■　第6回　ジャパンカップ・ダート　結果

　３頭の壮絶なる叩き合いが見られた好レースとなりました。
　 一歩抜け出したスターキングマンをシーキングが粘り、カネヒキリが最後わずかだけ差し切りました。
スターキングマンはともかく、シーキングザダイヤは距離適性から、あれほどの好戦をするとは思えなかったので、見事に波乱の立役者となりました。それにしても横山典騎手はG1の２着が多い…(^^ゞ

　カネヒキリは最初引っかかっている感じはありましたが、馬の力を信じた横綱相撲の競馬。ダート王にふさわしいレースぶりでした。対抗に推したタイムパラドックスは直線はつまり気味で追い出しのタイミングも少し遅れた感もあります。
全体的な力の差は拮抗していましたので、この波乱の結果も仕方のないところです。

　■　第6回　ジャパンカップ・ダート　予想

　３歳馬の新星がなんとか盛り上げてくれてはいるものの、やはり少し寂しいメンバーとなった今年のジャパンカップ・ダート。逆に粒ぞろいのメンバー構成ともいえ、馬券的には多方面から責めることも可能だろう。

　カネヒキリは期待と不安の2面性を持ち、ここでの本命を躊躇したが、それでも最後には期待感を買った。前走も必ず勝ってほしかったレースだが、同世代の馬に敗れた。しかし出遅れがあり、後方からの競馬で直線での凄まじい追い込みっぷりも披露し、あれを観てしまうとさすがに本命に推したくなる。さらに言えば、脚質の幅が広がったとも言える。３歳馬とはいえ、優に古馬と互せる実力があるのは間違いないが、東京の2100ｍというのは思ったより、ずっと長い距離になる。父フジキセキの産駒成績を顧みるとその当たりは少し不安が残る。

　本命馬と逆に安心感があるのはタイムパラドックス。この距離に不安はいっさいなし。年齢を感じさせない充実ぶりをみせおり、ここでも大敗はあまり想像できない。中団からレースを勧められる点も有利で、いまいち読めないペースにも柔軟に対応できそう。ただ、勝ち味に少し恵まれていない点から、本命の座は譲った。

　サカラートの今の充実ぶりも目を見張るものがある。本来このレースは地方の連勝馬より中央の好戦馬という格言じみた傾向があるが、そのどちらの条件も満たしている以上、文句も言えない。特に東海Sでの圧勝ぶりは未だ記憶に残る見事なもの。小回りコースを逃げる事で勝利に結びつけている感があり、このレース向きとは言えないが、そこは鞍上の腕に期待したい。

　サンライズバッカスも本命カネヒキリと同等の成績を残し、前走では見事にリベンジを果たした。先行脚質のカネヒキリに比べ、差し脚質な点はこのコースなら大きな武器となる。インパクトの点で本命は譲ったが、この印でも十分に勝利する可能性を秘めている。

　×印群は多士済々。中距離で地力のあるパーソナルラッシュ、ジンクライシス、ヒシアトラスの３頭を特に挙げておく。いずれも中央の舞台で好走経験があり、ここでの上位進出は十分あり得る。

　外国馬まで印はとても回せなかった。ダートの質の差は思ったより大きく、厳しいと言わざるを得ない。

【馬券と総評】
　 タイムパラドックスの安定感は魅力だが、人気を背負ってもカネヒキリの勢いを買う。馬連はカネヒキリの流し馬券。3連単はカネヒキリ、タイムパラドックスの２頭軸マルチ。ここで挙げた馬以外も可能な限りは手広くいきたい。