第37回 エリザベス女王杯 予想

予想
2012/11/11 3歳以上牝馬オープン 定量 指定 国際
施行コース
  • 11R
    京都 B
  • 芝2200m
    外・右回り
  • 稍重
    見込み
コース図
スタート後の直線が長く、ゆったりとしたペースになりがち。逃げ馬の前残りを誘発しやすく、後方待機馬は早めの仕掛けが要求される。さらに天候も下り坂で、パワーある先行馬に有利。
馬柱
馬名 性齢 斤量 騎手
1 01   マイネイサベル 牝4 56.0 松岡 正海
1 02   アカンサス 牝4 56.0 三浦 皇成
2 03 スマートシルエット 牝5 56.0 岩田 康誠
2 04   メルヴェイユドール 牝5 56.0 酒井 学
3 05   マイネジャンヌ 牝4 56.0 幸 英明
3 06 ピクシープリンセス 牝4 56.0 デムーロ
4 07 フミノイマージン 牝6 56.0 太宰 啓介
4 08   レジェンドブルー 牝6 56.0 藤岡 佑介
5 09   クリスマスキャロル 牝5 56.0 秋山 真一郎
5 10 オールザットジャズ 牝4 56.0 川田 将雅
6 11 × ホエールキャプチャ 牝4 56.0 横山 典弘
6 12 ヴィルシーナ 牝3 54.0 内田 博幸
7 13   エリンコート 牝4 56.0 池添 謙一
7 14   マイネオーチャード 牝4 56.0 柴田 大知
8 15 × レインボーダリア 牝5 56.0 柴田 善臣
8 16 × ラシンティランテ 牝3 54.0 ルメール

*騎手の赤字は乗り替わり

予想ペース
S
スロー
一応03のハナであろうが、飛ばすタイプでもなく、序盤は相当ペースは遅くなりそう。ただ、有力馬に先行馬が多く、仕掛けのタイミング次第で、差し馬にもチャンスがありそう。
信頼度
C
やや混戦
軸定まるもやや押し出され気味の感。他馬は横一線でノーマークの馬にも十分チャンスある情勢。
予想本文 

 ここ2年はスノーフェアリーの独壇場だったエリザベス女王杯。今年はG1としては小粒なメンバー構成。ただ、その分、どの馬にもチャンスがあるレースといえよう。だが、準3冠ホースのヴィルシーナにとっては、天敵ジェンティルドンナのいないここは絶好のチャンスであり、モノにしなければならない一戦。ただ、そう甘くはないのも競馬であり、その点の攻防が見どころにはなりそう。

 不安がないわけではなく、圧倒的1番人気を考えれば本命も避けるべきかと考えもしたヴィルシーナだったが、やはり死角は最も少ないと言わざるを得ない。打倒ジェンティルドンナに燃えた前走の秋華賞がピークであり、ここは1段落ちるのは否めないが、それでもどうにかなりそうなメンバー構成。何より今年はジェンティルドンナ以外には負けていないだけに安易に評価は下げられない。前走で見せた先行策のように、どこからでも競馬ができる柔軟性はここでは大きなよりどころになる。切れるタイプではなく、長くいい脚を使うタイプといえるので、スローからの上がり勝負の展開は不向きではあるが、複勝圏内を考えればやはり不動の軸には違いないだろう。

 ヴィルシーナを軸に据えると相手が難しくなるが、スマートシルエットを抜擢する。今回のメンバーならおそらくハナを切りそうな展開で、それがどちらに転ぶか、リスキーな面も含むが、マイペースに行ければかなり渋とい。スローで逃げて上がりも早く、このレース向きの脚質には好感が持てる。無論、G1の舞台で楽に逃がしてはくれないだろうが、後方にいる有力馬にコーナーで飲み込まれることがなければ、平坦コースを利して出し抜けは計れそう。逃げ切りまでは難しいかも知れないが、上位に残ることはできるとみる。後は天候が少し気になるところ。

 条件級だが前走のピクシープリンセスのレース内容は素晴らしいものだった。このレースではさすがに条件クラスの馬が食い込んでくることはデータ的にもほとんどない。だた、今年のメンバーはG1ホースも2頭のみという比較的手薄な状況。何より、とにかくヤネがヤネだけに持てる力以上のものを発揮してくるのが怖いところ。距離や折り合いには不安なく、先行抜け出しも可能となればG1の舞台でも好走が期待できそう。

 オールザットジャズは人気的には旨味ある存在。昨年のこのレースを含め、G1で惨敗は喫しているものの、それ以外での重賞を含めたレースでの安定感はなかなかのもの。ここ2戦も着順こそ振るわないが、内容は決して悪くない。今の状態で、今回のメンバーならおそらく昨年のようなことにはならないだろう。ただ、差してこその馬なので、先行有利なスローペースは歓迎材料ではない。各馬が早仕掛けになるような展開なら食い込みも可能か。

 古馬筆頭格になるのはフミノイマージン。ほとんど追い込みに近い差し脚質はスローペース必至のこのレースでどうか。小回り札幌でダークシャドウを差しきった事は見事だが、逆に広いコースでおあつらえ向きの早い流れになった前走京都大賞典では、やや期待外れの感も。脚質、ローテーション的にも2年前のこのレースの2着馬、メイショウベルーガにイメージはかぶる面はあるが、ここまで人気を背負うと、どうしても怖さの方が先行してしまう。無論、力量的にトップクラスであることには異論はないし、札幌記念のように大マクリしてくれば圧勝すらありえる。

 距離不安はあるが、ラインティランテが復調気配。一夏超して馬体が一回り大きくなって逞しさを増した。難しいタイプだがこの鞍上なら面白い存在。折り合いさえつけば距離もこなせそう。

 勝ち切るまでにはいかないが、ここ2戦の前哨戦を無難にこなしたレインボーダリアも連下には加えたいところ。特に馬場が渋ってくるようだとさらに浮上してくる。

 ホエールキャプチャは好調時の昨年でも4着。この距離では強気になれない。ただ、前走は着差ほどは負けておらず、動きもよく変わり身はありそう。先行脚質であることも忘れてはならない。

馬券と総評
推奨馬券 総評
3連単
軸2頭マルチ:

12=03
→06,10,07,16,15,11
(36点)

12=06
→03,10,07,16,15,11
(36点)

いくら3歳馬が好成績を挙げていても、エリザベス女王杯は古馬を中心に据えるのが馬券的には王道。本来であれば、自身の好み的にもフミノイマージンやオールザットジャズをもっと上位評価したかったが、それでも本命はヴィルシーナを据えざるを得なかった。やはり最も死角は少ないのはこの馬で、軸は不動だろう。
ただ、相手以下は一様に力関係に差はない状況。となれば、頼みは騎手と展開。先行有利の流れになるとみて、スマートシルエットとピクシープリンセスを抜擢した。ヒモは極力手広く考えたいが、相手を1頭にも絞り込めず、ひとまずヴィルシーナから、この2頭からの3連単2頭軸マルチながしで勝負したい。
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