■　第22回　フェブラリーS　結果

　さすがにパーソナルラッシュに本命はいささか無謀だったか？(^^ゞ
印をつけた馬がきれいに上位に来たが、パーソナルラッシュはさっぱりでした。

　当日は不良馬場まで悪化し、メイショウボーラーにとっては最高の形ではあったが、圧倒的な１番人気までになると若干不安も感じました。しかし、そんな不安を吹き飛ばすレコードでの快勝でした。
フェブラリーSを逃げ切りで勝った馬はこれがはじめて。
様々な条件が揃ってのことではあるが、それでも十分に強さを見せつける強い内容でした。ぜひとも来年も主役で登場し、良馬場でもう一度見てみたいと思います。

　不満が残ったのはアドマイヤドンか。３連単馬券の中心といっておきながらの痛恨の出遅れ。あれではレースになりません。それでも入着を果たしているだけに、まともなレースを見たかったので残念です。

　シーキングザダイヤもさすがにペリエ騎手で、上手に直線を伸びてきました。ヒシアトラス、タイムパラドックスのダート主力をを押さえての２着なので、十分な内容でしょう。

　結局、芝からの転向組に軍配が上がった結果です。ダートのG1だけに本来はダートのスペシャリストが勝利しなければなりません。今回の上位馬がどういう路線を進むかは未定ですが、いずれにせよ、まだまだ底上げの必要を感じました。

　■　第22回　フェブラリーS　予想

　年度が変わり、ダート界の世代新旧交代の新風が吹き込むムードでいっぱいの今年のフェブラリーS。既成勢力にそれほど力があるようには思えがたいが、ひとまずアドマイヤドンが物差しになりそう。

　そういった期待も込めて勢いのある４歳馬を中心に考えたい。
そんな中、思い切って昨年から期待をかけていたパーソナルラッシュを本命に据えてみたい。まだレースぶりに幼さを残すが、その実力は世代を代表できるもの。エルムSでは後のJCダート馬、タイムパラドックスにも土をつけた。前走の東京大賞典では痛恨の出遅れを喫したが、東京コースなら、ある程度は許容範囲。
いきなりのG1挑戦で、若干冒険ぎみだが、ここで化ける可能性に期待したい。

　さらに４歳馬の中からシーキングザダイヤ。
ことマイルに関しては屈指の実力馬で、ダートもこなせることを証明した。
加えて過去、ノボトゥルーをこのレースで勝たせた抜群に相性のいいペリエ騎手の騎乗となれば、期待感は膨らむ。本質的には芝向きであろうし、何より切れる脚がないのはこのレースでは、不安要素だが展開は例年よりは先行馬にやさしいものになりそう。

　とにかくスピードという点では比類ないであろうメイショウボーラー。ダート転向後もそのスピードで他馬を圧倒してきた。力と連勝の魅力に溢れているが、この東京1600ｍというコースがネック。絶対的に差し馬有利である中、そのスピードで凌げるかどうかが大きなポイントとなる。ただ、今年に限っては先行馬が少ないとも言え、うまく展開が向けば、どうしようもない着差での圧勝劇もありうる。

　アドマイヤドンの有馬記念出走がどうでるかがポイントとなりそうだが、着順ほど悲観する内容でもなかった。まがりなりにもダート界を牽引していた存在。その安定感は信頼できるし、馬券的には外せない存在であろう。ただ、個人的にはこの馬を基準として、もうひとつ上のレベルの馬が出てきて欲しいとも感じるので、４歳勢に印を譲った。
　
　 同じく、既成勢力の片翼、タイムパラドックスも絶好調。
仕上がりに関しては申し分ない。中長距離向きなので、この距離に不安はないといえばウソになるが、それでもどうにかしそうな雰囲気は十分にある。

　ヒシアトラスもずっと中央のダートレースで安定を残してきた馬。その実力は推して知るべし。平安Sは少々メンバーが薄かったこともあり、評価するには微妙ではあるが、地方のG1馬より、中央の重賞馬の方がこのレース向きともいえ、軽視はできない。
　
【総評と馬券】
実績と安定感のそれまでの古豪に、ダート転向組の４歳新勢力が挑む形の今回のレース。安定感を買うか、未知の魅力を買うかは好みの問題となりそう。
東京の1600ｍダートにおいては圧倒的に差し馬有利なのは明白ではあるが、今年に限っては何とも言えない状況で、随分不確定要素の多いレースとなった。

日本のダートレースはまだレベルが高いとは言い難く、簡単に芝からの転向組が勝利をさらっていく例も珍しくない。そのあたりを考慮して、４歳新勢力を中心に据えた。ただ、多分にモロさもある分、なかなか手を出しづらい状況でもある。

馬券的には非常に難解になってくるが、３連単まで狙うなら、印は低めに設定したとはいえ、ひとまずアドマイヤドンが連軸にはなるだろう。オッズ的に楽しめないが、今回は馬連流しの方が堅実かもしれない。