オープンレースと条件級レース。つまりGIや重賞レースを含む、オープン以上のレースとそれ以下のいわゆる条件戦のレースとでは、予想の考え方も変える必要があります。
オープン以上にはクラスの制限がありません。1600万下のレースを僅差やある種のまぐれ(騎手の好騎乗など)でギリギリ勝った馬もオープン馬ですが、G1を全部勝つような、異常に強い馬もオープン馬です。
つまり、実力差の開きに制限がないのがオープン以上のレースであり、圧倒的な人気馬はある程度信用できるといえます。
しかし、逆にいえば条件馬の場合は、どんなに◎印が並んでいようと、条件馬は条件馬です。例え、そのクラスで安定した成績を収めていようと、そのクラスを勝ち切れていない馬です。実力差の制限がついているレースというのが、条件戦です。この差は騎手の技量で十分どうにかなる範囲で、オープン戦に比べると本命馬の信用はないといえます。波瀾も十分考えられるということですね。
ただし、本来オープン馬の力を優に持つ馬が、骨折などの休養で出世が遅れている場合を除きますよ。もちろん。また新馬戦や無敗馬の場合もオープン以上のレースと同じく馬のレベル差に開きがあるといえます。まぁ、新馬戦の場合はもう少し特殊といえますが…。
条件戦とオープン戦以上とではそのレベル差において、大きく意味が違うことは述べました。それはさらにつきつめれば、重賞、GIなどと、そのレースレベルがあがるほど、顕著になります。
もちろん例外はありますが、単純な一般論としては、GIレースはすでに実力差の開きが安定しており、新聞や世論の予想は信頼できる。つまり「堅いレース」であるのが本来の姿です。
ですから、本命党の方は比較的メインレースやGIレースの方が当たりやすく、穴党の人は条件戦の方が、確率論的には向いているといえます。まぁ、しかし堅いはずのレースであるほど、その本命馬がこけた時、とんでもないオッズになったりしますからねぇ…。(^^; 一概にはいえませんが…。
どちらにしろ、オープン以上のレースでの圧倒的人気馬と、条件戦における圧倒的人気馬では、その信用性は大きく違うということ頭にいれておいて損はないでしょう。