第84回 菊花賞 予想

2023年
2023/10/22 3歳オープン 馬齢 指定 国際
施行コース
  • 11R
    京都 A
  • 芝3000m
    外・右回り

  • 見込み
スタンド前からはペースがぐんと落ちる。ここでの折り合いが最重要。長丁場だけに、少しでも内に潜り込み距離を稼く必要がある。そのためにはスタートすぐのコーナーでの位置取りが大きなポイントとなる。当然、内枠はこの点においてかなり有利。
馬柱
馬名 性齢 斤量 騎手
1 01   トップナイフ 牡3 57.0 横山典
1 02   ウインオーディン 牡3 57.0 三浦
2 03   シーズンリッチ 牡3 57.0 角田河
2 04   ダノントルネード 牡3 57.0 西村淳
3 05   パクスオトマニカ 牡3 57.0 田辺
3 06   リビアングラス 牡3 57.0 坂井
4 07 タスティエーラ 牡3 57.0 モレイラ
4 08 サヴォーナ 牡3 57.0 池添
5 09 ノッキングポイント 牡3 57.0 北村宏
5 10   マイネルラウレア 牡3 57.0 岩田望
6 11 サトノグランツ 牡3 57.0 川田
6 12 ハーツコンチェルト 牡3 57.0 松山
7 13   ナイトインロンドン 牡3 57.0 和田竜
7 14 ソールオリエンス 牡3 57.0 横山武
8 15 ファントムシーフ 牡3 57.0 武豊
8 16   ショウナンバシット 牡3 57.0 Mデムーロ
8 17 ドゥレッツァ 牡3 57.0 ルメール

*◎:本命 ○:対抗 ▲:単穴 △:穴 ☆:注意
は騎手乗り替わり

予想ペース
S
スロー
3枠2頭のハナ争いとなるが、長距離レースですぐに落ち着く。各馬折り合いに専念する流れで、スタミナ自慢の馬の不在ゆえ、かかる馬がいなければ、直線での瞬発力勝負。
信頼度
C
実力伯仲
春の実績馬の評価に迷う戦い。新興勢力にも魅力があり、すんなりとは決まらない展開もありえる情勢。
予想本文
~ 2強に不安あり? ~
皐月賞とダービーを1,2着で分け合ったソールオリエンスとタスティエーラが揃って出場する。意外にも皐月賞馬とダービー馬が顔をそろえるのは23年ぶりのこと。両馬を加えたメンバーで最後の1冠を争うことになるが、皐月賞馬は関西初遠征と外枠、ダービー馬はぶっつけのローテ。両馬は連動性のある神戸新聞杯には出ておらず、さらに新興勢力勢には名手がまたがり、一筋縄ではいかない雰囲気も出てきた。
◎ サトノグランツ
ダービーは11着大敗も、33.1の最速上がりをマークしていた サトノグランツ 。前走、神戸新聞杯では窮屈なところから馬群で我慢し、ゴール前寸前で目を疑うような伸びを見せて、レコード勝ち。もともと秋に期待していた馬ではあったが、その成長ぶりには大いに期待感が増した。秋G1、川田ジョッキーが苦手の長距離で3連勝!?というのもありえるかもしれないと思わせるに十分な内容だった。やや大型な馬ではあるが、胴長でステイヤー資質も高く、サトノダイヤモンド産駒で距離には不安はないだろう。春には差があったダービー馬、皐月賞馬は確かに強いが、付け入る隙はありそう。スローの瞬発力勝負、そして馬群をさばく勝負根性を買ってここは本命視。
◯ ハーツコンチェルト
対抗にも神戸新聞杯から ハーツコンチェルト を抜擢。神戸新聞杯では5着とはいえ、混戦の中、レコード勝ち馬にコンマ1秒差。この馬も非常に順調な成長をみせてくれた。関東馬だが、そのまま栗東滞在しており、輸送面の不安はなく、栗東での追い切り内容も、前走からの上積みを感じさせる好内容。前走の5着で人気が落ちるようなら、逆に旨味がある。ハーツクライ産駒で、長距離もどんと来いのタイプ。新馬戦以来、勝ちきれていない点と、右回りの適性には不安は残るが、今の状態ならそう大崩れもなく、上位入線の可能性は高いだろう。
▲ タスティエーラ
ダービー馬、 タスティエーラ は今回、評価は控えめ。調教設備と技術の進化により、ぶっつけローテでもG1は勝てる時代になったが、さすがにいきなりの長距離レース、菊花賞はまだ厳しさも残るはず。ダービーの勝利もレーン騎手の力量によるところもあり、同じく名手のモレイラ騎手が鞍上とはいえ、テン乗りでは不安が残る。そんな疑心暗鬼の中、注目された1週前追い切りでは2頭と併せ、ラスト11.2でまとめあげた。ほんとに休み明けか?と思わせるほどの好内容で、ダービー馬の貫禄をみせた。俄然注目度はあがったが、それでも甘くない3000m。血統的にも距離延長は好ましくなく、不安は僅かながら残っている。
△ ソールオリエンス
菊花賞には縁遠い関東馬&関東所属騎手の組み合わせとなる ソールオリエンス ではあるが、単純に地力比較ならこの馬が世代No.1なのだろう。大勢の見方も同様で、おそらく単勝1番人気はこの馬。前走こそ2着に敗れたが、敗れた相手はここに出走していれば、人気だったであろうレーベンスティール。内容的にも悲観するほどではなく、ぶっつけで挑むダービー馬より、上積みという点でも利が大きい。ただ、気になったのは、春に見せていたキレが若干失われているように見えたこと。追い切りも素晴らしい内容ではあるのだが、1週前のラスト11.7はこの馬にしては物足らない。初の関西遠征で、追い切りは控えめにした可能性はあるが、もともと馬券旨味が少ないだけに、勝たれれば仕方がないの気持ちで一歩引いておく。
△ ドゥレッツァ
4連勝中の ドゥレッツァ はなんといっても鞍上が強み。馬自身も前走、条件戦とはいえ、スローで前残りの展開の中、古馬を相手に見事に差し切った点は評価したい。典型的な夏の上がり馬で、この4戦はすべて上がり最速。スローの瞬発力勝負なら、台風の目となる末脚を備える。まだ荒削りで、不器用さはあるものの、この距離もこなせる血統背景。後は大外枠の不利をどう補うかがポイント。
☆ サヴォーナ
神戸新聞杯2着の サヴォーナ も差はない。キズナ産駒で距離適性に不安はなく、スローの瞬発力勝負も得意。脚質も自在性に富んでおり、どこからでも競馬ができる点は強み。初のG1挑戦となるが、それほど臆する必要はなく、すでに2走前では古馬相手に完勝している。菊花賞で穴をあけるタイプの条件を満たしており、前走に続く再度の大駆けがあっても驚けない。
☆ ノッキングポイント
モーリス産駒の ノッキングポイント はやはり距離がどうしても気になるところ。母系もスタミナタイプとは言い難く、血統的にはマイル~中距離がベストのように思える。ただ、気性的にかかるタイプではないし、飛びも大きく、走法をみれば、長い距離もこなせそうに見える。ならば、32秒台の上がりも持つこの馬が、瞬発力勝負を利して台頭してくることはありえそう。
☆ ファントムシーフ
皐月賞は落鉄、ダービーは大外周りで力を発揮できなかった ファントムシーフ 。前走の神戸新聞杯では積極的にハナを取り、差のない3着に粘り込めた。今回はハナはとらないだろうが、前目の競馬が予想され、後続がもたつくようならそのまま押し切る末脚もある。長距離レースのペース配分はお任せの鞍上でもあり、軽視禁物。
馬券と総評
推奨馬券 総評
3連複
軸1頭ながし:

11
→12,07,14,17,08,09,15
(21点)
印は落としたとはいえ、皐月賞馬ソールオリエンス、ダービー馬タスティエーラの両馬は、やはりこの世代トップの存在。ただ、今回は両馬とも付け入る隙はあるとみて、その力は重々認めつつも、神戸新聞杯組のサトノグランツとハーツコンチェルトの成長度の方に、あえて期待を賭けてみたい。馬券的には配当次第で、難しいところがあるが、ひとまずサトノグランツを軸にした3連複軸一頭ながし馬券を推奨としたい。

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