■　第25回　ジャパンカップ　結果

　前日のスターキングマンに続いて、連日のキングマンボ産駒と言う点や、あまりに人気していたために、あえて無印にしたアルカセットがあざ笑うかのように勝利をかっさらっていきました。(笑)
しかも、あのオグリキャップ、ホーリックスの伝説の2.22.2を更新するレコードなんですから、文句のつけようがありません。

　しかし勝ったと見間違うほどだったのはハーツクライ。そのくらい見事な追い込みで、しかも内を割ってきたのだから驚きました。天皇賞・秋とは一転して早いペースで、こういう展開になるとこの馬は十二分な力を発揮できます。非常に惜しい結果ではありますが、胸を張っていいのではないでしょうか？

　３連単は押さえていたので、実はゼンノロブロイの３着争いの方が必死でした。(笑)こちらも非常にキワドイ結果でしたが、どんなペースでも一応の結果を出す当たりはさすが。

　終わってみれば順位に変動こそあれ、１、２、３番人気のワンツースリーで、外国人ジョッキーの上位独占。それでもこの配当なら、まぁまぁといったところでしょう。

　個人的にはタップダンスシチーの元気良い逃げがうれしかったです。敗れはしたものの、今回のこのレコード決着の影の立役者でしょう。

　■　第25回　ジャパンカップ　予想

　ここ数年は日本馬が有利なジャパンカップ。
今年は外国馬も粒ぞろい。そろそろ逆襲も見られそうな雰囲気も漂う。

　昨年ほどの勢いはないとはいえ、それでもゼンノロブロイが本命になる。前走、天皇賞・秋では超スローペースによる上がりの競馬、それを言い訳とする有力馬の中、この馬だけは主役の役目を果たした。脚質の利があったとはいえ、その点は評価したい。去年の年度代表馬も今年は未勝利。暮れの３冠馬との対決に備えてもここでは勝利しておきたい。

　天皇賞・秋で大敗したハットトリックがマイルCSを制覇。ハーツクライも６着に敗れたとはいえ、あの展開での６着は胸を張れる。追い込み馬にとっては絶好の東京コース。ただ、ジャパンカップというレースは先行馬が強力。そうそう甘い展開にはならないが、上位進出への期待感は大きい。

　外国馬の実績No1はことごとく期待を裏切ってきた背景がある。今年はウィジャボードがこれにあてはまるが米国遠征を経験している欧州馬はある程度の信頼はおける。ここは無様なレースはみせれないだろう。

　日本の馬場適性を考慮するとバゴにも期待がもてそう。今年の日本馬のレベルはそれほど強力とは言えず、ワールドクラスの地力はここでは大きくモノを言う。後は連戦の疲れが若干心配。

　前走であれほどの差し替えしを見せたヘヴンリーロマンスも引き続き。似たようなケースでファビラスラフィンを思い出すが、依然として調教過程は抜群で、連続の好走の可能性はある。

　スズカマンボの2走目にも警戒が必要か。後は人気がガタ落ちになりそうなタップダンスシチーにも1票。

【馬券と総評】
　 混戦模様でこれといった中心馬不在。ひとまずゼンノロブロイの安定感が頼りとなる。馬連ゼンノロブロイ流し、３連単はゼンノロブロイの流しマルチが妥当だが、絞りきるのは至難の技だろう。