■　第30回　エリザベス女王杯　結果

　オースミハルカがあれほど思い切った逃げを打つとは思いませんでしたが、非常にうまい展開に持ち込めました。
これでは勝利は確実かと思われたところを、見事に差しきったスイープトウショウ。
この馬の瞬発力のすごさは何度となく見せられましたが、今回はそれ以上にものすごい末脚でした。

　アドマイヤグルーヴも十分に力を発揮しましたが、並ぶ間もなくかわされては仕方のないところ。

　一番人気エアメサイアは位置取りが悪すぎました。それでもあの位置から５着に来ているのだから、展開ひとつで十分勝利もあり得た実力を発揮しました。

　予想通り実力馬が上位を占める結果となりましたが、スイープトウショウ＝エアメサイアの2軸マルチ三連単は紙くずと化してしまいました。　…実はBOXでも押さえていたので、まぁ良しとしましょう。(笑)

　■　第30回　エリザベス女王杯　予想

　ラインクラフトの参戦がないのは残念だが、3歳代表としてはエアメサイアが古馬に挑む。
古馬開放、京都外回りに代わり、さらに秋華賞からの間隔が空いたことで、荒れる要素が少なくなった。
さらに、今回のメンバーではスローペースからの上がりの競馬が予想され、瞬発力のない馬や、後方待機馬には苦しい戦いを強いられることになりそう。

　この距離に一抹の不安があるものの、スイープトウショウの古馬の貫禄を買う。スローペースよりも先行馬のバテる速い流れの方がこの馬の力を出せそうだが、極端に後方に位置しない限りは天皇賞秋で見せた実力を発揮してくれそう。

　本命でも問題のないエアメサイアを対抗格。歴戦の安定感は申し分なく、前走のラインクラフトを差しきった競馬は見事だった。ずば抜けた末脚を持つわけではないが、鞍上を含めたレースセンスの良さに期待したい。

　オースミハルカも引き続き。逃げ馬不在で好枠を引いた。昨年の再現は決して不可能ではなく、あからさまなので、マークも多少キツくなるだろうが、無視するわけにはいかない。

　2連覇中のアドマイヤグルーヴはいまひとつの調子が続く。前走も33秒台の脚を披露しながら結果は惨敗に終わった。今回も同じ様な展開が予想され、最後方待機ではとても届きそうにない。中団まで押し上げることは必須条件になるが、牝馬同志ならその力は周知の事実。

　3連勝中のヤマニンアスバラタ。スローペースでの上がりの競馬は最も得意とするだけにこのメンバーでは最大の惑星になる。輸送と右回りが問題だが、スムーズにいけば当然頭まで狙えそう。

　穴では休養明けのヤマニンシュクルとベストアルバムの２頭を挙げておく。どちらも順調さを欠いて、いきなりの好走は難しいが、地力のある馬だけに注意は払っておきたい。

【馬券と総評】
　 スイープトウショウとエアメサイアの軸は好みの問題となる。エアメサイアの安定感に食指が動くが、当然人気が集まることを踏まえれば、スイープトウショウの流し馬券が旨味がありそう。馬連はスイープトウショウ流し。
３連単は難解だが、ひとまずスイープ、エアの2軸マルチが妥当なところか。