■　第38回　高松宮記念　結果

　おおよそ予想通りに上位人気馬がそのまま上位入選しましたが、順番がちょっと違いました。(笑)

　混戦の直線の叩き合いを制したのはファイングレイン。
直線が短いことを考慮して、この馬にしては比較的前目の位置。
こうなれば1200mのスペシャリストの意地が黙っていないとばかりに、混戦を抜け出しました。

　2着には、実は”心の本命？！”だったキンサシャノキセキ。
難しい馬ですが、さすがに名手がうまく御しました。
気性的にも忙しいこの距離はあっていたようです。

　圧倒的1番人気スズカフェニックスは、出負けが大きく響きました。
短距離線はこれがあるから恐いです。 それでも致命的ともいえる不利から3着に食い込んだことにはこの馬の地力を思いしらされた感があります。

　ローレルゲレイロも大外の不利がありながらの4着は立派。本命にしたスーパーホーネットも後方からの競馬は厳しいながら、よく追い込んだと言えますが、休養明けの分なのか、少し及ばなかった感じでした。

　■　第38回　高松宮記念　予想

　純粋なスプリンターが不在の状況が続くスプリント戦線。
王者不在と言われる主原因はやはりどの馬にも安定感が欠ける点にある。
以前は堅いレースだった高松宮記念も最近は荒れ模様。
特に今年の中京は高速馬場化しており、当日の天気も微妙とあって実力馬を信頼できない側面がある。

　休養明けが気になる材料だったが、その不安を一掃する調教過程を披露したスーパーホーネット。問題はやはり1200mの距離。特に中京コースでは、いくら切れる脚があってもテンに置かれると致命的な影響を受ける。スタート直後をほどよい位置につけることさえできれば、ダイワメジャーに食い下がった地力は一番。

　昨年の覇者、スズカフェニックスも負けてはいない。前哨戦を順調に消化し、特に前走では、前での競馬ができたことは収穫。コースロスのない内枠も味方するが、小回りコースだけに逆に前がふさがってしまう懸念もある。
鞍上の手替わりは心配はない上、これといった不安点もないが、断トツの1番人気が予想されるだけに敢えて１つ評価を落としてみる。

　面白味があるのはキンサシャノキセキ。
もともと実力がありながら、折り合い難を抱えるこの馬にとって、このレースはチャンスといえる。前が速い流れでひっぱり、好位に位置できれば好走できる期待が高まる。

　1200ｍで連勝中のファイングレイン。直一気型なだけに、このコースは歓迎とは言い難いが、安定した33〜34前半の末脚はやはり脅威。また、直一気での連勝といっても、いずれも出負けがあってのもの。
スタートがうまく切れれば、もう少し前で競馬ができる可能性もある。

　4歳馬マルカフェニックスも勢いがある。
1200mで4連勝はなかなかできることではなく、前走の阪急杯も1400mの初重賞で5位入線は立派。ここでどこまでの競馬ができるかが楽しみ。

　内枠に入れば本命も考えていたローレルゲレイロ。
最悪ともいえる８枠ではあるが、単騎逃げが濃厚だけに無視はできない。

　関東馬で、他馬未知数の面もあるが、プレミアムボックスの末脚にも注意を払いたい。

【馬券と総評】
混戦とはいえ、まともならスーパーホーネットとスズカフェニックスの上位は揺るぎがたい。中心となる2頭ではあるが、すんなりと決まりにくい展開が予想される。
馬連なら、スーパーホーネットを軸に据え、3連単なら、スーパーホーネット−スズカフェニックスの2頭軸マルチを本線に、スーパー−キンサシャの2頭軸マルチで遊んでみたい。