予想本文
マル外ダービーと言われていた頃と異なり、ダービーが外国産馬に解放されてからこのレースはわからなくなった。
マイル専化の馬というより、クラシック残念組中心のレースとなり、波乱の傾向が色濃く出ている。
比較的、安心感のある本命馬でも敗れるケースもあるので、予断は許されない状況。
本命にはダノンシャンティ。
松田国厩舎で毎日杯からのローテとなると否が応でも、キングカメハメハとクロフネを思い出す。
また、このレースは皐月賞の枠と連動することでも有名であるが、今年は7枠か8枠。
とにかくゲンのいい条件が揃っているが、もちろん馬の実力を考慮しての本命。
皐月賞上位組と互角の実績にはどの馬より安心感がある。
また常に33〜34秒台の末脚を持ち、特に前走は直線追わず、持ったままでの完勝。
今が最も旬の状態で、G1を取るならここしかないかもしれない。
対抗格には迷ったもののリルダヴァル。
毎日杯、皐月賞とやや強行ローテが気に掛かるが、状態はよさそう。
ディープインパクトの近親を持ち出すまでもなく、ここでは上位の実績。
本命馬には毎日杯で完敗ではあるが、当時は休養明け。
前走、皐月賞では6着とはいえ、勝ち馬と3馬身差以内にまとめ、まずまず好走といえる結果。
骨折があって休養を余儀なくされたが、叩き3走目のこの状態なら、そろそろ本領発揮してきそう。
サンライズプリンスの取捨には迷った。
現在、1番人気で、実際のところ、本命ダノンシャンティとの一騎打ちも濃厚かとも考えていた。
それくらい前走は説得力のあるすごい競馬をしてみせた。
大外不利の中山1600mであれだけ出遅れ、強引に前をとりにいっての完勝。
確かに対戦メンバーのレベルには疑問が残るが、1分32秒台の時計ではケチのつけようがない。
本命候補の資格十分ではあるが、トライアルであるニュージーランドTの勝ち馬と、本番のこのレースの連動性は低い点が気に掛かる。
特に開催場所が中山から東京に変わることで、むしろこのレースで負けた馬の巻き返しが波乱の要因となっている。
これだけの人気の割にこれまでの対戦メンバーを考えると、やや危険な人気馬ともいえ、過信は禁物か。
それでもこれ以下の印にすることは難しい実力馬。
皐月賞でのエイシンアポロンは期待も大きかっただけに不可解な敗戦。
マイルまでの馬だとも思えないのだが、鞍上変更で巻き返しを計る。
東京での勝利経験があるのも大きく、前走内容で魅力半減ではあるが、これまでの実績を考えるとまだ捨て切れぬ存在。逆にここでダメなら見限られてしまう真価を問う一戦。
朝日杯3着のダイワバーバリアンは堅実さが光る。
世代代表馬と常に接戦してきた同馬だけに、ここでも3着以内を考えれば十分圏内。
真面目にしっかりと走るタイプで、大崩れはなさそう。
以下、穴の域を出ないが、何分荒れるレースだけにやや手広く考慮したい。
ニシノメイゲツは安定した切れる脚があり、東京コースでの差し込みが怖い。
シゲルモトナリの先行力、叩き2走目で変わり身を見込めそうなガルボ、父がこのレース2着のザカリアであるレトまでを馬券対象にしたい。
【馬券と総評】
やはりダノンシャンティの中心は不動。サンライズプリンスも同等で、共に前走内容が秀逸。
ただ、あっさり人気両頭で決まっては面白みに欠ける。
加えて、このレースは荒れるレース。
まだまだ判断材料に乏しい状態で、特にコース変わりを考えると波乱要素も高い。
今回はダノンシャンティのみを信頼し、中心に据えたい。
相手、ヒモが非常に難しいところ。ダノンシャンティの1着固定のフォーメーションを本線に2着固定を押さえとしたい。
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