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 ■ データとジンクス

 データやジンクスをあなたはどこまで信用しますか?どこまでが単なる偶然で、どこまでが必然か?重要なのは与えられたデータを処理する能力です。

 データといっても、「七夕賞の時には7枠が来る!」などといった、ある種、出目論的なものから、少々古いですが、NHK杯(現、京都新聞杯かな?)組はダービーに絡まないなど多種多用です。

 そういえば、天皇賞(秋)の1番人気馬は勝てないというジンクスをテイエムオペラオーが打ち破りました。またオペラオーは毎日杯組はクラシックに絡まないというデータも打ち破ってます。
 例えばこれを例にとると、毎日杯というレースは本番の皐月賞への日程的な間隔が狭い。また中山の皐月賞に対して、阪神で走る意味がないという理由から、はっきりとクラシックを意識する馬の出場が少なく、必然的にそのレースレベルが下がると分析できます。
 つまりこのデータが意味しているのは、「確率的に毎日杯組はクラシックを勝ち負けできるほどの馬の出場が少なく、そこで勝利してもほかの有力馬に通用しにくい。」ということで、当然まれには強い馬が出てきた場合、クラシックでも通用する可能性はあるということなのです。

 何が言いたいのかといいますと、データをデータとして処理するのではなくて、何故そうなのかということを追求する必要があるということです。
その作業をすることで、そのデータがどれほどの信頼のあるものなのかが、わかるでしょう。

 他方、ジンクスという言葉もあります。そこに何の根拠もみつけられないが、何故かそうなってしまうといった類のものです。
では、これらは全く信用しないのか?というとそうでもありません。何の根拠も見つからない、ある種ばかげたともいえるジンクスであったとしても、それが単なる偶然であるかどうかもわからないのです。実は自分でも見つけられないが、なにかしらの理由があってのものかも知れないのです。
「物事にはすべて理由がある」といった考え方といっていいでしょうか?

 データやジンクスなどは、果たしてそれが本当に根拠のある理由なのか、あるいは単なる偶然なのかの判断が非常に難しいといえるでしょう。
それを信用する、しないは、結局、あなた自身の取捨によります。
ただ、そのデータを自分なりに信用できるか、偶然かの解釈を行うことは必要だと思います。


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