第48回 エリザベス女王杯 予想

2023年
2023/11/12 3歳以上オープン牝馬 定量 指定 国際
施行コース
  • 11R
    京都 B
  • 芝2200m
    内・右回り

  • 見込み
コーナーまでの直線が長く、前半はスロー。基本的には先行有利。後方待機馬は早めのスパートが要求される。ここが遅くなると、逃げ馬の逃げ切りを誘発してしまう。
馬柱
馬名 性齢 斤量 騎手
1 01 ブレイディヴェーグ 牝3 54.0 ルメール
2 02 ルージュエヴァイユ 牝4 56.0 松山
2 03 ハーパー 牝3 54.0 川田
3 04   ローゼライト 牝5 56.0 和田竜
3 05 イズジョーノキセキ 牝6 56.0 岩田康
4 06   ディヴィーナ 牝5 56.0 Mデムーロ
4 07 ジェラルディーナ 牝5 56.0 ムーア
5 08   シンリョクカ 牝3 54.0 木幡初
5 09 アートハウス 牝4 56.0 坂井
6 10   ククナ 牝5 56.0 浜中
6 11 ライラック 牝4 56.0 戸崎圭
7 12 ゴールドエクリプス 牝4 56.0 岩田望
7 13   サリエラ 牝4 56.0 マーカンド
8 14   マリアエレーナ 牝5 56.0 三浦
8 15   ビッグリボン 牝5 56.0 西村淳

*◎:本命 ○:対抗 ▲:単穴 △:穴 ☆:注意
は騎手乗り替わり

予想ペース
S
スロー
前走逃げた06と、内から04伺うが、どちらも何が何でものタイプではなく、例年通りのスロー。3コーナーからの下り坂と、平坦な直線で、上がりの瞬発力勝負が濃厚。
信頼度
C
ヒモ穴注
人気薄が激走しやすいレースで、古馬と3歳馬の地力差の見極めも必要。
予想本文
~ 3冠牝馬欠席 ~
昨年のエリザベス女王杯馬、ジュラルディーナが2待ち構えるも、3歳女王リバティアイランドはアーモンドアイやジェンティルドンナと同様、より高みを目指すため、このレースは見送り。ならば前女王の2連覇か?と思われるもなかなかの曲者ぞろい。とはいえ、今年の出走頭数は15頭とフルゲート割れ。せっかく強い馬が不在で、他馬にはG1ゲットのチャンスにも思えるのだが、その点では少々残念に思う。
◎ ブレイディヴェーグ
今回、最もこのレースを狙いにきていると感じられる馬が ブレイディヴェーグ 。前走ローズSの好走で一躍脚光を浴びた形だが、それまでの条件戦でも大差勝ちを繰り返し、その高い能力が認められていた馬。そこへルメール騎手がこの馬を選んだことで、さらに一気に人気を集めている状況。馬券的には好ましくないが、それでもこの鞍上が選択する以上、注視せざるを得ない。レコード決着の前走では、出遅れがありながら、直線のかなり窮屈なところから、進路変更を何度も行いつつ、最速の上がりで勝ち馬へ猛追。その勝ち馬は、後に秋華賞でリバティアイランドに迫る2着。調教でも1週前は、なんと馬なりで10.7。直前追いも馬なりで11.3と絶好調。今回は内枠で、出遅れ癖が心配となるが、外回りであることは救い。このメンバー相手でもその切れ味はやはり上位。人気集中しすぎの嫌いはあるが、それだけの勢いと実力があり、ここは逆らいたくない。
◯ ジェラルディーナ
前走こそ案外の敗戦を喫したが、エリザベス女王杯の好走条件に多々合致するのが ジェラルディーナ。 を抜擢。今回はキャリア初の2200m。距離的にはギリギリなところ。マイル〜中距離ではG1レースであっても安定した実績を誇る一方、勝利となると2歳時のホープフルS以降遠ざかっており、ここも勝ち切る姿は想像しにくい。ただ、一旦は終わったかに思えたが、前々走の大阪杯で3着と好走し、力があるところを再認識。阪神コースで4戦3着以下なしの実績も立派で、とにかく距離さえこなせれば、人気的にも旨味があって、面白みのある存在。
▲ ルージュエヴァイユ
上記2頭と劣らぬ期待が持てるのは ルージュエヴァイユ 。重賞連続2着で、勝ちきれてこそいないが、その内容が非常に好ましい。キレのある瞬発力を持ちながら、先行できる自在性も持つ。今回は内枠を引いたことで、この自在性はさらに大きな武器となるだろう。2200mという距離については微妙なところで、やってみないとわからない点はある。調教過程については順調そのもので、丹念に乗り込まれ、状態は間違いなく良いだろう。G1の舞台でどこまでやれるかだが、このメンバーでも見劣りはなく、実力は発揮できるはず。ただ、関西までの輸送があるので当日の馬体重だけは気にかけておきたい。
△ ハーパー
リバティアイランドが不在のため、3歳馬筆頭格としては ハーパー がその立場を担う。 重賞勝利後、3冠レースを4、2、3着といずれも好走。ただ、鞍上の力量に救われた部分も少なからずあり、例え川田騎手であっても、ここの乗り替わりはマイナス。馬自体も優秀な成績ではあるのだが、それぞれ勝ち馬とは結構差があったため、なまじ堅実な分、底が見えてしまった感も。それでも実績馬だけに押さえておくべき一頭ではあるには違いない。
△ ライラック
昨年このレース2着の ライラック 。今年は京都コースに戻り、パワータイプのこの馬としては昨年の重馬場の阪神より格段に条件は悪くなる。ただ、その不安を打ち消すだけの動きは見せていて、一概に軽視できなくなった。そもそも前走、府中牝馬Sの東京コースでも、この馬には不利な流れと思われていたが、高速決着にあっさり対応してみせた。そこへきて、追い切りではG前仕掛けで併走馬を圧倒。確かに初の京都は歓迎材料ではないだろうが、今の仕上がりなら面白いレースぶりが期待できそう。
☆ アートハウス
いくらなんでも骨折で8ヶ月休養明けでは無理できない アートハウス だったが、復帰に向けた好調な追い切りを見て、もしかしたら…と思うようになった。1週前追い切りでは、この馬にしては珍しく一杯に追われ、4F.50.6-1F.11.0とかなりの時計を出してきた。もともと実績のある馬なので、馬にやる気とレース勘が戻っているならば、いきなりのG1でも入着は狙えるかもしれない。
☆ ゴールドエクリプス
過去2戦の重賞では軽量にも関わらず、好走どまりの ゴールドエクリプス 。さすがにここは厳しい舞台ではあるのだが、好調さはアピールしてきた。最終追は時計のかかった栗東CWで6F.79.3-1F.11.5とかなりの好時計。頭が高く、あまりきれいな走法ではない割に、調教ではよい動きをする馬なのだが、今回はさらに状態の良さをうかがえる。成長力あるドゥラメンテ産駒ゆえに、激走の予感をさせる動きが怖い。
☆ イズジョーノキセキ
イズジョーノキセキ 今年は大敗続き。このレースも3回目となるが馬券に絡むことはできていない。最年長馬でもあり、とても手がでそうにないが、昨年の有馬記念のようにハマれば人気に関係なく一発の狙えるタイプ。長い脚を使うエピファネイア産駒で、瞬発力勝負では分が悪いが、万一ペースが早くなるようなら、混戦の中から顔を出してくるかもしれない。調教自体も内容は悪くなく、年齢なりに好調キープできている。
馬券と総評
推奨馬券 総評
3連単
軸2頭マルチ:

01=07
→02,03,11,09,12,05
(36点)

01=02
→07,03,11,09,12,05
(36点)

今の京都コースは時計が出ており、わからないところもあるが、例年通りにスローからの上がり勝負となることが濃厚。ならば、やはりブレイディヴェーグの末脚がかなり脅威となる。とはいえ、そこまで抜けた存在でもなく、混戦メンバーと言えよう。それぞれ癖や特徴が異なり、展開次第で結果がガラリと変わりそうな面々。おそらく、全体の時計はそこまで早くないはずで、本命馬の相手としてはジェラルディーナの外からの大まくりに期待したい。他は基本的に追い切りでの状態がよく、瞬発力に優れる差し馬をピックアップした。馬券はブレイディヴェーグから。ジェラルディーナ、ルージュエヴァイユを副軸とした3連単、2頭軸マルチながしで、ヒモ穴を狙っていきたい。

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