第74回 皐月賞 予想

予想
2014/4/19 3歳オープン 定量 指定 国際
施行コース
  • 11R
    中山 B
  • 芝2000m
    内・右回り

  • 見込み
コース図
Bコースでやや時計的には早くなる可能性もある。基本的には、小回りコースゆえの器用さと、G前の急坂をこなすパワーが要求される。
馬柱
馬名 性齢 斤量 騎手
1 01 ワンアンドオンリー 牡3 57.0 横山典
1 02 イスラボニータ 牡3 57.0 蛯名
2 03 クラリティシチー 牡3 57.0 内田博
2 04   クリノカンパニー 牡3 57.0 江田照
3 05   アデイインザライフ 牡3 57.0 田辺
3 06 アドマイヤデウス 牡3 57.0 岩田
4 07 トーセンスターダム 牡3 57.0 武豊
4 08 ステファノス 牡3 57.0 後藤
5 09   スズカデヴィアス 牡3 57.0 シュタル
5 10   ベルキャニオン 牡3 57.0 福永
6 11   ロサギガンティア 牡3 57.0 柴田善
6 12   タガノグランパ 牡3 57.0 石橋脩
7 13   キングズオブザサン 牡3 57.0 浜中
7 14   バウンスシャッセ 牝3 55.0 北村宏
7 15   コウエイワンマン 牡3 57.0 松岡
8 16 アジアエクスプレス 牡3 57.0 戸崎圭
8 17 トゥザワールド 牡3 57.0 川田
8 18   ウインフルブルーム 牡3 57.0 柴田大

*◎:本命 ○:対抗 ▲:単穴 △:穴 ☆:注意
は騎手乗り替わり

予想ペース
SH
スローハイ
あまり流れが早くなりそうにはない顔ぶれ。場合によってはかなりペースが落ちる可能性も。
信頼度
D
実力伯仲
力あるメンバーが揃い、良い意味での混戦模様。各馬の実力差は均衡しており、実績ほどの開きはない。
予想本文 

~百花繚乱の1冠目争奪戦~
 今年もいよいよクラシック戦線が始まる。その第一弾の皐月賞。ほぼ有力馬が順当にトライアルを勝ち進んでくれたおかげで、どの馬が勝つのか楽しみな面白いレースとなった。ここ数年は平穏なこのレースも、とんでもない大荒れがあるのもこのレース。各馬の力は均衡しており、ペースが緩む。波乱のムードも漂うが果たして…。

 弥生賞まではまだ半信半疑だったトゥザワールドだが、しっかりと勝利したことは大きい。中山2000mという同じ舞台でも力出せたこともそうだが、ハナ差でも勝利したという点を大いに評価したい。この馬は基本的に差し馬だが、マクリ気味に早め先頭に立つ競馬が身上であるため、内回り中山では大崩れはなさそう。一方、切れるタイプでもないので、後から一気に来られるとどうかという不安はある。だが、このメンバーでも地力上位は間違いなく、あとは未対戦のライバル馬との勝負付けのみ。鞍上は桜花賞を制し、ノっている川田将騎手。先週とは異なり、今度は外枠がこの馬には向いているとは言えない。そのあたりどう導くかは見もの。

 ダートから一転芝のG1を制したアジアエクスプレス。注目された始動初戦のスプリングSは十分高い性能を裏付ける内容だった。ただ、今回、G1ながらスロー展開が予想されるが、スローの瞬発力勝負の実績がない点は気になる。また距離適性も未知の部分があり、大敗してしまう要素も多分に含んでいるのも否めない。しかし、一発快勝がありそうなのもこの馬で、朝日杯の内容がよかっただけに一叩きされた2歳チャンプはやはり脅威だ。

 イスラボニータの存在に隠れがちだが、クラリティシチーの地力も相当なもの。常に善戦どまりであるがその足跡は良い内容。特に前走スプリングSでの3着は相手関係を踏まえるとかなりの好内容。人気的にも盲点で、それゆえあえてイスラボニータより上位評価とした。後方からの競馬は今回は厳しいものとなるが、この馬は本命馬と同様、早めにマクるタイプであるし、その気になれば先行することも可能。どんなレースでも常に上位に来る混戦向きの実績はこういうレースでは旨味が大きい。

  前走弥生賞でトゥザワールドをハナ差まで急追してみせたワンアンドオンリー。東スポ2歳S、ラジオNIKKEI賞、弥生賞とクラシック王道トライアルを経ての参戦で当然主力を形成する1頭。ハーツクライ産駒ゆえ、中山はどうかなとも思えたが、前走は上手くこなしていた。差し一手の脚質は今回は有利には働かないが、それでも前走の好走はそれを打ち消すだけの内容を備えていた。

 6月の早い時期からデビューし、地味な存在からレースを使うごとに大きな成長をみせたイスラボニータ。デビュー時にみせていた出遅れ、イレ込み癖もほぼ解消された。スロー必至の中、我慢ができれば、瞬発力勝負には自信がある。ただ、やはり中山未経験は気になるところで、右回りには問題がないとしても、小回りとG前の急坂がこなせるかが焦点。また、レース間隔が開いている点も、早熟系のフジキセキ産駒ということを踏まえれば、不安は残る。調子がよくなければ見送りも考えていたが、調教過程でその考えは変わった。かなりの仕上がりでやはり有力馬の一角を担う存在といえよう。

 新馬戦でトゥザワールドが届かなかったバンドワゴン。その快速馬をきさらぎ賞でゴール前きっちりと捉え、一躍、有力馬の一角に名乗りを挙げたトーセンスターダム。無敗馬と鞍上人気によるオッズの低さが悩ましいところだが、やはり無視はしづらい。早くからダービーを意識され、ここは叩き台との位置づけだが、ぐんぐん成長を続ける発展途上馬だけにどんなレースをみせるか期待感の方が先立つ。

 レベル的には一段も二段も落ちる今年の若葉S。そこを勝利し権利を得たアドマイヤデウス。他有力馬との力関係はまだ不明ではあるが、底が割れておらず、ここでどんなレースをするかはわからない点が多い。連勝の勢いと、海外ジョッキーの少ない今ならこの鞍上はやはり警戒対象。

 穴を狙うならステファノスか。トライアル組ではないが、ここに来て身が入ってきて、500万下勝利後、すぐの重賞3着。大駆けがあってもそう驚けない。

馬券と総評
推奨馬券 総評
3連単

軸2頭マルチ:
17=16
→03,01,02,07,06,08
(30点)

17=03
→16,01,02,07,06,08
(30点)

あれもこれもと目移りするようなメンバー構成。ここから絞りこむのは至難の業だが、やはりもっとも信頼できそうなのはトゥザワールドだろう。ただ、決して抜けた存在でもなく、軸として複勝圏内を外さない軸としての本命。相手も難しいが時計的にレベルの高いスプリングS組を上位評価。

3連単マルチながし、2歳王者アジアエクスプレスをその相手筆頭。ややお遊び要素を含め、クラリティシチーに相手を買えても押さえておきたい。

ヒモは、有力どころのロサギガンティア、単騎逃げ見込めるウインフルブルーム、切れ味あるベルキャニオンも気になるが、印は回らなかった。余裕があれば手を広げておきたい。

ちなみに、馬連の払い戻しがお得みたいなので、馬連勝負もいいかも。
 『2014年度「払戻金への上乗せ」の追加実施について

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