予想本文
ダイワスカーレットが出ていれば、おもしろい一戦となったが、参戦が14頭と、G1としては少数頭で寂しい構成。余談だが、14頭しかいないにも関わらず、うちアドマイヤの冠名が4頭もいる。トウカイも2頭いて、冠名ではないが、ドリームも2頭いて、少しおもしろく感じた。
いずれにせよ、G1と呼ぶには寂しいが、常連の粒ぞろいのメンバーが揃ってなかなかの混戦模様。そのわりに配当はあまり期待できない情勢で、非常に難しいレースになりそう。
休養明け初戦は大敗したが、前走で見事に復調してみせたアイホッパー。
昨年のこのレースでは1番人気に支持され、結果、惜敗の4着だったが、出負けがあり、後方からの競馬を強いられてのもの。昨年当時の状態までデキが戻っているなら、当然脅威の存在となる。前々で競馬ができれば、長距離レースでは絶対の自信がある。
問題はやはりG1では一歩足らないその地力。しかしこのメンバーならなんとかなりそうか。人気がないだけに敢えて狙ってみたい。
長距離重賞の常連、ポップロック、トウカイトリック、アイホッパーを3000mの距離でまとめてねじふせたアドマイヤジュピタ。
1番人気を裏切った日経新春杯の借りをしっかりと返した。
さらに1ハロン伸びることは決して歓迎材料とはいえないが、デビュー以来の安定した成績は驚異的といってよい。前走はうまく展開を味方にした鞍上の好騎乗も光ったが、終始余裕を感じただけに、まだ奥が見込める器とみる。
成績のわりにいまひとつ地味な印象のある昨年の菊花賞馬、アサクサキングス。
3歳時には、NHKマイルCに参戦したり、宝塚記念で古馬との対戦したり、また主戦騎手も定まらないという状態ながら、振り返ればダービー2着から菊花賞馬へ。そして年明け初戦の大阪杯で、休養明けながら地力上位であることを証明してみせた。
現在の状態なら、以前とは違い、安定した成績を残せそう。
長くステイヤーのメンバーは固定されているので、ここで新風を吹き込んでほしい。
これだけメンバーが落ちれば、今度こそのチャンスが訪れたポップロック。
G1の勲章とあるのとないのとでは、大きく違う。こと、長距離レースでの安定感は周知の通りで、昨年は中距離での対応できる面を覗かせた。
一叩きで良化も見込め、G1奪取に挑む。
前走は前にいったもの勝ちのレース展開で、阪神コースも影響した。
今度は京都で、有力馬は前での競馬を行うだけに、好位からの差しは行いやすい。
一番穴っぽい雰囲気を醸し出しているのが、ドリームパスポート。
転厩、復帰後の成績が振るわないが、大敗もない。早熟のキライのあるフジキセキ産駒だけに一回りスケールダウンした印象もなくは無いが、僅差だった前走の4着は評価してよい。敗れながらも、ここ数走は34秒台の脚を繰り出しており、若干ずぶくなった分、長距離の方が絶対に向いている。このレースでの変わり身は十分にありえそう。
取捨に迷うメイショウサムソン。
いくら休養明けとはいえ、大阪杯では全く走らなかった。
先行しての粘り込みが身上だけに、そういう展開にならないとモロい側面がある。
条件としては、どの馬より早めに仕掛け、直線の叩き合いに持ち込むことが理想。
なんといっても昨年の優勝馬でこのメンバーでは断トツの実績。
無様なレースはできないだろう。
調教動いたトウカイトリックが不気味。
長距離には自信があるが、ポップロックやアイホッパーには一歩劣る感があった。だが、前走ではその差を感じさせなレースぶり。展開が向いたとも思えない内容でこの結果は立派だった。今回も他有力馬とは紙一重の差。この評価に留めてはいるが、3000m以上のレースでの安定感は抜群でここでも凡走は考えにくい。
【馬券と総評】
これといった本命馬が見あたらない今回の天皇賞・春。
人気の裏を付く形で、アイホッパーを本命にした。
ただ、その差はほとんど互角で、どの馬を軸にしてもよいという背景。
ここでは挙げなかったが、アドマイヤモナーク、アドマイヤフジ、ホクトスルタンらも圏内と言え、流すなら、連下候補に加えたい。
ただ、今回はアイホッパーと心中という形のため、絞り込んだ。
馬券は3連単。アイホッパーの軸1頭マルチ流しで勝負してみる。
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