予想本文
短距離の王者格、デュランダルの不参加で若干寂しさのあるメンバー構成となった。
メイショウボーラー、プレシャスカフェ、カルストンライトオの3強の形ではあるが、いかんせん小回り中京の短距離戦。出遅れがあればおしまいというリスクある形なので、波乱がないとはいいきれない。
本命はメイショウボーラー。
実はこのレースは早い段階で、プレシャスカフェが本命と決めていたが、それを打ち消す見事なレースぶりだった、前走のフェブラリーS。ダートとはいえ、東京の1600mを逃げ切るのは並大抵の馬では不可能。ましてやレコードタイムまで記録されては逆らいようがない。
ダートと芝では依然、格差を感じるし、プレシャスカフェにも敗戦を喫している。それでもこのコース形態で、多少強引にでも行ききれば、出遅れでもないが切り、まず大敗はないと見る。
プレシャスカフェは生粋のスプリンターの成績を残してきた。あらゆる競馬場で、短距離戦8勝というのは群を抜いている。CBC賞、シルクロードSと王道の前哨戦もきっちり勝利した。デュランダルとの戦いがみたかったが、いない以上は主役をはっていい。カルストン、メイショウがひっぱる中で後ろからいけるのは、有利だはあるが、多頭数なので、ごちゃつく危険性もある。そのあたりを鞍上がどう捌くかも見物となる。
カルストンライトオも一介の逃げ馬と軽視はできない。平坦小回りの中京ではその脚質は俄然有利となる。しかも競ってくる馬も例年に比べればずっと少ない。無論、昨年のスプリンターズSのようにマークが薄くなることは考えられず、メイショウボーラーに目標とされる点は、仕方ない。
アドマイヤマックスは位置取りがすべてになりそう。差し脚は素晴らしいものを持っているが、もう少し前に位置した状態でそれが使えれば、プレシャスカフェとともに上がることも可能だろう。
短距離特有のハイペースにどこまでなじんでこれたがポイント。
上記の馬以外となると、やや力不足な感は否めないが、このレース形態は何があるかわからない。少しのことで十分に食い込むチャンスが生まれる。なので、手広く行きたいところだが、地力あるギャラントアロー、復調気配のキーンランドスワン、まともに走った時のゴールデンロドリゴの3頭を挙げておきたい。
【馬券総評】
すべての馬が発馬五分であったなら、やはりメイショウボーラーとプレシャスカフェの一騎打ちは濃厚。そこに割って入れるのは粘るカルストンライトオといったところか。
無難ではあるが、 メイショウとプレシャスの3連単2頭軸マルチが最も
妥当。馬連では旨味は少ないだろう。
ただ、くどいようではあるが、波乱の要素も内在している。
そこを馬連でメイショウかプレシャス頭で押さえる形がベストかもしれない。
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