■　第131回　天皇賞（春）　結果

　ある程度、波乱の可能性は頭にありましたが、アイホッパーかリンカーンのどちらかは連にはからむだろうと思っていたのですが、アイホッパーが３着に入るのが精一杯の大波乱になりました。

　勝ったのはたたき合いを制したスズカマンボ。長距離レースに対応できる下地のある馬ですが、騎手の力も大きかった。粘るビックゴールドを競り落とし、見事に後続の猛追も凌ぎきりました。
　
　 ２着にも波乱の片棒を担いだビックゴールド。やはり、長距離に自信のある馬が逃げてこられると怖いというところを証明しました。
　
　 期待のアイホッパーは追い上げたものの、３着までの入線となりましたが、G1初挑戦でこの結果は立派とも言えるかも知れません。
　
　 後は、シルクフェイマスはどうしたんでしょう。今回も雨模様ではあったんですが、前走同様さっぱりでした。

　■　第131回　天皇賞（春）　予想

　充実した３歳戦とは異なり、レベルの是非はともかく、善戦しても勝ちきれないという、なんとももどかしいメンバーが揃った。例年、天皇賞・春というと、強い古馬がいて、中距離馬は参戦を見送り、少数頭数で行われるイメージがあった。しかし今回はまれにみる大混戦で、中距離馬もこれでは欲目も出てくる。このレースは今年に限っては、例年のデータは活かしにくいといえるかもしれない。
　
　 本命選びは苦悩したが、ひとまずアイホッパー。格下なのは否めないが、長距離での安定した成績は光る。決して強力なメンバーではなかったが、前走の阪神大賞典２着という結果を残すことで、信頼感も増した。勝ちきれないメンバーより、新たなスターを求めたいという希望も含む。
　
　 対抗にはリンカーンを置くしかあるまい。サンデーサイレンス産駒らしからぬ菊花賞や有馬記念等の長距離レースでの好走を前提として、休み明けの前走も余裕残しでありながら、一応の形はみせた。このメンバーなら、十分に胸を張れるだろう。
　
　 ３番手には格を求めてのシルクフェイマス。この馬も勝ちきれないが、一戦級クラスでの安定した成績はここでは威張れる成績。ただ、いくら重馬場苦手とはいえ、前走は負けすぎ。当日も天気は下り坂で、馬場次第では苦しいかもしれない。
　
　 トウショウナイトも簡単には見限れない。昨年末からの上がり馬ではあるが、馬群を捌いて割ってこれる根性は秀逸。ここまで距離が長くなるとさすがに血統背景的に難しい面もあるが、一線級と互角に戦える力はあるとみる。
　
　 以下、穴候補にはキリがないほどたくさんいるが、復調気配のハーツクライ、長距離自信のチャクラ、逃げておもしろみのあるビックゴールドの３頭をあげておきたい。
　
【馬券と総評】
馬連でも困難を極めそうなメンバー構成。当てにいくことは難しいので、当てモノ要素が強くなるとはいえ、ある程度は決め打ちは必要だろう。
馬連だと、アイホッパー、リンカーンやシルクフェイマスあたりからの流しと上位の押さえ。
３連単だと、アイホッパー＝リンカーン、アイホッパー＝シルクフェイマスの２頭マルチ流しをお勧めしたい。