第28回 秋華賞 予想

2023年
2023/10/15 3歳牝馬オープン 馬齢 指定 国際
施行コース
  • 11R
    京都 A
  • 芝2000m
    内・右回り

  • 見込み
スタート後の1コーナーがカギ。小回りの内回りコースゆえ、基本的には内枠有利も包まれると厄介。直線短くコーナーでの仕掛けを要するが、外の差し馬も極端な不利はない。とにかく器用さが要求されるコース。
馬柱
馬名 性齢 斤量 騎手
1 01   フェステスバント 牝3 55.0 酒井
1 02 ハーパー 牝3 55.0 ルメール
2 03   マラキナイア 牝3 55.0 池添
2 04   コナコースト 牝3 55.0 鮫島駿
3 05 ドゥーラ 牝3 55.0 斎藤
3 06 リバティアイランド 牝3 55.0 川田
4 07 マスクトディーヴァ 牝3 55.0 岩田望
4 08 モリアーナ 牝3 55.0 横山典
5 09   ミシシッピテソーロ 牝3 55.0 石川
5 10   グランベルナデット 牝3 55.0 松山
6 11   キタウイング 牝3 55.0 江田照
6 12 ドゥアイズ 牝3 55.0 西村淳
7 13   ラヴェル 牝3 55.0 坂井
7 14   コンクシェル 牝3 55.0
7 15 ヒップホップソウル 牝3 55.0 横山武
8 16   ピピオラ 牝3 55.0 藤岡康
8 17   ソレイユヴィータ 牝3 55.0 武豊
8 18   エミュー 牝3 55.0 Mデムーロ

*◎:本命 ○:対抗 ▲:単穴 △:穴 ☆:注意
は騎手乗り替わり

予想ペース
M
ミドルロー
14の単騎逃げ。それなりに位置取り争いはあるも序盤の流れは緩やか。後半、本命馬の動きによって、目まぐるしく展開は変わりそう。
信頼度
B
ヒモ争い
ごちゃつく展開やよほどのアクシデントがない限り、本命馬のアタマは固そう。ただ、それ以外は混戦模様で展開一つ。
予想本文
~ 7頭目の三冠牝馬へ ~
牡馬、牝馬あわせ、これだけ三冠馬を目にすることは想像していなかったが、今年も圧倒的な強さを誇るリバティアイランドが7頭目の三冠牝馬に王手をかけている。将棋の世界では8冠だが、3歳牝馬世代も1強独裁。ジェンティルドンナ、アーモンドアイのような、古馬になっても期待される同馬にとって、ここは通過点となるのか、あるいは思わぬ落とし穴が待っているのか。
◎ リバティアイランド
オークスで衝撃の6馬身差。春時点での リバティアイランド と他馬の能力差は明白だった。ひと夏を超え、この差がどこまで詰まったのか焦点の中、帰厩したら、馬体重が50kg以上も増えていたことで、周囲の不安を駆り立てた。平坦の京都とはいえ、内回りコース。東京のオークスに比べ、紛れも生じやすく、重馬場経験のないことも不安要素となっていた。しかし、1週前追い切りを見た瞬間、それらはすべて杞憂に帰した。ラスト2Fの追いは圧巻で、10.9−11.0。あの姿を見せられたら、◎を打たない訳にはいかない。馬体増、重馬場、内枠など些細な問題で、やはり春同様、同世代牝馬の中では現時点でも抜きん出ている。よほどの不利やアクシデントが発生しない限り、三冠達成は濃厚といえよう。
◯ ドゥーラ
これだけの大本命馬の対抗格の選択は非常に難しいが、 ドゥーラ を抜擢したい。オークスで波乱演出した3着入線後、次走でしっかり勝ちきったことを評価したい。例え、別路線、51キロの軽量だったとはいえどもだ。オークス直行でなければ、トライアルのローズS、紫苑S経由がこのレースの好走条件。その点は確かにマイナスではあるけれども、ローテに余裕が持てたという点は大きい。古馬との対戦で地力を示しつつ、消耗を抑えることもできた。札幌でコーナー4つの小回りを苦にしないところ見せ、その後の追い切りでも引き続き好調さをアピール。脚質的に抜け出すコース確保が難しい面はあるが、ここがクリアできれば本命馬に肉薄の場面も。
▲ マスクトディーヴァ
ローズSをレコード勝ちして、一躍脚光を浴びることになった マスクトディーヴァ 。それまで3戦しか実績がない中での、完勝劇で、新星誕生を思わせるに十分な素晴らしい内容。リバティアイランドと未対戦であることも期待に拍車がかかる。ただ、一方で、それゆえの人気も考慮しなければならない。とはいえ、前走の内容はそれだけ説得力を持つものであり、まだフレッシュな状態での叩き2走目は、さらなる上積みを発揮する可能性も。追い切りは軽めではあったが、前走レベルは維持。起用そうにはみえないので、京都内回りへの対応と、当日の馬場に不安は残るが、ひとまず額面通りの期待はしてよさそう。 
△ ハーパー
ハーパー は折り合いに心配がないだけに、鞍上の意のままに動ける。それだけにルメール騎手が跨るなら恐ろしい馬となる。今回は内枠がどう影響するか。今回はある程度前で競馬を進める可能性もある。少なくともリバティアイランドよりは前に位置するしか、勝機は見込めそうにない。だが、桜花賞、オークスの実績から、他のメンバー相手なら、自身のスタイルを崩さなければその安定した競馬を見せるだろう。要はリバティとの戦い方次第。追い切りの状態は、今一つパッとしないため、評価を少し落としたが、それも含め、鞍上頼みであることは否めない。
△ ヒップホップソウル
ヒップホップソウル は前走の内容が秀逸。ハイペースで前崩れの展開の中、正攻法の形で抜け出した。最後、モリアーナの思わぬ追い込みに2着に甘んじたが、これは計算外で、内容としてはほぼ勝利に等しい。従来の差し一手の競馬から一皮剥けた姿を見せ、ここにきての成長を強く印象づけた。関東馬ゆえ、輸送面の心配が残るが、自在性備え、柔軟に対応できる点は大きな強みとなる。
☆ コナコースト
桜花賞2着馬、 コナコースト も侮れぬ存在。オークスでは惨敗したが、スタート後の不利が響いたことは事実。今回、それ以来の実戦となるが、晩成傾向のあったキタサンブラック産駒という点では成長期待は見込める。ただ、確かにオークスこそ度外視できるものの、気性的に難しいところがある馬で、この距離には不安はまだ残る。追い切りでは時計を出しているので、馬自身は好調。後は折り合いと適性次第か。
☆ ドゥアイズ
桜花賞、オークスで、結果を出せなかった ドゥアイズ が今回はちょっと不気味。切れる脚こそないが、重馬場をこなせるルーラーシップ産駒。オークスでは発送前にレースが終わってしまった感じだったが、気性面で成長があるようなら、実力的にはそう見劣りはしない。G1奪取に燃える新鋭ジョッキーも魅力的。当日雨が残り、時計がかかるようなら一波乱起こせる存在になりそう。
☆ モリアーナ
モリアーナ の前走は見事な追い込み一閃。この鞍上らしい派手な勝ち方となったが、ハイペースの展開に助けられたことも事実。今回の舞台で、内をついても同じように間が開くとは考えづらいし、直線も短いだけに大外を回してもいられない。そのあたりは難しいところがあるが、リバティアイランドを気にせず、自身の競馬に徹することができ、展開次第では一発を狙える位置にはいる。 
馬券と総評
推奨馬券 総評
3連単
1着ながし:

06
→05,07,02,15,04,12,08
(42点)
ぶっつけ本番とはなるが、どうみてもリバティアイランド1強という構図。単勝1.1倍台が予想される。これほど抜けた馬がいる場合、意外と難しいのが相手となる紐争い。本命馬にはあくまでも勝ちに行くか、着を拾いに行く競馬をするかの選択が迫られる。特に京都内回りコースで、外を回ってもよいリバティに対し、思い切って内をつくのかどうかは大きなポイントになりそう。その意味では地力通りに決まらない公算も高い。馬券的にはリバティ以外の単勝が旨味ある状況だが、ここは連単系1着ながしが妥当。一応推奨としては3連単1着ながしで各馬へ。ただ、相手軸も決めてしまって、2、3着固定で手広くヒモを流すことも一考。

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