第164回 天皇賞(秋) 予想

予想
2021/10/31 3歳以上オープン 定量 指定 国際
施行コース
  • 11R
    東京 B
  • 芝2000m
    左回り

  • 見込み
今週からCコース。今年はG1レースでも内の先行馬が残るケースが目立った。引き続きその傾向は続くが、大勢に影響をするほどでもなさそう。
馬柱
馬名 性齢 斤量 騎手
1 01 コントレイル 牡4 58.0 福永
1 02   カデナ 牡7 58.0 田辺
2 03   モズベッロ 牡5 58.0 池添
2 04 ポタジェ 牡4 58.0 川田
3 05 エフフォーリア 牡3 56.0 横山武
3 06   トーセンスーリヤ 牡6 58.0 横山和
4 07   ワールドプレミア 牡5 58.0 岩田康
4 08   サンレイポケット 牡6 58.0 鮫島駿
5 09 グランアレグリア 牝5 56.0 ルメール
5 10   カイザーミノル 牡5 58.0 横山典
6 11   ムイトオブリガード 牡7 58.0 柴田善
6 12   ラストドラフト 牡5 58.0 三浦
7 13   ペルシアンナイト 牡7 58.0 大野
7 14 カレンブーケドール 牝5 56.0 戸崎圭
8 15 ヒシイグアス 牡5 58.0 松山
8 16   ユーキャンスマイル 牡6 58.0 藤岡佑

*◎:本命 ○:対抗 ▲:単穴 △:穴 ☆:注意
は騎手乗り替わり

予想ペース
S
スロー
生粋の逃げ馬不在で、流れは遅い。東京コースでも先行馬に利がありそう。
信頼度
B
上位安泰
主力級の力は抜けている感があり、舞台設定からも波乱要素は少ない。
予想本文 

~ 三冠馬の復権 ~
 三冠馬、コントレイルがこのレースとジャパンカップを最後に引退となる。三冠を制した後は、未勝利となってしまった。稀代の女帝が相手だったり、道悪だったりと、不運な面もあるが、現状、歴代三冠馬の中では地味な印象は拭えない。残り2戦をどのようなレースを見せるかで真価が問われる。

 ここは負けられぬコントレイル。アーモンドアイに破れたJCはともかく、大阪杯の敗戦はショックが大きかった。前のレイパパレは仕方ないとしても、モズベッロに後ろから差されてしまう姿はちょっと想像できなかった。ただ、先着された2頭のその後を鑑みると、力の差というより、やはり道悪の要素が大きく響いたのだろう。宝塚記念も回避し、十分な充電期間を経てリフレッシュ。休養明けとはなるが、乗り込み量豊富で、相変わらず高い完成度を披露。切れ味勝負の東京2000mは願ってもない舞台。ここなら相手は誰であれ、譲ってはいけない。

 立ちはだかるは、やはりルメールとグランアレグリア。スプリント戦であれだけの強さを見せている以上、確かにこの距離は本来適正ではないのかもしれない。しかし、大阪杯ではしっかりと折り合い、コントレイルと互角の競馬。最後は重馬場の阪神の坂に力尽きたが、2000mへの対応は何ら問題ないことを示した。気になるのは、8月の喉ナリの手術だが、幸い、何らかの疾患ではなく、喉頭蓋エントラップメントと、軽度であったため、大きな影響はないと見てよさそう。差し脚が身上だけに、スローの展開は歓迎しないが、東京コースで、この鞍上なら、まず大崩れはないだろう。

 素直に力量を問うなら、3番手はやはり3歳世代筆頭エフフォーリア。菊花賞を回避してこちらに駒を進めたのは正解に思えるが、こちらは相手となる古馬2騎が強力。ただ、3歳馬ゆえ、斤量2キロ減の恩恵がある。これなら2強にも渡り合えると、陣営の自信も推して知るべし。さらにこの馬は比較的前で競馬ができるため、展開も向く。早め先行から出し抜けが決まれば、当該距離無敗の実績が黙ってはおらず、高らかに世代交代を告げることも可能。

 勝ちきれぬ弱さと、絶対に崩れない強さを併せ持つカレンブーケドール。重賞未勝利とはいえ、G1級の能力があることは誰しもが知るところ。ただ、惜しむらくはいい脚が一瞬しか使えない。そういう意味では、この舞台は力が発揮しやすいはず。外枠は気がかりだが、馬券対象からは外せない馬。宝塚記念以来となるが、仕上がり絶好で抜かりはない。

 久しぶりの復帰戦となるヒシイグアス。もう5歳馬だが、間隔を開けながら4連勝と、キャリア浅く、底も割れていない。中距離に実績が集中し、東京コースも得意。今の力でこの舞台をどこまでやれるか見届けたい。

 こちらも堅実、かつ中距離専科のポタジェ。重賞、リステッドレベルで勝ち負けレベルの好走が続き、休養明けで挑んた毎日王冠でも3着。東京コースでは切れる脚があり、この馬自身の能力は全開できるはず。後続勢が不発に終わる展開となれば、押し切りも。

馬券と総評
推奨馬券 総評
3連単
軸2頭マルチ:

01=09
→05,14,15,04
(24点)
3歳世代代表、エフフォーリアの強さは認めるものの、やはり、コントレイルとグランアレグリアの古馬2騎が抜けているか。この両者の差はつけられず、並んでの追い比べなら前者、並ぶ間もなく外から差すなら後者か、といったところ。要は展開一つだが、総合力でコントレイルを頭に据えたい。馬券はこの2頭からの3連単マルチながし。実力に開きがあるように思えるため、ヒモはあまり手広くいかずに、絞り込みたい。
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