第14回 ジャパンカップ・ダート 予想

予想
2013/12/1 3歳以上オープン 定量 指定 国際
施行コース
  • 11R
    阪神
  • ダート
    1800m
    右回り

  • 見込み
コース図
先行有利な地方競馬から、中央に戻って差し馬が穴をあけるケースには一定の警戒を要する。ただ、阪神に舞台を移してからは抜けた馬がいたとはいえ、逃げ、先行が結果を残している。
馬柱
馬名 性齢 斤量 騎手
1 01 ローマンレジェンド 牡5 57.0 岩田 康誠
1 02   グレープブランデー 牡5 57.0 M.デムーロ
2 03   メーデイア 牝5 55.0 浜中 俊
2 04 × エスポワールシチー 牡8 57.0 後藤 浩輝
3 05   クリソライト 牡3 55.0 内田 博幸
3 06 ホッコータルマエ 牡4 57.0 幸 英明
4 07   ブライトライン 牡4 57.0 福永 祐一
4 08 × ワンダーアキュート 牡7 57.0 武 豊
5 09 ナイスミーチュー 牡6 57.0 小牧 太
5 10   パンツオンファイア 牡5 57.0 G.スティーヴ
6 11   ソリタリーキング 牡6 57.0 戸崎 圭太
6 12 × ベルシャザール 牡5 57.0 C.ルメール
7 13   グランドシチー 牡6 57.0 津村 明秀
7 14 ニホンピロアワーズ 牡6 57.0 酒井 学
8 15 インカンテーション 牡3 55.0 大野 拓弥
8 16   テスタマッタ 牡7 57.0 D.ホワイト

*騎手の赤字は乗り替わり

予想ペース
MS
ミドルスロー
04の単騎逃げ濃厚。ペースを落としに掛かるが、先行勢には有力馬がずらり。各馬の仕掛けによっては乱ペースも。
信頼度
C
軸不動
有力馬勢をことごとく破ってきた06は、相手も崩れてないだけに信頼度は高い。中央への舞台替わりは気になるが、この馬が中心。
予想本文 

 主だった有力馬が全て揃った好メンバーのジャパンカップ・ダート。ダート界では、選択できる路線が多く、基本的には安定した実績を残す馬が多数。そしてこのレースではそれらの頂上決戦となる。また長く活躍する古豪も多いのも特徴。芝とは異った趣があり、今年は久しぶりに外国馬の参戦(しかも珍名馬?!)もあって特に面白くなりそうだ。

 昨年のこのレースでは波乱の立役者となったホッコータルマエ。その後の充実度は凄まじい。既成有力馬を相手に大舞台で軒並み土をつける大きな成長ぶり。しかも敗れた相手も本来の競馬ができている結果だけに、より価値が高い。先行抜け出しというレースぶりに加え、競り合って最後まで脚が持つことがしっかり勝利できる事に繋がっている。2走前の南部杯で連勝こそとまったが、相手を侮った面があり、力負けではない。現状、考えられる最高といっていいメンバーがそろった今レースだが、やはりこの馬が筆頭候補には違いない。1着固定で勝負したいほどでもあるが、地方競馬場から戦いの場を移したことで差し馬にも目が出てくる。今回は南部杯と逆に、思わぬ外差しを喰らうことがあるため、頭固定だとやや怖さも残る。

 やや人気次第という面も含むが、休養明けぶっつけでもニホンピロアワーズを狙いたい。さすがに急仕上げで調教はいまひとつ。景気の良い話も聞こえてこないが、元来鉄砲は効く馬だし、実績的にはこの豪華メンバーでもNo.2くらいだろう。負けることはあっても、しっかり成績はまとめてくるし、ちょっとこの馬の大敗する姿が想像できない。人気も落ちるここでは逆に積極的に狙いたい。

 3番手には思い切って3歳馬、インカンテーションを抜擢する。古馬陣の顔ぶれはそうそうたるもので、少々荷が重いのは承知。だがそれでも期待感を抱かせる前走、みやこSでの好走。鞍上の好騎乗で見事に仕掛けが決まった勝ち馬よりも、ハナ差まで怒濤の差しをみせた同馬の方に魅力を感じた。そもそも連動性の高いトライアルレース組。今の勢いを合わせ、ここは評価を高めたい。

 末脚自慢のナイスミーチューの突っ込みが怖いところ。専ら中央でレースを続けた猛者。それゆえ阪神コースに変わっての不安は全くない。当然ながら先行勢が多い今回、広い阪神コースなら自慢の末脚を見せつける展開に恵まれる可能性は高い。ペースや展開に大きく影響を受けることになるため、位置取りと仕掛けどころは重要。ハマれば一発…といったところか。

 実績、安定感ではやはりローマンレジェンド。さすがに2番人気までとなると手は出しにくいところだが、有力馬の一頭であることは今更述べるまでもない。復帰初戦のみやこSでは1番人気に応えられず、帝王賞での大敗も気になるところで、やや陰りを感じなくはない。最内枠が吉凶どちらに転ぶかも微妙なところではあるが、少なくとも前走叩いた上積みは見込めるはず。

 エスポワールシチーには本当に頭が下がる。今回で引退レースとなり、ご祝儀馬券も踏まえるとあまり買いたくないが、依然まだ安易に衰えたと切り捨てられない。昨年のこのレースでは大敗したが、今年は単騎逃げが見込め、ペースは落とせそう。むしろ問題は近走での好走はすべてマイル戦以下ばかりなので、距離的不安要素は残る点。

 ワンダーアキュートも古豪の一頭。年齢的に魅力は乏しく、上積みもないだろう。だが、大崩れないその足跡にはやはり敬意を払いたい。特に小回りのローカル競馬場では先行して粘り込み、差しが有効な場面では後方からも競馬ができるとう自在性がある点は大きい。混戦なら目が出る。

 一方、新興勢力として勢いのあるベルシャザール。別路線を歩んだきただけに、その力関係はまだ未知数。芝から転向後、あっという間にここまで昇ってきた。もちろん魅力溢れる一頭だが、その分人気を背負うのが難点。今回は押さえまでとし、様子を見たい。

馬券と総評
推奨馬券 総評
3連単
1着ながし:

06
→14,15,09,01,04,08,12
(42点)

2着ながし:
06
→14,15,09,01,04,08,12
(42点)

ホッコータルマエの信頼度はかなり高い。ただ、今回は他馬のレベルも高く、無視できる馬が少ない。本来、ヒモは手広く、全ながしまで考慮したい。となると、3連単2頭軸マルチながしの場合、2番軸の選定が重要になってくる。ニホンピロアワーズを2番手としたがやや不安も伴う。ここはホッコーの1着固定ながしがよいかもしれない。もちろんその場合はヒモの絞り込みが必須とはなり、ホッコーの2着はありえるので、押さえも必要だろう。
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