2010/5/30 3歳オープン 牡57キロ 牝55キロ 指定 国際
施行コース
- 10R
東京 - 芝2400m
左回り - 良
見込み
Cコース利用ではあるが、さすがに内の荒れが目立つようになってきた。
馬柱
枠 | 馬 | 印 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 脚 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 01 | × | エイシンフラッシュ | 牡3 | 57.0 | 内田 博幸 | 差 |
1 | 02 | × | レーヴドリアン | 牡3 | 57.0 | 藤岡 佑介 | 追 |
2 | 03 | △ | ルーラーシップ | 牡3 | 57.0 | 四位 洋文 | 差 |
2 | 04 | サンディエゴシチー | 牡3 | 57.0 | 浜中 俊 | 先 | |
3 | 05 | × | コスモファントム | 牡3 | 57.0 | 松岡 正海 | 先 |
3 | 06 | アリゼオ | 牡3 | 57.0 | C.ウィリ | 逃 | |
4 | 07 | ◎ | ヴィクトワールピサ | 牡3 | 57.0 | 岩田 康誠 | 差 |
4 | 08 | ○ | ローズキングダム | 牡3 | 57.0 | 後藤 浩輝 | 差 |
5 | 09 | △ | ペルーサ | 牡3 | 57.0 | 横山 典弘 | 差 |
5 | 10 | トーセンアレス | 牡3 | 57.0 | 江田 照男 | 追 | |
6 | 11 | ハンソデバンド | 牡3 | 57.0 | 蛯名 正義 | 先 | |
6 | 12 | ▲ | ヒルノダムール | 牡3 | 57.0 | 藤田 伸二 | 差 |
7 | 13 | ゲシュタルト | 牡3 | 57.0 | 池添 謙一 | 先 | |
7 | 14 | リルダヴァル | 牡3 | 57.0 | 福永 祐一 | 差 | |
7 | 15 | メイショウウズシオ | 牡3 | 57.0 | 飯田 祐史 | 差 | |
8 | 16 | シャイン | 牡3 | 57.0 | 和田 竜二 | 差 | |
8 | 17 | トゥザグローリー | 牡3 | 57.0 | 戸崎 圭太 | 差 | |
8 | 18 | 牡3 | 57.0 | 安藤 勝己 | 差 |
*騎手の赤字は乗り替わり
予想ペース
S スロー |
06が行くとも限らない逃げ馬不在のメンバー構成。 コース形態を考えても、スローペースで直線の瞬発力勝負が濃厚。 |
信頼度
C 群雄割拠 |
路線を異にする最強馬が勢揃い。まさに頂上決戦。 地力ない馬での波乱は難しい。 |
予想本文
「史上最高」と呼び声高い今年のダービー。
NHKマイルC馬ダノンシャンティの戦線離脱は非常に残念ではあるが、それでも各々時代が違えば世代代表馬になったであろう馬が集結した。
とても印が足らないほどで、ある意味もったいないという気持ちがまず多分にある。
また、このメンバーの実力もそうだが、各馬血統背景がまた凄まじい。
そしてSSの貢献が大きいとはいえ、ほとんどが父内国産馬。
かつて外国馬は参加できなかった日本人にとって特別な”東京優駿”、日本ダービーも今や国際G1。
それでも海外馬やマル外馬に席巻されずにすんでおり、ここまで高くなった日本の競馬レベルについても賞賛したい。
多士済々のメンバーにあって、やはり本命は譲れぬヴィクトワールピサ。
この馬を上回る可能性の馬が揃ったといっても、期待感先行もぬぐえない。
これまでライバル馬をことごとく破っての5連勝は、群を抜く実績。
特に弥生賞、皐月賞でみせたレースぶりはハンパなものではない実力差を感じた。
高いレベルの瞬発力、馬込みを気にしない気性の二つの武器にさらに起用さとパワーも持つ。
各項目が高次元でまとまっており、騎手にとっては非常に乗りやすい「強い馬」だろう。
どれか1点に限ればこの馬よりすぐれた能力を持つ馬もいるだろうが、トータルバランスを考慮すれば軸としての信頼はこのメンバーでも絶大。
裏を返せば、皐月賞ほど頭としての信頼性は薄まるが軸としての信頼性は不動ということである。
これだけ揃うと対抗以下が迷うところだが、騎手乗り変わりで大きく魅力が増したローズキングダムをここで見直したい。
オッズとも相談になるだろうが、単勝4~5番人気程度まで人気が落ちるようなら俄然旨味が出る。
ただし、中間に一頓挫もあったので、気配を含め、当日ギリギリまでの判断が必要であることを付け加えておく。
期待を裏切ったスプリングSは休養明け、前走皐月賞では、4着とはいえ2着とはハナ差。
騎手の優劣の問題ではなく、ここで後藤騎手に乗り変わるということも期待感は増す。
ただ「薔薇一族」と呼ばれるこの血統はマイル~中距離の印象も強く、距離には自信ありとは言えず、逆にここで大敗の可能性もある。
そこは割り切って、伝説の新馬戦を伝説たらしめるべくこの馬の復活に注目しようと思う。
よくも悪くもこの馬が今回のレースの「もの差し」となるヒルノダムール。
この馬のお陰で各馬の実力差を計ることができるといって良いほど、それぞれの実力馬と対戦し、大きな大敗が無くここまで来た。
特に前走皐月賞が素晴らしく、決して得意とはいえないコース形態でしっかりと2着に入ってことは評価したい。
母父にラムタラで、父がマンハッタンカフェ。距離が伸び、東京コースに変わるのは歓迎のはず。
怖いのは末脚封じるスローペースだが、逆に本命馬を差しきる可能性まである馬の筆頭であることには変わりない。
ルーラーシップの前走の相手は、さすがに相手が弱すぎの感もないが、レースレベルそのものは優秀。
毎日杯で思わぬ大敗を喫し、皐月賞には出場叶わなかったが、ここにはなんとか間に合った。
いうまでもなく超良血馬。素質開花すれば、圧勝すらありあえる血統背景。
ダイナカールにトニービン、そしてキングカメハメハ。
この距離になんら不安なく、33秒台の切れる末脚も持つ。
まだ底を見せておらず、ここで能力全開すれば頭まで十分狙える。
人気次第ではもっと上位にしていい今回最大の惑星。
上記3頭との実力差は無いと言えるだろうペルーザ。
しかし、無敗と鞍上人気も手伝ってダントツ2番人気となってくるとどうにも手が出しづらい。
ヴィクトワールピサと未対戦であることは未知の魅力といえるが、力関係は不明な状態。
確かに若葉Sでヒルノダムールに勝利している実績があるが、完全にマークした上での競り落としでむしろヒルノの強さが目立ったレース。
青葉賞の圧勝は評価に値するだけのレースレベルではあるが、相手関係が明らかに格下。
2000m以上を中心にレースを経験し、気性安定でセンスもいい。
意外にもゼンノロブロイ産駒はあまり活躍馬がいないので、頑張ってほしい気持ちもある。
相当のポテンシャルを感じるが、やはりこの人気であれば、未知の魅力は逆にマイナス要素と捉えたい。
上記4頭はやはり強力でそうそう崩れるという印象がない。
では、他馬につけいる隙がないかといえばそうではなく、むしろ3着圏内を考慮した際、今回のレース、ヒモ対象は相当に広い。
その中でもレーヴドリアンは、やはり東京だと切ることはできない。
この馬が存分に力を発揮できる長い直線と広いコース。
目標は以前からここにあったはずで、待ちに待った舞台。
実はダービーやJCなど東京2400mは追い込みはかなり難しく、加えて今回はスローペースが予想され、そうそう甘い展開にはならない。
ただ、それでも起用さの要求される中山に比べれば格段に競馬はしやすいはず。
コスモファントムもなんとも不気味。
ラジオたんぱ杯2着で、ヴィクトワールピサとダノンシャンティの間に入った。
今回唯一のマル外馬で、なんといっても芝では3着以下なしという実績。
この辺りのクラスの馬がこの印なのだから、今年のメンバーはつくづく恐れ入る。
どちらかといえば皐月賞で見たかった馬だが、復帰2戦目で調子も上向き。
復帰2戦目で上向きといえばエイシンフラッシュもいる。
11番人気だった皐月賞だが、いきなり結果を出した。
混戦の中での3着だが、休養明けでヒルノダムール、ローズキングダムと互角に渡り合った事は大きい。
さらに良化するようなら怖い存在だ。
印は上記までだが、余談として以下も考察しておきたい。
特に皐月賞で人気しておきながら、敗北したことでここで大きく人気を落としている馬には注意はしておきたい。
人間心理として、勝負付けが済んだ馬より、未対戦の実力馬に魅力移るのは当然。
たが、アリゼオやハンソデバンドなど、一戦だけの見限りも早計ともいえ、人気が落ちているなら馬券的には美味しい存在。
買う買わないは別として、実力差とオッズの格差を突くなら、おいしい存在の馬が数頭いることも覚えておきたい。
馬券と総評
推奨馬券 | 総評 |
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3連単
フォーメーション: 1着:07 2着:08,12,03,09 3着:08,12,03,09,02,05,01 (24点) 1着:08,12,03,09 |
展開でどうこうなるようなメンバー構成ではない。 地力上位馬以外は参加するだけのレースとなろうが、その地力上位馬が今回は目白押しの状態。 例えば100回レースをしたとして、最もブレが少ないと思えるのがやはりヴィクトワールピサだ。 負けることはあるかもしれないが、3着圏内ならやはり信頼度は最も高い。 頭は決まっても、対抗格以下が難しい。 |