■　第25回　フェブラリーステークス　結果

　逆らったものをあざ笑うかのような圧勝劇でヴァーミリアンが１着。
川崎記念の回避して、一抹の不安を抱かせましたが、国内ダート最強馬を揺るぎないものにしてみせました。
これで、ドバイが非常に楽しみになってきました。

　２着はマイル戦になり、ガラッと変わって見せたブルーコンコルド。
実力発揮できればこれくらいはこなせる馬だけに、むしろ今までの不調ぶりの方が不思議といえば不思議です。

　名手駆るワイルドワンダーは３着に敗れはしたものの、きっちりと自分の競馬をしてみせた。

　それにしても、残念だったのはフィールドルージュの競走中止。
まともに走ればどの程度だったか…
あとメイショウトウコンは何故このレースはからっきしなのか、今ひとつわかりません。(笑)

　■　第25回　フェブラリーS　予想

　差し馬が圧倒的に有利な東京の1600mダート戦。
ダイワスカーレットの回避により、既成勢力の戦いとなった。
ほぼ力量関係は明らかになっており、大きな波乱はなさそう。
波乱が起こすなら新興勢力となる4歳勢が注目されるが、現有力馬に太刀打ちできるかには疑問も残る。

　東京コースマイル戦ならワイルドワンダーの実績は信頼できる。
JCダートでは、距離的に厳しかったが、それでもそれなりの見せ場は作った。
その後の復帰戦では豪脚一閃の完勝を納め、その末脚がこのレースで不発に終わることは想像しにくい。
相手は強いが、十分好勝負が期待できる。
難点は、やはりペースを引っ張る逃げ馬がほぼ不在であること。
自在性という点では、前が止まらなければ届かないケースもありうる。

　地方、中央問わず、国内G1レース4連勝中で、現役ダート最強馬といっていいヴァーミリアン。
前走の出走取り消しでの一頓挫があり、心配されたが大きな不安点とはならなさそう。
それよりも問題は1600mという距離の方が大きい。
マイル戦も十分こなせる馬ではあるが、やはり主戦場を2000m以上で戦ってきた馬だけに、不安点はある。
ただ、今回は流れが速くなることは考えにくいのが救いで、自在性を持つ馬だけに、ペース次第で先行できるのは大きな強み。
あまりにも圧倒的人気で、本命は敢えて避けたが、それでもこの馬が中心にレースが展開されるのは間違いない。

　こと破壊力なら群を抜くメイショウトウコン。
東京コースは絶好の舞台で、末脚にすべてを賭けての突っ込み必至。
間違いなく上位を賑わす存在ではあるが、追い込み一手だけに展開に左右される。
前に位置するヴァーミリアンを差しきれない戦歴と、不良馬場だったとはいえ、前走このレースでの大敗は気になる材料。
ただ、気楽に己の競馬に徹することができるだけに、やはり単穴にふさわしい一頭といえる。

　フィールドルージュの安定感には頭が下がる。
混戦だったJCダートでの2着は非常に素晴らしく、大舞台での不安点は全くない。
ヴァーミリアンの回避した川崎記念でしっかりと勝利してみせた点も好感が持てる。
位置取りも不問のタイプで、鞍上の意のままに動かせる点が強みだが、こと短距離戦では道中後方からの競馬になり、取りこぼしが目立つことも事実。
今回は、それほどの早いペースにはならないだろうが、やはり東京マイル戦では若干不安もよぎって、少し評価を落とした。

　500万下から一気に重賞制覇まで4連勝したドラゴンファイヤー。
このクラスで少し頭打ちの感があるが、鞍上強化での巻き返しは脅威。

　同様に、今ひとつ調子の出ないブルーコンコルドも、ペースが遅くなる可能性の高いこのレースでマイル戦となれば、警戒は必要。

後、ヒモ穴一考としては、初ダートとはいえ、恐い鞍上で単騎逃げ見込めるヴィクトリー、このレースで最も恐ろしい騎手の駆るロングプライドにも注意。

【馬券と総評】
　 全体的には概ね有力上位4頭の争いと見る。
だが、上位陣の力は拮抗しており、一頓挫あるヴァーミリアンとて抜けた存在はいえない。
オッズ的に手広く勝負し辛い背景もあり、この4頭なら、どの馬からでも勝負できるが、1倍台の単勝オッズを考えれば、力を認めつつもヴァーミリアンは押さえ程度に狙いを下げたい。

馬連なら、◎-△のBOX馬券を押さえに、ワイルドワンダーながし。
3連単も同様に◎-△のBOX馬券と、ワイルドワンダー-ヴァーミリアンの2頭軸マルチながし。
オッズとの兼ね合い次第では、ワイルドワンダー-メイショウトウコンの2頭軸マルチながしも一考。