2012/5/27 3歳オープン 定量 指定 国際
施行コース
- 10R
東京 C - 芝2400m
左回り - 良
見込み
前が止まりにくく、先行有利の状況が続いている。
ただ、それでも広く長い直線があるため、後方からの馬でも一応は勝負になる。
馬柱
枠 | 馬 | 印 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 脚 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 01 | スピルバーグ | 牡3 | 57.0 | 横山 典弘 | 差 | |
1 | 02 | × | ヒストリカル | 牡3 | 57.0 | 安藤 勝己 | 差 |
2 | 03 | ゼロス | 牡3 | 57.0 | 川田 将雅 | 逃 | |
2 | 04 | ジャスタウェイ | 牡3 | 57.0 | 秋山 真一郎 | 追 | |
3 | 05 | ベールドインパクト | 牡3 | 57.0 | 藤岡 佑介 | 先 | |
3 | 06 | ○ | ゴールドシップ | 牡3 | 57.0 | 内田 博幸 | 差 |
4 | 07 | コスモオオゾラ | 牡3 | 57.0 | 柴田 大知 | 先 | |
4 | 08 | ◎ | ワールドエース | 牡3 | 57.0 | 福永 祐一 | 追 |
5 | 09 | エタンダール | 牡3 | 57.0 | 松岡 正海 | 先 | |
5 | 10 | △ | ディープブリランテ | 牡3 | 57.0 | 岩田 康誠 | 先 |
6 | 11 | フェノーメノ | 牡3 | 57.0 | 蛯名 正義 | 差 | |
6 | 12 | トリップ | 牡3 | 57.0 | 田辺 裕信 | 先 | |
7 | 13 | クラレント | 牡3 | 57.0 | 小牧 太 | 差 | |
7 | 14 | × | トーセンホマレボシ | 牡3 | 57.0 | ウィリアムズ | 先 |
7 | 15 | ブライトライン | 牡3 | 57.0 | 佐藤 哲三 | 差 | |
8 | 16 | モンストール | 牡3 | 57.0 | 柴田 善臣 | 差 | |
8 | 17 | ▲ | グランデッツァ | 牡3 | 57.0 | 池添 謙一 | 先 |
8 | 18 | アルフレード | 牡3 | 57.0 | 武 豊 | 先 |
*騎手の赤字は乗り替わり
予想ペース
MH ミドルハイ |
皐月賞でハイペースを演出した03の出方がカギ。再度飛ばすなら、同じくハイペースも、今回は極力抑えたい思惑がありそう。 |
信頼度
B 上位拮抗 |
舞台、展開変わろうとも皐月賞上位馬優位は変わらない見解。 その中での地力は拮抗。 |
予想本文
やや重目の残る舞台の荒れた中山で、さらに予想以上のハイペースとなった皐月賞。大きく荒れる要素も強かったが、それでも結果は概ね上位人気馬で決まった。
そのため上位馬への信頼感はより増した状況だが、舞台を東京2400mに移し、また状況が大きく変わってくることになる。そんな中、加えて別路線組からも骨のありそうなメンバーが参戦し、馬にとっては生涯一度きりのダービーをどの馬が戴冠するか。
皐月賞時も述べたが、今年はハイレベルで粒揃いのメンバーにて、3歳クラシック最高峰決戦を迎える。
勝ち馬も強烈だったが、後方から猛追してみせたワールドエースのインパクトは大きいものだった。スタート直後で躓いてしまい、大きくバランスを崩すというアクシデントにも慌てず、道中を後方で進め、コーナーでは皆が外を選択した中、さらにその大外から、短い中山の直線だけで猛追してみせた。このレース振りで例え人気になろうと、ダービーの私の本命は不動になった。
もちろん、皐月賞では馬場が緩く、今回はその時とシチュエーションはかなり異なるのは承知している。また、東京2400mという舞台、とりわけダービーというレースでは、極端な追い込みというのは意外に難しく、同馬の父、ディープインパクトやオルフェーブル級である必要がある。
さらに気になるのは、また同厩のトーセンホマレボシとの併せ調教が今ひとつであったこと、そしてあまり馬格がないタイプだけに当日の馬体重にも懸念が残る。こう述べると、不安点も多々あるように思えるが、広い東京コースにかわるのは確実に好条件で、皐月賞よりもレースはしやすいはずで、今度は突き抜けることを期待する。
皐月賞を完勝したゴールドシップ。この馬もむしろダービーでこそと考えていただけに、当然、本命馬との双璧となる。ワールドエースがキレ味勝負の純然な追い込み型であるのに対し、この馬はマクリ型。すんなり行ければ先行も可能で、豊富なスタミナと長く持続できる末脚が武器。瞬発力では分が悪いが、他馬に脚を使わせる勝負になれば、前走以上に完勝する力がある。このタイプはダービーには実に向いたタイプといっていいだろう。
皐月賞では他馬が外を行く中、ただ1頭内へ切れ込み、荒れた馬場をもものともせず勝利した。馬の適正を踏まえた見事な戦略だったわけだが、反面、その戦略がうまくハマッたゆえの勝利という穿った見方もできる。ただ、それを踏まえても、完勝といえるほどの着差で勝利したという事実は大きい。ここでもおそらく大崩れはないだろうと思わせる説得力を持つ完成度の高さだ。
単勝1番人気を皐月賞で裏切ってしまったグランデッツァの巻き返しが怖い。レース後、馬がのめってしまったとの談話があったように、どうやら馬場の影響は多分にあったといえよう。ただ、それよりもハイペースになったせいか、この馬本来の前々の競馬ができなかったことに大きな敗因がありそうにも思えた。直線ではワールドエースと同じ位置で共に上がりながら、キレ味で差が開いた。それでも5着に届いたのはある意味では上々の結果ともいえる。
この馬のよさは先行してこそ良さが発揮されるはず。鞍上はデムーロ騎手からの変更となるが、同じ轍は踏むまい。であれば、皐月賞1番人気馬の実力は、現時点で単勝7番人気という人気と釣り合わない。そういう意味では今回1番旨味がある存在といえよう。
皐月賞3着入線のディープブリランテも引き続き要警戒。
ただ、この馬に常につきまとう問題はやはり折り合い。今回距離が伸びることでさらにその懸念は膨らむ。ただ、幸い引っ張る逃げ馬がいるため、速い流れになりそうであることは救いか。ゴールドシップに2連敗している以上、強調要素には欠けるが、やはり混戦での強さは連下候補に加えるにやぶさかでない。
基本的には皐月賞での有力馬による再戦とみるが、別路線組も無視できるような存在ではない。
その中からは奇しくもノーザンテースト直仔母系にディープインパクトという同型血統のヒストリカルとトーセンホマレボシを挙げておきたい。
ヒストリカルの前走、毎日杯は悪く言えばもの凄く乱暴な勝ちっぷり。直線で行き場を無くし、一旦後に下げて内から大外にまわって完全に後手のスパートながら、とても届かないと思われたところから差しきってしまった。前がバテたことと、長い阪神の直線を利したとはいえ、あの競馬はなかなかできることではない。また勝利後、すぐに短期放牧でここに備えてきた点も好感。
前走が強い勝ち方だったトーセンホマレボシ。前走では先行抜け出しで日本レコード。高速馬場と化している今の東京コースなら、かなりやれそうな印象を抱かされた。やや奥手ながら重厚な血統を背景に、ここからの大いなる飛躍も十分。僚馬ワールドシップを煽るほどの好調さで本番が楽しみ。
馬券と総評
推奨馬券 | 総評 |
---|---|
3連単
軸1頭ながし: 08 →06,17,10,02,14 (20点) |
NHKマイルや各トライアル線組が加わってくるが、それでも皐月賞組が優位とみる。さらに極端な大敗からの巻き返しもなく、結局は皐月賞上位グループでの堅い結果で収まる公算が高そう。あとはその中での順位の入れ替わりとなる。 この中でもさらに点数を絞り込む中で、様々な買い方が考えられるが、ここは思い切ってワールドエースの1着固定ながしで勝負したい。 |