予想本文
好メンバーが揃ったジャパンカップから一転、弱体化したメンバーとなった今年のJCダート。
エスポワールシチーもスマートファルコンも不在で、外国馬の参戦に至っては全くない状況。
阪神の1800mとなったのはいいが、これではちょっと今後の先行きはやや不安ではある。
本命馬は みやこSを見たときからキングスエンブレムに決めていた。
奇しくも兄ヴァーミリアンとの兄弟対決となった。
G1 9勝馬、兄弟対決もサカラートとの2度目という長く活躍している兄には敬意は表するが、現時点で最も勢いがあるのは弟のこの馬だ。
阪神コースに実績があり、道中我慢が利いて安定した末脚を持つ。
内枠のため包まれてしまう懸念はあるが、前走のレース振りをみればそれも杞憂になりそうで、まず大崩れはないだろう。
対抗には昨年の2着馬シルクメビウス。
ここまでメンバーが落ちれば当然の上位評価。
その末脚はメンバー随一で、特に2走前 門別でカネヒキリを置き去りにした姿は圧巻だった。
前走の敗戦はスマートファルコンが強すぎたのもあったが、この馬には辛い展開だった。
中央阪神でのG1のペースならまとめて差しきる地力がある。
問題は最内枠をどう捌くかがポイント。
休養明けとはいえ、前走で大敗してしまったダイシンオレンジ。
叩き2走目でどこまで変わってくれるかがカギとなるが、持ち前の粘りが戻れば先行脚質は他馬を出し抜けるチャンス。
人気もそれなりに落ち着きそうで狙いとしては旨味がある存在。
阪神ダートに好成績の鞍上も魅力。
逃げに脚質転向してから2、2、1着のトランセンド。
前走は鮮やかすぎる先行逃げ切り。
これは地力強化なしでは不可能な芸当。
外からのかぶせや絡まれるとモロそうな点からこの評価に留めてはいるが、ハナをとって36秒前半で上がれれば、おそらく後続はなす術はないだろう。
古豪アドマイヤスバルは、勝ちきれないものの、連下に加えるべき堅実なレースぶりが持ち味。
特に今回、調教過程が素晴らしく、調子がすごぶる上向き。
このレースは高齢馬に優しくはないし、パンチに欠ける点も否めない。
しかし、今の状態なら入着どころか上位のかなりのところまで…との期待感もある。
牝馬ならが不気味なのがラヴェリータ。
前走大敗も、成績的に相性のいい岩田騎手に戻り、怖さが増した。
大レースで勝ててないので、もう一皮剥ける必要はあるが警戒は必要。
クリールパッションの前走は落鉄に加え展開も不向き。
中央重賞での入着経験もあり、前走以外のここまでの好調さも踏まえれば、巻き返しはあってもおかしくはない。
取捨に迷うアリゼオだが、正直今回のメンバーは強力とは言い難い。
いきなりのダートでもどうにかなってしまう可能性はある。
ただ、確かに血統的には絶対にダートは向くが、この馬は気性に難があるだけにダートに戸惑うようだと大敗の可能性ももちろんありえる。
【馬券と総評】
このメンバーならキングスエンブレムの軸に迷いはない。
相手もシルクメビウス、トランセンドの3強構成の様相も濃いが、やはり逃げ馬トランセンドにはつけいる隙はあるとみて、ダイシンオレンジ、アドマイヤスバルを割り込ませる。
すんなり1〜3人気で決まった場合が怖いのだが、一応キングスエンブレム→シルクメビウス、キングスエンブレム→ダイシンオレンジでの3連単 2頭軸マルチ流しが基本線となる。
|