予想本文
長期休養明けが心配されたスプリンターズSでしっかりと2着に食い込んだデュランダルの本命には逆らえない。
通常、追い込み馬は展開の影響を受けやすいものだが、どんな展開でもしっかりと追い込んでくる様は圧巻。初の同一G1 3連覇、池添騎手のG1連勝の可能性はかなり高いだろう。とはいえ、連の死守はかなり確率は高そうだが、頭までのなると絶対視はできない面もある。
ラインクラフトは初の古馬との対戦で、しかも牡馬混合戦となると、大敗の危険性もあるとは言える。それゆえ、逆らいたい気持ちもあったが、この馬のマイル適性も相当なもの。さらに54キロという斤量がこの位置まで押し上げる。また、有力馬に差し、追い込み馬が揃っている点も有利に働く可能性が大きい。ここでの走りは今後の試金石となる一戦。
ハットトリックは昨冬から春にかけての勢いは凄まじく、必ずマイルのG1を取るであろうと目されていた馬。特に前走は復活の兆しが見える豪脚を披露した。調教過程からも完調を伺わせる雰囲気があるが、なにぶん、同じ追い込み型でも本命馬のデュランダルと異なり、不器用さがある点は気にかかる。その足りない点を名手がどう補うかがポイント。
関屋記念での切れが素晴らしかったサイドワインダー。強調材料がそれのみになってしまいがちだが、マイルでの素質は相当なもので、十分ここでも好走の下地はある。あまり速い流れになると自慢の切れ味は期待できない点もあるが、幸いそのような展開にはなりにくい情勢で、京都コースである点もごちゃつく心配がなく、上位に食い込む可能性は高い。
短距離での好走が目立つアドマイヤマックスだが、決してマイルが距離が長いというわけではない。軽視されがちだが、十分上位陣と互角の力があり、要注意の存在となる。歴戦の地力に期待。
このレースはそれほど荒れる要素が少ないので、上位陣で決まる公算は高いが、それでも穴を探すなら、京都のマイルに自信のあるキネティクス、自分の展開に持ち込めた際の好調タニノマティーニを挙げておく。
【馬券と総評】
オッズを考えても、かなりの絞り込みが必要となるが、デュランダルの連軸は揺るぎないだろう。とはいえ、馬単で勝負できるほどの信頼はない。馬連流しが妥当な線となる。3連単となると、ここに挙げた馬以外にも十分チャンスのある状況ではあるが、手広く勝負するよりも、上位陣の堅めの馬券を厚めに勝負する方が迷いは少ないだろう。デュランダルの1着流しを主軸に、2着流しを押さえに。あるいは、手広くいくのなら、フォーメーションで3着馬に穴馬を取り混ぜるのもおもしろい。
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