第43回 ジャパンカップ 予想

2023年
2023/11/26 3歳以上オープン 定量 指定 国際
施行コース
  • 11R
    東京 C
  • 芝2400m
    左回り

  • 見込み
スピード、スタミナの総合力を問われるコース設定。やや内枠有利も、基本的にはフロックのない地力勝負となる。スタンド前スタートで折り合いも重要。
馬柱
馬名 性齢 斤量 騎手
1 01 リバティアイランド 牝3 54.0 川田
1 02 イクイノックス 牡4 58.0 ルメール
2 03 タイトルホルダー 牡5 58.0 横山和
2 04   スタッドリー 牡5 58.0 マーカンド
3 05 ドウデュース 牡4 58.0 戸崎圭
3 06   フォワードアゲン セ6 58.0
4 07   イレジン セ6 58.0 Mヴェロン
4 08 パンサラッサ 牡6 58.0 吉田豊
5 09   ヴェラアズール 牡6 58.0 Hドイル
5 10 ダノンベルーガ 牡4 58.0 モレイラ
6 11   トラストケンシン 牡8 58.0 荻野極
6 12   チェスナットコート 牡9 58.0 田中学
7 13   クリノメガミエース 牝4 56.0 吉村智
7 14   ディープボンド 牡6 58.0 和田竜
7 15   ショウナンバシット 牡3 56.0 Mデムーロ
8 16   インプレス 牡4 58.0 三浦
8 17 スターズオンアース 牝4 56.0 ビュイック
8 18   ウインエアフォルク 牡6 58.0 藤田菜

*◎:本命 ○:対抗 ▲:単穴 △:穴 ☆:注意
は騎手乗り替わり

予想ペース
H
ハイ
出走微妙だった08の参戦で、一気に状況は変わった。近年のスローペースは考えにくく、スタミナを備えた持久力ある差し馬が有利な流れとなりそう。
信頼度
B
軸馬信頼
本命馬の牙城はかなり高い。競馬に絶対はないが、つけいる隙はほとんどない。アクシデントを望まぬならば、素直に信頼したい。
予想本文
~ オンナの戦い ~
今や向かうところ敵なしの世界最強馬イクイノックスに対し、史上最強牝馬との呼び声も高いリバティアイランドと、前年の2冠牝馬スターズオンアースの2頭の牝馬が挑戦する。そして騎手の方に目を向けると、海外からM.ヴェロン騎手とH.ドイル騎手、そして日本からは藤田菜七子騎手と、なんと3名もの女性ジョッキーが騎乗する。馬はそれほど牡牝の差はなくなってきたが、騎手の世界ではやはり腕力の差が出るのか、女性にはどうしても厳しい現実がある。もちろん女性ならではの強みもあるはずだが、ジェンダーレスの時代とはいえ、やはりこの世界で活躍している女性ジョッキー達には大変なご苦労があると思うし、エールを送りたい。
◎ イクイノックス
過去あらゆる名馬の中で、この馬ほど弱点らしい弱点のない馬も珍しい イクイノックス 。控えてスローの切れ味勝負もできるし、ハイペースと先行してのスタミナ、パワー勝負も可能。鞍上の意図するレースを高い次元で再現できる天才児。今回もケチのつけようがない大本命。懸念材料を強いて挙げるならば、やはり驚異的レコードの前走、天皇賞・秋からの中3週のローテだろう。とはいえ、その前走が、まだ余力を残しての勝利に見える内容だったし、その後の追い切りでも、すべて馬なりながらラスト11.3前後でまとめ、いたって順調な様子。ドバイシーマクラシックを勝っているため、このレースに勝てばさらに200万ドルの報奨金がもらえる。当然、陣営のこのレースに掛ける本気度も前走よりずっと高い。そしてヤネには当代一のジョッキーが跨るとなれば、もうどうしようもない。死角も付け入る隙もない、絶対的な本命だろう。
◯ リバティアイランド
この馬に54キロの斤量はいささかハンデ付けすぎなのでは?という気持ちも生じるほどの リバティアイランド 。最強馬イクイノックスとの対決にあたり、やはり意識するのが、かつて、このレースでオルフェーブルを打ち負かしたジェンティルドンナ。当時と状況が似ていることもあって、もしイクイノックスに勝つなら、この馬だろうというのが大勢の見方。ただ、イクイノックスに勝てる馬である可能性が強いとともに、それゆえに惨敗する可能性も高いのがこの馬。ここまでの足跡を見る限り、まず大崩れは考えにくいのだが、これまでの挑まれる立場から、相手を倒しにいく筆頭の役割を担うことになり、着を拾いに行くような競馬はするまい。2400mの早い流れが未経験なのでそこへの対応も必要になる。ただ、この馬は完成域にある本命馬と違い、まだ伸びる余地を残している稀代の名牝。最終追い切りの6F80.7-ラスト1F11.0は過去最速。仕上がりには抜かりはなく、すべての問題をクリアすることも当然ながらありえる。
▲ ダノンベルーガ
同世代にイクイノックス、ドゥデュースがいて、勝ちきれぬまま地味な存在となってしまったダノンベルーガ。ただ、国内、海外を問わず、どんなレースでも堅実な成績を残していることは評価しておきたい。そして、モレイラ騎手が駆る東京の2400m戦は案外大きなチャンスではなかろうか。正直この馬には2400mは、やや長めに感じるのだが、鞍上は自信を覗かせており、展開ひとつで一発は狙ってきそうなムード。こちらもイクイノックスと同じローテでタイトな中3週となるが、追い切りは疲れを考慮してか、やや物足らない内容。その点が引っかかっているのだが、配当的には旨味のある存在なので、連下争い筆頭候補に加えたい。
△ ドゥデュース
やはり力量では ドゥデュース も外せない。前走の天皇賞・秋からの大敗から、どこまで立て直せるかがポイントとなる。ただ、前走の敗戦は京都記念以来の久々の実戦と、主戦騎手の急遽の乗り替わりが影響したことも事実。連続騎乗となる鞍上と、ひと叩きされたことによる前進は必ず見込める。反面、古馬になってからの国内実績は京都記念の1戦だけとも言えるので、不確実要素が多いことも否めない。そのあたりがオッズ面でどう表れるかによって、その取捨も替わってくる。イクイノックスに土をつけた馬ではあるが、相手の完成度とは現在は差を感じる。救いは、相手を負かしに行く競馬を強いられた前走と違い、今回は自分の競馬に徹することができること。今回、気楽な立場になったことはプラスに働くだろう。この馬の場合、2Fの距離延長もいいはず。
△ スターズオンアース
打倒イクイノックスへ、こちらも軽量利す牝馬の一翼を担うスターズオンアース。これまですべて3着以内と、全く崩れたことがない馬で、その安定感は随一。5月から半年ぶりとなる長欠明けはやはり不安点として残るも、状態としては上々な様子で、ラスト1Fを11秒台前半を毎回計時している。また距離も、前走のマイル戦より2400mの方がずっと好ましいだろう。ただ、問題はここまでの成績はルメール騎手が鞍上だったこと。W.ビュイック騎手への乗り替わりのため、大きなマイナスとはならないだろうが、やはり馬券的信頼度としては多少落ちてしまうことは否めない。裏を返せば、これまでと同様のパフォーマンスが発揮できれば、斤量面の恩恵もあるため、勝ち負けが見込める存在。
☆ タイトルホルダー
前走G2のオールカマーで2着に終わったタイトルホルダー 。ただ、明らかに緩めの仕上げで叩き台であったことは陣営も公言している。パンサラッサの参戦でハナは譲ることになりそうだが、早い流れのスタミナ勝負は歓迎のクチ。早い流れでも力さえあれば前が残れる東京コースでこの馬の持ち味が活かせそう。復活の声を上げるならば、ここが絶好の舞台となる。
☆ パンサラッサ
ダート路線も睨んでいたため、出走が微妙だったパンサラッサ 。怪我による長期休養明けだが、やはりこの馬には、どこか期待感を持ってしまう。今回も他馬が誰であれ自分の競馬に徹するだろう。時計的にも化け物じみた相手となるが、昨年の天皇賞・秋で1馬身差で粘った姿は脳裏に焼き付いている。良くも悪くもこの馬が今回のレースの鍵を握っていることは間違いない。距離は微妙だが、矢作厩舎だけに、出てくる以上は仕上がりの方も安心してよさそう。
馬券と総評
推奨馬券 総評
3連単
1着ながし:

02
→01,10,05,17,03,08
(30点)
もはやイクイノックスは実際に負けるまで、頭固定で買い続けた方がいいレベルの馬。前走からもう一段、厳しくなる状況ではあるが、まず逆らえる存在ではない。気になるのは、中3週の疲れより、軽量のリバティアイランド。こちらも歴史的名牝であることは間違いなく、そのポテンシャルもまだ全開放されてない余地を残す。やはり大勢の見方どおり、一騎打ちになる公算も高いが、もしどちらかに3着以下の敗退があるとするならリバティの方と踏んでいる。よって、ここは2強一騎打ちを楽しみにしつつも、馬券はイクイノックスの1着固定の3連単で強弱をつけて握っておきたい。

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