第169回 天皇賞(春) 予想
2024/4/28 4歳以上オープン 定量 指定 国際
施行コース
京都の坂越えが2回。上がりの競馬になりやすく、差し馬は勝負所ではある程度前につける必要もある。また、長距離コースゆえ、内の経済コースを回る必要があり、その点において外枠はやはり不利。
馬柱
枠 | 馬 | 印 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 脚 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 01 | サリエラ | 牝5 | 56.0 | 替武豊 | 差 | |
1 | 02 | 取消 | |||||
2 | 03 | ☆ | プリュムドール | 牝6 | 56.0 | 和田竜 | 差 |
2 | 04 | ワープスピード | 牡5 | 58.0 | 替三浦 | 差 | |
3 | 05 | ☆ | ブローザホーン | 牡5 | 58.0 | 菅原明 | 先 |
3 | 06 | ディープボンド | 牡7 | 58.0 | 替幸 | 先 | |
4 | 07 | ○ | タスティエーラ | 牡4 | 58.0 | 替モレイラ | 先 |
4 | 08 | ゴールドプリンセス | 牝4 | 56.0 | 替田口 | 差 | |
5 | 09 | △ | シルヴァーソニック | 牡8 | 58.0 | 替Mデムーロ | 差 |
5 | 10 | ☆ | サヴォーナ | 牡4 | 58.0 | 池添 | 先 |
6 | 11 | マテンロウレオ | 牡5 | 58.0 | 横山典 | 逃 | |
6 | 12 | ▲ | ドゥレッツァ | 牡4 | 58.0 | 替戸崎圭 | 先 |
7 | 13 | スカーフェイス | 牡8 | 58.0 | 松若 | 追 | |
7 | 14 | ◎ | テーオーロイヤル | 牡6 | 58.0 | 菱田 | 先 |
7 | 15 | メイショウブレゲ | 牡5 | 58.0 | 酒井 | 追 | |
8 | 16 | △ | チャックネイト | セ6 | 58.0 | 替鮫島駿 | 先 |
8 | 17 | スマートファントム | 牡4 | 58.0 | 替岩田望 | 差 | |
8 | 18 | ハピ | 牡5 | 58.0 | 替浜中 | 差 |
*◎:本命 ○:対抗 ▲:単穴 △:穴 ☆:注意
*替 は騎手乗り替わり
予想ペース
S スロー |
ただでさえ、ペースの遅い長距離レースの上、これといった逃げ馬が不在。必然的に緩いペースも、2度の淀の坂超えはスタミナを奪う。一概に瞬発力勝負とも言えない側面も。 |
信頼度
C 上位拮抗 |
大波乱は考えにくいものの、上位陣の地力は拮抗。展開や枠順、騎手の技量によるところも勝敗に大きく影響しそう。 |
予想本文
~ 千載一遇 ~
長距離レースは騎手の腕がものを言う。ただ、残念なことに当レースを3勝しているルメール騎手は不在。そして、香港競馬に赴くジョッキーもいて、騎手に関しては、やや寂しいメンバー構成。しかし、これはこれから栄冠を掴む側にとっては、千載一遇の好機。今や立派なステイヤーとなったテーオーロイヤルを駆って、菱田ジョッキーが初G1制覇に挑む。やはりそこはこのレースの注目点だろう。 ◎ テーオーロイヤル
本命にはやはり、そのテーオーロイヤル 。一昨年のこのレースの3着を始め、長距離レースは5戦すべて複勝圏で、近年では珍しい純ステイヤータイプ。サリエラ、ブローザホーンなど、今回の有力馬相手にも勝負付けを済ませている。特に前走の阪神大賞典の5馬身差は圧巻で、今週の追い切りも軽めながら素軽い動きを見せている。人馬ともにここに万全に備えてきており、ここは人気でも信頼したい。ただ、懸念点がないわけではなく、淀での3200mは経験がないこと。良馬場で時計の出る状態だと、瞬発力ある他馬に足をすくわれる可能性は確かに存在している。
本命にはやはり、そのテーオーロイヤル 。一昨年のこのレースの3着を始め、長距離レースは5戦すべて複勝圏で、近年では珍しい純ステイヤータイプ。サリエラ、ブローザホーンなど、今回の有力馬相手にも勝負付けを済ませている。特に前走の阪神大賞典の5馬身差は圧巻で、今週の追い切りも軽めながら素軽い動きを見せている。人馬ともにここに万全に備えてきており、ここは人気でも信頼したい。ただ、懸念点がないわけではなく、淀での3200mは経験がないこと。良馬場で時計の出る状態だと、瞬発力ある他馬に足をすくわれる可能性は確かに存在している。
◯ タスティエーラ
あまりにも前走が負けすぎなダービー馬、 タスティエーラ 。ただ、今回は鞍上にモレイラ騎手を迎え、復活を期する意気込みを買って、もう一度見直してみたい。前走の敗戦は理由がはっきりしていない上、前走を2桁着順から巻き返す例は極めて少ないだけに不安も多いが、菊花賞や有馬記念のレースぶりを見る限り、リズムが噛み合えさえすれば、いくら4歳世代がどうこう言われようと、このメンバー相手に見限ってしまうのは早計か。追い切りからも不調とは思えず、もう一度強気に勝負したい。
あまりにも前走が負けすぎなダービー馬、 タスティエーラ 。ただ、今回は鞍上にモレイラ騎手を迎え、復活を期する意気込みを買って、もう一度見直してみたい。前走の敗戦は理由がはっきりしていない上、前走を2桁着順から巻き返す例は極めて少ないだけに不安も多いが、菊花賞や有馬記念のレースぶりを見る限り、リズムが噛み合えさえすれば、いくら4歳世代がどうこう言われようと、このメンバー相手に見限ってしまうのは早計か。追い切りからも不調とは思えず、もう一度強気に勝負したい。
▲ ドゥレッツァ
こちらも4歳馬、菊花賞馬ドゥレッツァ 。菊花賞の勝利は鞍上の見事なペースコントロール技術の賜物といえる。だが、休み明けの金鯱賞で離されたとはいえ、2着と一定の結果を出した。この叩き台を経て、最終の追い切りでは、6F 81.9-1F 11.7と好調さをみせ、栗東にも早め入厩で輸送の不安も少ない。ただ、例え誰であれ、主戦のルメール騎手からの乗り替わりは大きな減点材料。その中では最良の鞍上は得られたとは思うが、その点はくれぐれも留意しておきたい。
こちらも4歳馬、菊花賞馬ドゥレッツァ 。菊花賞の勝利は鞍上の見事なペースコントロール技術の賜物といえる。だが、休み明けの金鯱賞で離されたとはいえ、2着と一定の結果を出した。この叩き台を経て、最終の追い切りでは、6F 81.9-1F 11.7と好調さをみせ、栗東にも早め入厩で輸送の不安も少ない。ただ、例え誰であれ、主戦のルメール騎手からの乗り替わりは大きな減点材料。その中では最良の鞍上は得られたとは思うが、その点はくれぐれも留意しておきたい。
△ シルヴァーソニック
8歳という高齢で、10ヶ月明けの前走では大敗してしまった シルヴァーソニック 。しかし、その後の動きが期待感も持たせる素晴らしい内容。調教では未だに自己最速の時計を出すのだから恐れ入る。昨年と同等以上の状態にあるなら、当然ここは有力馬の一角を担えるだけの実績馬。確かにデータ的には厳しい側面があり、Mデムーロ騎手もこのレースには結果が残せていないが、今年は好調なので、ここらで一発はあるかも。
8歳という高齢で、10ヶ月明けの前走では大敗してしまった シルヴァーソニック 。しかし、その後の動きが期待感も持たせる素晴らしい内容。調教では未だに自己最速の時計を出すのだから恐れ入る。昨年と同等以上の状態にあるなら、当然ここは有力馬の一角を担えるだけの実績馬。確かにデータ的には厳しい側面があり、Mデムーロ騎手もこのレースには結果が残せていないが、今年は好調なので、ここらで一発はあるかも。
△ チャックネイト
AJCCを勝利し、それ以来の実戦となるチャックネイト 。初の京都3200m戦ということになるが、ここまで長めの距離を使われてきており、スタミナの点では全く心配はない。少し間隔が空いたが、重賞2戦を好走し、今が充実期を迎えている。追い切りも好調で、1週前はラスト1F 10.9を計測。ハーツクライ産駒はこのレースでの好走例が多く、パワーと切れを兼備し、展開問わずの面も頼もしい。乗り替わりとなった鮫島騎手の手腕にも期待したい。
AJCCを勝利し、それ以来の実戦となるチャックネイト 。初の京都3200m戦ということになるが、ここまで長めの距離を使われてきており、スタミナの点では全く心配はない。少し間隔が空いたが、重賞2戦を好走し、今が充実期を迎えている。追い切りも好調で、1週前はラスト1F 10.9を計測。ハーツクライ産駒はこのレースでの好走例が多く、パワーと切れを兼備し、展開問わずの面も頼もしい。乗り替わりとなった鮫島騎手の手腕にも期待したい。
☆ ブローザホーン
ブローザホーン はもう少し上位評価にしたかったのだが、やや追い切りの動きが地味に映ったので、人気馬ということもあり、控え目な評価に留めた。それでも乗り込み量は十分で、転厩後2戦目で体制は整っている。近走は実に堅実な競馬ぶりで、日経新春杯、阪神大賞典の好走は、ここでは胸を張れる実績。当日気配は良さそうなら積極的に買っていきたい。
ブローザホーン はもう少し上位評価にしたかったのだが、やや追い切りの動きが地味に映ったので、人気馬ということもあり、控え目な評価に留めた。それでも乗り込み量は十分で、転厩後2戦目で体制は整っている。近走は実に堅実な競馬ぶりで、日経新春杯、阪神大賞典の好走は、ここでは胸を張れる実績。当日気配は良さそうなら積極的に買っていきたい。
☆ サヴォーナ
神戸新聞杯2着で菊花賞では穴人気にもなったサヴォーナ は、今回のメンバー相手では少々荷が重そう。ただ、この馬自身の調子は良さそうで、堅実に走れるタイプでもあるので、連下には一考したい。比較的人気もないので旨味もある。乱ペースで混戦になった際の穴馬候補に。
神戸新聞杯2着で菊花賞では穴人気にもなったサヴォーナ は、今回のメンバー相手では少々荷が重そう。ただ、この馬自身の調子は良さそうで、堅実に走れるタイプでもあるので、連下には一考したい。比較的人気もないので旨味もある。乱ペースで混戦になった際の穴馬候補に。
☆ プリュムドール
さらなる穴馬としては プリュムドールを挙げておく。さすがに相手は強力だが、長距離レースは慣れているし、大敗もすくない堅実タイプ。休養明け3戦で徐々に良化の兆し。このレースに相性のいい鞍上が跨る点でも面白く、そう侮れない。
さらなる穴馬としては プリュムドールを挙げておく。さすがに相手は強力だが、長距離レースは慣れているし、大敗もすくない堅実タイプ。休養明け3戦で徐々に良化の兆し。このレースに相性のいい鞍上が跨る点でも面白く、そう侮れない。
馬券と総評
推奨馬券 | 総評 |
---|---|
3連複 軸1頭ながし: 14 →07,12,09,16,05,10,03 (21点) |
ダービー馬と菊花賞馬のG1馬2頭が揃い、脇を固めるメンバーも長距離自慢の実力派が揃ってそれなりに華やかなメンバー。ただ、4歳世代の不甲斐なさも手伝って、なかなか悩ましい混戦模様を呈している。波乱を呼ぶこともあるが、実力ははっきりと問われる伝統レース。ここは奇をてらわず、素直にテーオーロイヤルを長距離実績を信頼したい。馬券はこの馬から3連複軸1頭ながしで勝負したい。 |