬の再戦となり、スターズオンアースにとっては秋の雪辱を果たす舞台となった。前走で改めてその地力の高さを証明したものの、またも惜しい敗戦となり、ここは是が非でも勝利を欲しているはず。相手は同世代だけでなく、古牝馬一流どころも迎え撃つ。牝馬限定戦の意味がないほどの実力馬が揃っているが、ここで同馬がどういう競馬をみせるかが、今回の見どころとなりそうな一戦。

 というわけで、やはりここはスターズオンアースが主役。故障明けの復帰戦は、いきなりの牡馬混合G1となったが、相変わらずのキレ味と力強さを見せ、その地力の高さを証明してみせた。とはいえ、秋華賞に続き、後方からあと一歩届かぬ惜敗が続き、もどかしさも残った。直線の長い東京コースの今回は鬱憤ばらしの快勝と行きたいところだろう。ただ、久しぶりのマイル戦で、相手も強力。そこまで早いペースにもなりそうでもなく、再びの取りこぼしがないとは言えないが、現状の好調さと、ごちゃついても必ず割ってこれる根性があれば、後は鞍上がなんとかしてくれるはず。

 久しぶりのマイル戦となるナムラクレアは、前走、不良馬場の高松宮記念でみせた強烈な差し脚が脳裏から離れない。確かに、ここにきての距離延長は大いに気になるところではあるが、桜花賞ではスターズオンアースに差のない3着、その後はスプリント戦に徹するも、いずれ差のない競馬を続けており、馬場も不問。相手は揃ったが、それでも安定した差し込みを期待する。差しに徹するため、前残りの展開は避けたく、その当たりは展開頼みの一面もある。

 連勝で勢いがあるとはいえ、実績的にはまだ他馬に一歩劣るララクリスティーヌ。マイルは1ハロン長い1400専科の印象は強かったが、2走前に東京マイルを経験し、勝利したことは大きな自信になったはず。前走でも鋭い末脚を見せ、特にここ2走の上がりは秀逸で時計的には通用の下地。接戦続きながら、しっかり勝ちきっている点も評価できる。G1初挑戦となるが、若手のホープ、菅原明騎手にも同期の団野騎手に続いての初G1制覇の栄冠が訪れるかもしれない。

 エリザベス女王杯で存外な結果に終わったナミュール。続く前走、東京新聞杯で2着と、まずますの結果を収めた。ダイワメジャー、キョウエイマーチの血を引く血統、また体型的にも、この馬はマイラーであろうことはおそらく間違いなく、それゆえにここは期待度は高い。一方、末脚自慢の印象があるが、その実、そこまで早い上がりを出せてはおらず、そのあたりが勝ちきれない成績に影響している。切れ味勝負となると分が悪いかもしれない。

 レーン騎手への鞍上交代で、陣営の意気込みが感じられるソダシ。昨年のこのレースの完勝劇はまだ記憶に新しく、前走のマイルCSでの3着でも、マイル戦では本当に高い地力がある。ダートでの好走経験もあり、重馬場も気にならないだろう。ただ、この馬の場合、東京コースとはいえ、大外枠だと、序盤の位置取りにやや不安を覚え、やや控えめな評価に留めた。

 昨年のこのレースこそ5着に敗れたが、本来、東京マイル戦には滅法強い、安田記念馬ソングライン。休養を挟んだ再度の海外挑戦は惨敗に終わってしまい、失意の帰国となってしまったが、その後の入念な追い切り内容には好感が持てた。ここで立て直してくる兆しは十分に感じられる。

 新馬戦でスターズオンアースに勝ったルージュスティリア。3連勝と勢いに乗った後、前走の重賞挑戦で敗れてしまい、連勝は一旦ストップ。ただ、まだ前走だけでは、実力を測りかねるところがあり、良馬場で見たかったが、もう一度、本番の舞台で見極める必要はありそう。

 穴ではサブライムアンセムを挙げておきたい。このメンバーでは地力的にはさすがに見劣りがあるが、前走の内容には見どころがあった。行き場なくして進路変更しても、まだ伸びてくる様は、これまでにはなかった姿。鞍上の三浦皇騎手も、どうせなら、こういう波乱を起こす形でのG1初勝利をという期待も込めて。

馬券と総評
推奨馬券 総評
3連単
軸2頭マルチ:

02=12
→08,11,18,06,15,10
(36点)

02=08
→12,11,18,06,15,10
(36点)

なかなか難しいメンバー構成に、天候も影響しそうなレースだが、ひとまず軸は素直にスターズオンアースを据えておきたい。極端な馬場悪化だと不安要素もあるが、少々の馬場ならこなせるはず。もともと混戦を捌ける馬ではあるが、東京コースなら十分にその余裕も持てるだろう。以下は、一長一短の混戦メンバーだが、ナムラクレアの安定した末脚に賭けてみたい。ララクリスティーヌにも一発の魅力はあり、ソダシ等、安定古豪勢力よりも、この2頭を対抗軸とした3連単マルチながしで挑むつもり。
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