第74回 阪神ジュベナイルF 予想

2023年
2023/12/10 2歳牝馬オープン 馬齢 指定 国際
施行コース
  • 11R
    阪神 A
  • 芝1600m
    外・右回り

  • 見込み
スタートもゴール前も十分な長さの直線で、外枠からの差しがセオリー。ただ、ゆったりと仕掛けられるが故に短距離戦ながらスローになりやすく、一概に先行馬が不利とも言えない。基本的は有利不利が少ない地力勝負。
馬柱
馬名 性齢 斤量 騎手
1 01   コスモディナー 牝2 55.0 松岡
1 02   クイックバイオ 牝2 55.0 モリス
2 03 キャットファイト 牝2 55.0 大野
2 04   ニュージェネラル 牝2 55.0 田口
3 05   スプリングノヴァ 牝2 55.0 和田竜
3 06 ステレンボッシュ 牝2 55.0 ルメール
4 07 アスコリピチェーノ 牝2 55.0 北村宏
4 08   プシプシーナ 牝2 55.0 浜中
5 09   テリオスルル 牝2 55.0 古川吉
5 10 コラソンビート 牝2 55.0 横山武
6 11 スウィープフィート 牝2 55.0 永島
6 12 シカゴスティング 牝2 55.0 鮫島駿
7 13   カルチャーデイ 牝2 55.0 酒井
7 14 サフィラ 牝2 55.0 松山
7 15   ナナオ 牝2 55.0 西村淳
8 16 ルシフェル 牝2 55.0 ムルザバエ
8 17   ミライテーラー 牝2 55.0 中井
8 18   ドナベティ 牝2 55.0 坂井

*◎:本命 ○:対抗 ▲:単穴 △:穴 ☆:注意
は騎手乗り替わり

予想ペース
M
ミドル
何が何でものタイプはいないが、G1特有の早めのペース。短距離タイプも散見され、これまでのトライアルレースのようなスロー一辺倒にはならない。
信頼度
C
地力信頼
混戦とはいえ能力差も大きい2歳戦。展開面での波乱は少ないコース設定で、能力的な覚醒ない限りは、極端な穴馬出現は期待薄。
予想本文
~ 女王へ続く道 ~
昨年のこの阪神JFではリバティアイランドが鮮烈な勝ちっぷりをみせ、そのまま牝馬3冠達成し、JCではイクイノックスを相手にしつつ、他馬には負けなかった。そのことを思うと、今年は有力馬だったボンドガールやチェルヴィニアが不在となり、必然やや小粒な構成。このレースはよほど抜けた馬でない限り、どちらかというとクラシック向きというより早熟タイプの馬が活躍する傾向にあるが、さて、今年は…
◎ サフィラ
このレースとの連動性の高いアルテミスSで、2着の サフィラ を本命に抜擢。その前走はチェルヴィニアに完敗の結果だったが、相手の力量を測り損なった形で、しっかりと勝てた競馬をしており、レース内容は決して悪くはない。敗れたことで注目が他に移るなら、かえって好都合。デビュー以来、末脚は確実なものを示しており、サリオスの全弟で、マイルへの不安もない。調教では最終追いは軽く流したが、1週前の追い切りでは、6F 77.9-ラスト1F 11.7と破格の時計。確かに一瞬のキレという点では他有力馬に見劣る点もあるが、気性が素直で操縦性が高く、トータルの完成度が高い。ここでも安定したレース運びが期待できそうで、連軸としては最適。
◯ コラソンビート
2番手候補は最後まで迷いがあったが、調教過程を見て、コラソンビート を対抗格に据えた。キャリア4戦で、遠征を伴う関東馬。本来、このレース向きのタイプとは言えないが、現在の調子は絶好調。追い切りではウッドチップを馬なりでラスト11秒台を連発。特に最終追いでは11.4の自己最速の時計を計測。思い返せば、新馬戦の3着の上位はボンドガールとチェルヴィニアで、相手が強かった。そこから3連勝で重賞をレコード勝ちした実力は地力の証明。折り合い懸念があるため、距離はマイル戦はギリギリといったところだが、脚質的にはキレのある早い上がりを有しており、G1の舞台でもこのコース設定は合うはず。
▲ キャットファイト
前走ではただ一頭、別次元の末脚を繰り出してレコード勝ちの キャットファイト 。ボンドガールが勝った新馬戦こそ敗れたが、その後は33秒台の上がりをマークしつつ連勝。特に前走は阪神と似た中山が舞台だっただけにその価値は高い。1週前の追いきりでは、終い11.3を計測。馬なりの最終追いもラスト11.4でまとめ、その末脚に自信が伺える。関東馬で遠征があり、残った課題は長距離輸送の克服。当日気配や馬体重に問題がないようなら、この末脚は他陣営にも大いに脅威となるだろう。
△ アスコリピチェーノ
2戦2勝の無敗馬アスコリピチェーノ は、関東馬ながら早めに栗東入して調整が入念。こちらも追い切りが非常に好感が持てる内容。少し間隔があいたが、1週前追いきりでは一杯に追われて、しっかりと時計を出しており、久々の不安は感じさせない。このレースにはピッタリのダイワメジャー産駒で、しっかりと早い上がりも持っている。重心を低くした走りで安定感があり、完成度の高い馬。このままあっさり無敗のG1馬になることも十分ありえる逸材。
△ ルシフェル
少し路線が異なり、中距離レンジからルシフェル も面白そう。目立つ上がりの脚こそないが、前走の萩Sでは中団から素晴らしい伸びを見せての勝利。大物感を感じるレース内容で、調教過程も秀逸。前走と同じくムルザバエフ騎手の継続騎乗で、長くいい脚を使う特性を活かしきれれば、案外、マイル戦でさらなる能力を開花させるかもしれない。
☆ ステレンボッシュ
それほど目立った特徴がないが、弱点も少ないステレンボッシュ 。ただ、大崩れのない競馬ができている点は強みで、加えて前走の赤松賞は好時計での勝利を果たすこともできた。仕上がり早のエピファネイア産駒で、鞍上には名手が跨る。やはり連下には警戒を払っておきたい。
☆ シカゴスティング
前走こそ33秒台の上がりを記録したが、基本的にキレでは分が悪いシカゴスティング 。阪神マイル戦は上がりの競馬になりやすく、その点では苦しいところがある。ただ、敗れたとはいえ前走で見せた差しへの脚質転換には光明があり、デビュー戦以来のマイル戦も時計的にはプラスに働くかもしれない。
☆ スィープフィート
前走でものすごい追い込みを見せたスィープフィート 。その上がり3Fは33.1で、今回、初のG1戦となる永島ジョッキーの追いっぷりも見事だった。前回の調子を保っていれば、今回も一発狙えそうな雰囲気はあったのだが、追い切りの内容がいまひとつ。ここは押さえまでにしておきたい。
馬券と総評
推奨馬券 総評
3連単
軸2頭マルチ:

14=10
→03,07,16,06,12,11
(36点)

14=03
→10,07,16,06,12,11
(36点)

結局、気がつくとボンドガールとチェルヴィニアに敗れた馬を上位評価としてしまった。両馬がそれだけ抜けた存在なのかもしれないが、この両馬に敗れた傷があることで、かえって配当的な旨味が増すため、そちらを優先した感もある。その中でも、トータル的に高い能力を感じたサフィラを軸に、相手をコラソンビート、キャットファイトから、それぞれ2頭軸3連単マルチ馬券で勝負したい。

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